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診断と治療

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連載「視診で見抜く!皮膚疾患の診かた」「注目の新薬」など.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2023年 Vol.111 No.10 2023-10-04

心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す

定価:2,970円(本体価格2,700円+税)

冊 

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掲載論文

ねらい  森田啓行

◆心筋炎を診る,治す
心筋炎の分類,成因と症候  多田篤司,他
心筋炎の心エコー図検査  寺内泰観,他
心筋炎の心臓MRI検査  石田正樹
心筋炎の病理所見:心筋バイオプシー  藤田修一,他
急性心筋炎と劇症型心筋炎の診断と治療  美馬 響,他
好酸球性心筋炎の診断と治療  柏村 健
慢性心筋炎と炎症性心筋症  網谷英介

◆心膜疾患を診る,治す
心膜疾患の成因と症候  川波由佳,他
心膜疾患の心エコー図検査  関 光里,他
心膜疾患の心臓CT・心臓MRI検査  上原雅恵
急性心(外)膜炎,慢性心膜液貯留の診断と治療  中山理絵,他
収縮性心膜炎の診断と治療  北岡裕章
心膜炎のトピックス  岸 拓弥

◆感染性心内膜炎を診る,治す
感染性心内膜炎の心エコー図検査  吉井智洋,他
感染性心内膜炎の血液培養検査と起因菌の現状  酒井 純,他
感染性心内膜炎の抗菌薬選択と投与プロトコル  古川恵一
感染性心内膜炎の外科手術とタイミング,再発予防,フォローアップのありかた  宝来哲也

座談会
痛風・高尿酸血症の治療意義~腎の病態進展防止~
提供:株式会社富士薬品

連 載
視診で見抜く! 皮膚疾患の診かた
カルボシステインによる薬疹はどれか?  梅林芳弘
注目の新薬
レベスティブ®(テデュグルチド)  上小鶴孝二,他
新連載 弁護士が答えます!法律相談クリニック
こんな場合に診療拒否ができますか?  鵜澤亜紀子

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ねらい

 心筋炎は心筋を主座とする炎症性疾患である.その原因はウイルス・細菌などの微生物感染,薬物・毒物への曝露,免疫系の賦活化など多岐にわたり,症候も軽症例から心不全・不整脈をきたすもの,劇症型重症例まできわめて多様である.全身疾患の一部分症として心筋症をきたすこともある.非特異的な症候,検査所見を呈することが多いため,診断するのが難しい.「まず疑う」ことが重要である.発症早期に心筋生検を行うことができれば,病理組織学的特徴から病型を割り出し,適切な治療計画を立てることができる.日本循環器学会の「2023年改訂版心筋炎の診断・治療に関するガイドライン」において,「慢性活動性心筋炎」が新たに定義されるなど,慢性期の心筋炎に関する疾患概念が改訂されている.
 また,心膜炎は心臓を包んでいる心膜の炎症であり,心膜液(心囊液)の貯留を引き起こし,しばしば心筋炎を合併する.その原因や症候は多様であり,心エコー,CT/MRI検査が診断の決め手になる.収縮性心膜炎や心タンポナーデなどに関してもそれらの病態を正確に理解しておくことが必要である.
 本特集では,心筋炎の「新分類」「心筋生検病理組織所見」「診断と治療」に関して,また,心膜炎の「画像検査」「診断と治療」に関してご解説いただいた.
 一方,感染性心内膜炎は,これら心筋炎・心膜炎とは大きく異なる疾患である.歯科治療後の菌血症などを契機に,主に心臓弁(自己弁や人工弁)に細菌感染に起因する疣腫(疣贅)を生じ,弁破壊,弁膜症をきたし,脳塞栓などの全身性塞栓症へと進行し得る疾患である.診断・治療のタイミングが予後を大きく左右する,「潜在的に進行する」重症疾患であり,日常診療において「まず疑う」ことが重要である.
 一般内科医の先生方に,心筋炎・心膜炎および感染性心内膜炎の最新の診断と治療に関して理解を深めていただきたいと考え,本特集を企画した.日常診療のなかで,これらの疾患を「まず疑う」ための,そして,適切に循環器専門医に紹介していただくための手引き書として,本特集を御活用いただければ幸いである.

東京大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
森田啓行

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2024年 Vol.112
No.11 特集/外来で見逃さない危険な疾患,相談すべき症例最新号
No.10 特集/総合的な診療能力を高める 診断推論戦略Up To Date
No.9 特集/ここが知りたいアルコール性肝疾患
No.8 特集/健康長寿社会に向けた疾患予防と治療戦略
No.7 特集/スキルアップ心不全治療-診断からフォローまで
No.6 特集/大きく変貌したリハビリテーション医療
No.5 特集/日常診療で診るCKD 乗り遅れないための最新情報
No.4 特集/Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
No.増刊号 特集/よくわかる!精神疾患対応 これ1冊
No.3 特集/感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
No.2 特集/ココが変わった 肥満症診療の最前線
No.1 特集/フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
2023年 Vol.111
No.12 特集/NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
No.11 特集/頭痛診療の新たなステージ
No.10 特集/心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す
No.9 特集/動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
No.8 特集/原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
No.7 特集/食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
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No.5 特集/甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
No.4 特集/虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
No.増刊号 特集/ポストコロナ時代の感染症診療
No.3 特集/日常診療における内分泌疾患
No.2 特集/外来通院患者に行う検査
No.1 特集/知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
2022年 Vol.110
No.12 特集/日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
No.11 特集/今おさえておきたい呼吸器診療
No.10 特集/心血管病の治療薬・予防薬の進歩
No.9 特集/歯周病が及ぼす全身疾患への影響
No.8 特集/患者指導,医師のこの一言が患者を変える
No.7 特集/消化管疾患と感染の最前線
No.6 特集/下部尿路機能障害(排尿障害)へのアプローチ
No.5 特集/認知症を取り巻く現状:バイオマーカー,根本治療薬ってなに?
No.4 特集/知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
No.増刊号 特集/明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
No.3 特集/かかりつけ医からみた糖尿病診療
No.2 特集/続・診断困難な痛みに向き合うケーススタディ
No.1 特集/慢性便秘症診療の最前線
2021年 Vol.109
No.12 特集/一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
No.11 特集/新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
No.10 特集/血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
No.9 特集/オンライン診療・医療AI最前線
No.8 特集/健康食品・サプリメントを知る
No.7 特集/増えている大人の消化管アレルギー
No.6 特集/大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
No.5 特集/脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
No.4 特集/一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
No.増刊号 特集/診断と治療の手技−診察室これ1冊−
No.3 特集/輸液療法の基礎と実践
No.2 特集/最新の花粉症診療
No.1 特集/内科外来で見る急性腹症診療:見落とさないコツ