HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2022年 Vol.89 No.9 2022-08-18

プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

ページの先頭へ戻る

掲載論文

企画 寺内公一

Ⅰ.黄体ホルモンの基礎
 1 .黄体ホルモンの歴史 / 村田紘未・他
 2 .黄体ホルモンの分類 / 北脇 城
 3 .黄体ホルモンの分子機構 / 松尾光徳・他
 4 .黄体ホルモンの血管生物学 / 伊藤文武

Ⅱ.黄体ホルモンの臨床
 5 .黄体ホルモンと月経異常 / 樋口 毅
 6 .黄体ホルモンとメンタルヘルス / 小川真里子・他
 7 .黄体ホルモンとOC・LEP / 篠原康一
 8 .黄体ホルモンと緊急避妊 / 北村邦夫
 9 .黄体ホルモンと子宮内膜症 / 北島道夫
10.黄体ホルモンと生殖補助医療 / 岩佐 武・他
11.黄体ホルモンと早産 / 桑原慶充
12.黄体ホルモンと子宮内膜がん / 澤田健二郎
13.黄体ホルモンとHRT / 岡野浩哉

Ⅲ.新規黄体ホルモン系薬剤
14.天然型黄体ホルモンのHRTへの応用 / 寺内公一
15.選択的プロゲステロン受容体修飾薬(SPRM)の今後の展望 / 山口宗影・他

連 載
医療裁判の現場から 第34回
乳頭腺管がんと診断され,乳房全部摘出術を受けたが,多臓器転移し,最終的に死亡したとして,乳がん検診にて異常がないと診断されていたことにつき,損害賠償請求された事例 / 粟野公一郎

原 著
D&C手術における傍頸管ブロックの有用性について / 山内茂人・他

症 例
子宮頸癌治癒後の広汎な皮膚真菌感染症により腫瘍マーカーSCCが上昇した1例 / 清水綾乃・他

ページの先頭へ戻る

ねらい

 「黄体ホルモン」は産婦人科医にとってはあまりに馴染み深い存在である.
 生殖内分泌・周産期・腫瘍・女性医学すべての専門分野にわたって,日々これを測定し,あるいは薬剤として用いている.一方で身近過ぎるがゆえに,その構造や作用について深く思いを致すことは少ない.また臨床医になってからは,「黄体ホルモンとは何か」「どのように分類されるのか」「どのような機能をもつのか」等について体系的な教育を受ける機会は意外に少ないので,専門家として十分な経験を積んでいるはずの上級医でありながら,ややもすると「プロゲステロン」「プロゲストーゲン」「プロゲスチン」の使い分けすらあやしかったりする.
 このような思いから,黄体ホルモンについて改めて一から学び直すことができるようにと,本特集を企画した.最初に黄体ホルモンの「歴史」や「分類」,そして受容体を介する作用についての「分子機構」,血管機能への影響に関する「血管生物学」など,その道の達人に基礎的知見をまとめていただいた.次いで,産婦人科臨床の様々な局面における黄体ホルモンの意義について考えるために,「月経異常」「メンタルヘルス」「OC・LEP」「緊急避妊」「子宮内膜症」「生殖補助医療」「早産」「子宮内膜がん」「HRT」といったテーマを選択し,疾患に黄体ホルモンが与える影響と,治療薬としての黄体ホルモン薬の有効性について,エキスパートの先生方に実践的な解説をいただいた.最後に,新規黄体ホルモン系薬剤に関する話題として,「天然型黄体ホルモンのHRTへの応用」と「選択的プロゲステロン受容体修飾薬(SPRM)の今後の展望」という2つのトピックを取り上げた.
 この1冊で「黄体ホルモンのすべて」がわかる,といえば少し盛り過ぎなのだろうけれど,若い先生方には黄体ホルモンの世界の広さと深さを感じ取っていただき,またべテランの先生方には異なるサブスペシャリティにおける黄体ホルモンの現在についての知識をアップデートしていただきたいと願っている.本特集が,生涯学習が深化する起点となれば幸いである.

(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座 寺内公一)

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.91
No.12 特集/子宮内膜・子宮内腔とその異常最新号
No.11 特集/再発・転移をきたした婦人科がんの治療
No.10 特集/母児を感染から守る-妊産婦の感染症アップデート-
No.9 特集/ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
No.8 特集/PMS・PMDDのすべて
No.7 特集/どうする? 産婦人科救急-ハイリスク患者の周術期管理-
No.6 特集/周産期メンタルヘルスを深掘り!
No.5 特集/女性のライフコース疫学研究[日本ナースヘルス研究(JNHS)]のすべて
No.増刊号 特集/これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
No.4 特集/子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
No.3 特集/婦人科がん化学療法の進化−最適レジメンと管理を考える
No.2 特集/産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
No.1 特集/産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント
2023年 Vol.90
No.12 特集/婦人科外来診療レベルアップ−病状の評価分類と治療指針−
No.11 特集/子宮頸がんの包括的戦略
No.10 特集/血栓に強くなる−産婦人科診療に活かす最新知識−
No.9 特集/ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
No.8 特集/これからの性教育−タブー視せずにポジティブに捉える−
No.7 特集/ここまで進んだ産婦人科領域の検査法
No.6 特集/「痛み」に強くなる
No.5 特集/時間の流れと産婦人科生物学
No.増刊号 特集/ここまでわかった産婦人科の病態生理
No.4 特集/保険適用になった不妊治療−できること・できないこと
No.3 特集/子宮体部悪性腫瘍の最前線
No.2 特集/超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
No.1 特集/産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−
2022年 Vol.89
No.12 特集/月経困難症治療あるある
No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて
No.8 特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
No.9 特集/骨盤臓器脱(POP)のすべて−診断と治療の最前線
No.8 特集/卵巣 Up to Date
No.7 特集/婦人科がん機能温存治療のすべて
No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?