株式会社 診断と治療社

診断と治療 最新号

  • わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.
  • 新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.連載企画も充実.
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雑誌「診断と治療」2022年 Vol.110 増刊号 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊

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掲載論文

巻頭言  炭山和毅

I 総論
 1 消化器内視鏡の進歩  炭山和毅
 2 感染対策と機器の洗浄  松田浩二,他
 3 抗血栓薬服用患者に対する内視鏡診療  阿部寛子,他
 4 前処置,前投薬,モニタリング  田中 仁,他
 5 画像強調観察  川上裕史,他
 6 カプセル内視鏡  壷井章克,他
 7 AIによる診断支援―世界での導入現況,薬事承認取得へのハードル,保険承認への見通し―  森 悠一,他

II 上部消化管
 1 上部消化管内視鏡観察法(経口)  入口陽介
 2 最近の細径内視鏡の話題―シームレス化する細径上部消化管内視鏡―  河合 隆
1 咽喉頭・食道
 1 咽頭癌の内視鏡診断と治療  川田研郎,他
 2 逆流性食道炎の診断と治療  小池智幸,他
 3 その他の食道炎の診断と治療  栗林志行,他
 4 食道胃静脈瘤の診断と治療  引地拓人,他
 5 アカラシアの診断と治療  塩飽洋生,他
 6 食道扁平上皮癌の内視鏡診断  有馬美和子,他
 7 食道扁平上皮癌の治療  平澤 大
 8 Barrett食道・食道表在腺癌の診断と治療  郷田憲一,他
 9 上部消化管狭窄の治療  日原大輔,他
2 胃・十二指腸
 1 胃炎の診断―胃疾患診断のすべては胃炎診断から始まる―  間部克裕,他
 2 胃・十二指腸潰瘍の診断  川口真平,他
 3 止血術(非静脈瘤)  土橋 昭,他
 4 胃ポリープの診断と治療  山本桂子,他
 5 胃癌の診断  上山浩也,他
 6 早期胃癌の治療  山本陽一,他
 7 上部消化管粘膜下腫瘍の診断と治療  吉永繁高,他
 8 内視鏡的異物除去術  島本奈々,他
 9 経皮内視鏡的胃瘻造設術の適応と管理  鈴木 裕
 10 十二指腸腫瘍性病変の診断と治療  光永 豊,他

III 小腸
 1 小腸疾患の診断  松本主之
 2 小腸疾患の内視鏡治療  大塚和朗

IV 大腸
 1 大腸内視鏡挿入法  新村健介,他
 2 大腸内視鏡観察法  河村卓二,他
 3 炎症性腸疾患(IBD)の診断と治療  細江直樹
 4 炎症性腸疾患(IBD)以外の腸炎の診断と治療  都築義和,他
 5 大腸出血の診断と止血術  荒川廣志,他
 6 大腸腫瘍の内視鏡診断  三澤将史,他
 7 大腸ポリペクトミー・内視鏡的粘膜切除術(EMR)  谷 泰弘,他
 8 大腸内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)  諏訪哲也,他
 9 大腸狭窄の治療  長尾さやか,他

V 胆膵
 1 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)  中井陽介
 2 胆道鏡,膵管鏡観察法  土屋貴愛,他
 3 膵管,胆管の細胞診・組織診断  栗原啓介,他
 4 interventional EUS  富永圭一,他
 5 内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)と内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)  菅野良秀,他
 6 胆管ドレナージ  今津博雄,他
 7 膵周囲液体貯留(PFC)に対する内視鏡的治療  水出雅文,他

索引

ねらい

 今日の消化器内視鏡は,多くの消化器疾患の診断に必須の検査であることに加え,消化管癌のスクリーニングやサーベイランス,止血や異物除去,ドレナージなどの緊急救命処置,さらには胃瘻造設やステント留置による緩和医療に至るまで守備範囲が幅広くなりました.特に,消化管癌の切除については,診断・治療・手技の飛躍的進歩によって急速に発展普及し,内視鏡治療数が外科手術を大きく上回るようになりました.消化器内視鏡に関する基本的知識は,専門性を問わずすべての内科医・外科医に求められる時代となったといっても過言ではありません.消化器内視鏡の利点は,管腔内アプローチにより,病変に近接し,低侵襲に診断治療が可能なことです.しかし,技術の進歩とともに多様・複雑化が進み,その適応を適時に判断し,期待される結果を安全・確実に得ることは消化器内視鏡専門医にとっても容易ではありません.
 本増刊号では,各領域随一のエキスパートによって,臓器・疾患・治療法別に,適応や,鎮静法・モニタリングなどの全身管理の方法,手技の基本やコツ,さらには最新技術に至るまで凝縮した形で網羅的に解説されています.内容は多岐にわたり,一般医家の先生方から専門医の皆様まで必読の内容となっております.すべてを記憶に留めておくことは難しいかもしれません.しかし,一度通読いただくことで消化器内視鏡領域の体系への理解を深め,また,先生方の臨床現場でお手元に置いていただき,必要な際にいつでも確認できる手引書としてご使用いただければ幸いです.
 消化器内視鏡医を志す初学者にとって,さらに指導医にとってもテキストとして使用できるほど質の高い内容となっています.手技を行っている際,自らの経験では対処できない場面に遭遇することは日々ありますが,患者に術を施す以上,常に標準以上の医療を提供する義務があります.適応の判断やトラブルシューティング時の対応などは,自らの専門領域以外であっても把握し,適切な行動をとることが求められます.そのような緊急事態においても,経験豊富なエキスパートの実体験に基づく対応方法が解説されておりますのでお役立てください.

東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座
炭山和毅
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