Dr.森の腹部超音波診断パーフェクト premium movie version 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:Dr.森の腹部超音波診断パーフェクト premium movie version 改訂第2版
杏林大学医学部医学教育学 特任教授
森 秀明(もり ひであき) 著
改訂第2版 B5判 並製 624頁 2023年06月12日発行
ISBN9784787826077
定価:15,400円(本体価格14,000円+税)冊
Dr. 森40年の集大成! 初版より新たに動画860点が追加され,QRコードからいつでもどこからでも再生可能.症例写真は1,100点,229疾患へ,さらに全624頁へと最新アップデートかつ大幅パワーアップ! 腹部超音波診断にかかわる方必読の,質・量ともに圧倒的な1冊です.
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目次
序文
序文(初版)
協力者一覧
動画再生方法
総 論
A 超音波の基礎
■Ⅰ超音波とは
■Ⅱ超音波の伝搬
■Ⅲ超音波検査の利点と欠点
■Ⅳ超音波の発生と原理
■Ⅴ超音波画像の表示モード
■Ⅵ超音波ビームの走査方式
■Ⅶ分解能
B 超音波検査の実際
■Ⅰ腹部超音波検査の前処置
■Ⅱ超音波診断装置の名称
■Ⅲ超音波画像の表示法
■ⅣBモード画像の調節法
C ドプラ法
■Ⅰドプラの原理
■Ⅱドプラ法の種類
■Ⅲドプラ法の特性
■Ⅳドプラ画像の調節法
D 造影超音波検査
■Ⅰ超音波造影剤
■Ⅱ時相
■ⅢArrival time Parametric imaging
E ハーモニックイメージング
■Ⅰハーモニックイメージングとは
■ⅡTissue harmonic imaging(THI)
■ⅢContrast harmonic imaging
F 超音波エラストグラフィと肝脂肪化の定量法
■Ⅰ超音波エラストグラフィ
■Ⅱ肝脂肪化の定量法
G 3次元超音波検査(3次元表示法)
H アーチファクト(虚像)の種類と特性
■Ⅰアーチファクトとは
■ⅡBモード画像におけるアーチファクト
■Ⅲドプラ画像におけるアーチファクト
I 腹部の基本走査手順
J 臓器別解剖と走査法
■Ⅰ肝臓
■Ⅱ胆道
■Ⅲ膵臓
■Ⅳ脾臓
■Ⅴ消化管
■Ⅵ腎・尿路
■Ⅶ副腎
■Ⅷ脈管
■Ⅸ腹腔
■Ⅹ後腹膜腔
■Ⅺリンパ節
各 論
A 肝臓
■Ⅰ正常変異
1Accessory fissure of the liver 2肝副葉 3肝内門脈分岐異常
■Ⅱびまん性肝疾患
1急性肝炎 2劇症肝炎 3慢性肝炎 4肝硬変 5ウィルソン病 6肝周囲炎(Fitz Hugh Curtis症候群) 7脂肪肝 8うっ血肝 9バッド-キアリ症候群 10特発性門脈圧亢進症 11日本住血吸虫症 12肝サルコイドーシス
■Ⅲ肝血管病変
1肝外門脈閉塞症 2肝内肝動脈門脈短絡症 3肝内門脈肝静脈短絡症 4門脈瘤 5門脈血栓症 6門脈ガス血症
■Ⅳ限局性肝疾患(良性)
1肝内石灰化 2肝囊胞 3線毛性前腸性肝囊胞 4胆管周囲囊胞 5胆管性過誤腫 6肝膿瘍 7肝炎症性偽腫瘍 8肝結核腫 9肝エキノコックス症(肝包虫症) 10胆汁性囊胞 11肝被膜下血腫 12肝血管腫 13肝血管筋脂肪腫 14肝細胞腺腫 15限局性結節性過形成 16異型結節
■Ⅴ限局性肝疾患(悪性)
1肝細胞癌 2肝内胆管癌(胆管細胞癌) 3胆管囊胞腺癌 4肝芽腫 5肝肉腫 6転移性肝腫瘍
B 胆道
■Ⅰ先天性疾患
1フリージアンキャップ 2多隔壁胆囊
■Ⅱ胆囊疾患
