HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2022年 Vol.89 No.10 2022-09-16

産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

ページの先頭へ戻る

掲載論文

企画 五十嵐敏雄

Ⅰ.女 性
 1  .ヒトに月経があるのはなぜ? / 百枝幹雄
 2  .月経前症候群が起こるのはなぜ? / 武谷雄二
 3  .骨粗鬆症にいい運動は? いつまで治療するの? / 寺内公一
 4  .更年期症候群はどうして起こるの?いつまで治療するの? / 岡野浩哉

Ⅱ.婦人科
 5  .腹腔内に逆流した子宮内膜はどうなるの? / 山本槙平・他
 6  .子宮内膜症はどうして起こるの? / 原田 省
 7  .子宮内膜症で前置胎盤が多いのはなぜ? / 藤井達也・他
 8  .子宮腺筋症はどうして起こるの? / 西田正人
 9  .潜在性甲状腺機能低下症がどうして不妊症や流産の原因になるの? / 荒田尚子
 10.凍結融解胚移植は母体や児に影響しないの? / 左 勝則・他
 11.新鮮胚移植と比べて凍結融解胚移植の成績がよいのはなぜ? / 吉田 淳
 12.卵巣奇形腫で脳炎が起こるのはなぜ? / 亀井 聡

Ⅲ.腫 瘍
 13.子宮頸がん検診にHPV検査は必要なの? / 中山富雄・他
 14.子宮内膜症ががん化するのはどうして? / 小林 浩
 15.卵巣明細胞がんで静脈血栓塞栓症が多いのはなぜ? / 佐藤豊実
 16.子宮頸部の分葉状頸管腺過形成(LEGH)は前がんなの? / 宮本 強

原 著
当院における癒着胎盤/固着胎盤症例の臨床経過に関する検討 / 吉田誠哉・他

症 例
腹腔鏡下付属器切除術後に未熟奇形腫と診断された1例 / 松浦美幸・他

ページの先頭へ戻る

ねらい

 最近,素朴な疑問に答えられないと5歳の女の子に叱られるという番組が人気である.子どもの質問に大人が答えられるかという趣旨で企画がはじまったのかもしれないが,「海水に塩が入っているのはなぜ?」「時計が12時までなのはなぜ?」などの素朴ではあるが興味深い質問が多く,通常は大人も答えられない.最終的には専門家が解説するが,まだまだわからない部分もあって「諸説あります」などの但し書きが添えられることも多い.
 産婦人科の分野においても同様に素朴ではあるが興味深い疑問が数々あって,研修医に質問されても答えに困ることも多い.「ヒトに月経があるのはなぜ?」「月経前症候群が起こるのはなぜ?」など教科書にちらっとだけ載っていそうな本質的な疑問から,「子宮腺筋症はどうして起こるの?」「子宮内膜症で前置胎盤が多いのはなぜ?」「潜在性甲状腺機能低下症がどうして不妊症や流産の原因になるの?」など最近の知見から出てきた話題の疑問まで様々ある.きっとまだ解明されていない疑問もあるだろうが,専門家の意見や解説から学び,「ここまで解っているけどそれ以降は解明されていないよ」などと少なくとも研修医の質問に答えられるようになりたいものである.
 疑問を抱くことは臨床研究の契機になる.解明されていない疑問であっても専門家から背景や現在までの知見を聞くことは知識の整理になり,新しいアイデアの礎になる.大規模研究施設などにおける最新の手法を用いた基礎研究の発展は素晴らしいが,すべてを解明できるとは限らない.臨床研究をするにはむしろ開業されている先生や一般病院の先生に利があって,多数の患者を直接診療する機会があり,着眼点1つで疑問やアイデアが浮かび,調査方法次第で問題解決の糸口を発見できるかもしれないのである.
 本号では婦人科分野における疑問と解説をエキスパートに伺う.できれば幅広く疑問を募集して答える機会も設けられればと考えている.本号が少しでも産婦人科分野の発展に貢献することを期待してやまない.

(帝京大学ちば総合医療センター産婦人科 五十嵐敏雄)

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入
が可能です.詳細はメディカルオンラインへ            

2024年 Vol.91
No.12 特集/子宮内膜・子宮内腔とその異常最新号
No.11 特集/再発・転移をきたした婦人科がんの治療
No.10 特集/母児を感染から守る-妊産婦の感染症アップデート-
No.9 特集/ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
No.8 特集/PMS・PMDDのすべて
No.7 特集/どうする? 産婦人科救急-ハイリスク患者の周術期管理-
No.6 特集/周産期メンタルヘルスを深掘り!
No.5 特集/女性のライフコース疫学研究[日本ナースヘルス研究(JNHS)]のすべて
No.増刊号 特集/これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
No.4 特集/子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
No.3 特集/婦人科がん化学療法の進化−最適レジメンと管理を考える
No.2 特集/産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
No.1 特集/産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント
2023年 Vol.90
No.12 特集/婦人科外来診療レベルアップ−病状の評価分類と治療指針−
No.11 特集/子宮頸がんの包括的戦略
No.10 特集/血栓に強くなる−産婦人科診療に活かす最新知識−
No.9 特集/ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
No.8 特集/これからの性教育−タブー視せずにポジティブに捉える−
No.7 特集/ここまで進んだ産婦人科領域の検査法
No.6 特集/「痛み」に強くなる
No.5 特集/時間の流れと産婦人科生物学
No.増刊号 特集/ここまでわかった産婦人科の病態生理
No.4 特集/保険適用になった不妊治療−できること・できないこと
No.3 特集/子宮体部悪性腫瘍の最前線
No.2 特集/超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
No.1 特集/産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−
2022年 Vol.89
No.12 特集/月経困難症治療あるある
No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて
No.8 特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
No.9 特集/骨盤臓器脱(POP)のすべて−診断と治療の最前線
No.8 特集/卵巣 Up to Date
No.7 特集/婦人科がん機能温存治療のすべて
No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?