1遊走胆囊 2左側胆囊 3胆囊結石 4急性胆囊炎 5慢性胆囊炎 6胆泥 7石灰乳胆汁 8陶器様胆囊(磁器様胆囊) 9胆囊捻転症 10内胆汁瘻(胆囊消化管瘻) 11胆囊静脈瘤 12胆囊腺筋腫症(アデノミオマトーシス) 13胆囊コレステロールポリープ 14胆囊炎症性ポリープ(線維性ポリープ) 15胆囊過形成性ポリープ 16胆囊腺腫 17胆囊癌
■Ⅲ胆管疾患
1肝内結石 2総胆管結石 3急性閉塞性化膿性胆管炎 4IgG4関連硬化性胆管炎 5閉塞性黄疸 6先天性胆道拡張症 7カロリ病 8胆道内空気像(胆道気腫) 9胆道出血 10胆道回虫迷入症 11胆管断端神経腫 12胆管癌 13乳頭部癌
C 膵臓
1輪状膵 2急性膵炎 3慢性膵炎 4自己免疫性膵炎 5膵動静脈奇形 6膵囊胞 7膵脂肪腫 8膵漿液性囊胞腫瘍 9膵粘液性囊胞腫瘍 10膵solid pseudopapillary neoplasm(膵solid cystic tumor) 11膵神経内分泌腫瘍(島細胞腫瘍) 12膵管内乳頭粘液性腫瘍 13浸潤性膵管癌
D 脾臓
1副脾 2脾腫 3ガムナ-ガンディ結節 4脾石灰化 5脾膿瘍 6脾梗塞 7脾被膜下血腫 8脾動脈瘤 9脾静脈瘤 10脾静脈血栓症 11脾動静脈瘻 12脾サルコイドーシス 13脾囊胞 14脾過誤腫 15脾血管腫 16脾悪性リンパ腫 17脾血管肉腫 18転移性脾腫瘍
E 腎・尿路
■Ⅰ正常変異
1腎柱(ベルタン柱)の肥大 2胎児性分葉 3ひとこぶラクダのこぶ 4Junctional parenchymal defect 5Hilar bulge
■Ⅱ腎・尿管疾患
1馬蹄腎 2重複腎盂尿管 3異所性腎 4腎の形成発育障害 5腎外腎盂 6腎杯憩室 7尿管瘤 8腎結石 9尿管結石 10腎石灰沈着症(腎石灰化症) 11水腎症 12急性腎不全 13慢性腎不全 14腎アミロイドーシス 15腎梗塞 16腎血管性高血圧 17腎静脈血栓症 18大動脈後性左腎静脈 19ナットクラッカー現象 20腎動脈瘤 21腎動静脈瘻 22腎洞内脂肪腫症 23黄色肉芽腫性腎盂腎炎 24腎膿瘍 25腎結核 26腎被膜下血腫 27腎周囲偽性囊胞・尿囊腫(ユリノーマ) 28腎囊胞 29傍腎盂囊胞 30多発性囊胞腎 31腎血管筋脂肪腫 32腎オンコサイトーマ 33腎細胞癌 34腎芽腫(ウィルムス腫瘍) 35腎盂腫瘍 36転移性腎腫瘍 37尿管癌
■Ⅲ膀胱
1膀胱結石 2膀胱憩室 3神経因性膀胱 4膀胱腫瘍
■Ⅳ前立腺
1前立腺結石 2前立腺肥大症 3前立腺囊胞 4前立腺癌
F 副腎
1副腎出血 2副腎囊胞 3副腎骨髄脂肪腫 4副腎非機能性腺腫 5原発性アルドステロン症 6クッシング症候群 7副腎褐色細胞腫 8副腎神経芽腫 9副腎癌 10転移性副腎腫瘍
G 消化管
■Ⅰ食道疾患
1アカラシア 2食道裂孔ヘルニア 3食道癌
■Ⅱ胃・十二指腸疾患
1急性胃粘膜病変 2消化性潰瘍 3胃癌 4胃粘膜下腫瘍 5肥厚性幽門狭窄症 6上腸間膜動脈性十二指腸閉塞 7消化管穿孔 8アニサキス症 9IgA血管炎〔ヘノッホ-シェーンライン(Henoch-Schönlein)紫斑病〕
■Ⅲ小腸・大腸疾患
1急性虫垂炎 2大腸憩室炎 3腹膜垂炎 4感染性腸炎 5薬剤性腸炎 6潰瘍性大腸炎 7クローン病 8ループス腸炎 9虚血性大腸炎 10腸閉塞とイレウス 11腸重積症 12腸回転異常症 13腸管内囊状気腫症(腸管囊腫様気腫症) 14小腸腫瘍 15虫垂粘液囊腫(虫垂粘液囊胞,虫垂粘液瘤) 16大腸癌 17大腸粘膜下腫瘍
H 脈管
1動脈硬化症 2腹部大動脈瘤 3大動脈解離 4腹腔動脈瘤 5肝動脈瘤 6胃十二指腸動脈瘤 7上腸間膜動脈瘤 8上腸間膜静脈瘤 9下大静脈血栓症 10腸間膜静脈血栓症 11胃腎静脈短絡症 12脾腎静脈短絡症 13門脈下大静脈短絡症 14遺伝性出血性毛細血管拡張症,オスラー-ウェーバー-ランデュ病
I 腹腔・後腹膜・その他
1腹水 2胸水 3腹腔内出血および後腹膜腔出血 4腹腔内膿瘍 5後腹膜膿瘍 6腸腰筋膿瘍 7結核性腹膜炎 8腸間膜脂肪織炎 9ガーゼオーマ 10腸間膜囊腫 11後腹膜線維症 12内臓逆位症 13腹腔内リンパ節腫脹 14腹腔内デスモイド腫瘍 15悪性リンパ腫 16癌性腹膜炎 17腹膜偽粘液腫 18後腹膜腫瘍 19カテーテルおよびステント
J 腹部外傷
1腹部外傷
K 腹部超音波検査で用いられる用語・サイン
■診断に有用な超音波のサインと用語
1肝臓 2胆道 3膵臓 4腎・尿路 5副腎 6消化管 7脈管 8リンパ節
索引
著者紹介
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序文
2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発見され,その影響でさまざまな社会活動や経済活動が停滞した.医療の現場はもとより,医療関係においても各領域の学術集会や研究会,講習会などの中止が相次いだが,その後ハイブリッドやオンデマンド配信を用いて開催されるようになってきた.
そのような折,「腹部超音波診断パーフェクト」の改訂の話が持ち上がった.本書の原点は診断と治療社から1996年に「スタンダード腹部超音波診断」を上梓したことに始まり,2013年に装いも新たに「腹部超音波診断パーフェクト」として出版された.その後,多くの読者の方々にご愛読頂き,5刷の増刷が行われ,約10年間が経過した.医学の分野は日進月歩であり,この間の超音波診断装置の進歩もめざましく,超音波診断の基本となるBモード画像の高画質化,血流診断における高感度ドプラ法,慢性肝疾患に対する肝硬度測定(超音波エラストグラフィ),脂肪肝の減衰定量法などが開発され,本書の内容も刷新する必要がでてきた.
今回の改訂にあたっては読者の皆様により理解を深めていただけるように動画を含んだテキストを出版したいと考え,診断と治療社の担当の方にご相談させていただいたところ,書籍にQRコードを印刷することで,携帯端末などで動画を閲覧する方法があることをご提案いただいた.今回の改訂にあたっては,本文の改訂に加えて,できる限り新しい画像に変更するために,前版の出版後に施行した検査を中心に膨大な数の静止画像と動画像を見直したが,これらを編集するのははるかに予想を超えた大変な作業になった.本書は前版でも多くの疾患の画像を掲載していたが,さらに新しく追加した疾患も多く,当初の予定よりもページが超過したが,ご期待に添える内容になったと自負している.本書が腹部超音波診断に携わる多くの医師や技師の皆様に少しでもお役に立てれば幸いである.
今回の改訂にあたり,貴重な症例の画像をご提供いただいた先生や技師の皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げる次第である.
また本書を執筆するにあたり本学消化器内科学教室の久松理一教授並びに教室の先生方,生理機能検査室の臨床検査技師の皆様,関連施設の臨床検査技師の皆様にも深謝を申し上げる次第である.
さらに本書の改訂版の出版の機会を与えて頂き,刊行に向けて編集,校正のご尽力を頂いた診断と治療社の金丸秀昭氏および土橋幸代氏に感謝の意を申し上げる次第である.
2023年4月
杏林大学医学部医学教育学
森 秀明