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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2023年 Vol.90 No.1 2022-12-16

産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 寺内公一

Ⅰ.次なる一手を考えるための基本
1 .漢方薬選択における東洋医学的理論の現代医学的解釈 / 大澤 稔
2 .産婦人科とヌーベル漢方 / 武田 卓

Ⅱ.次なる一手の具体的処方―A.生殖・女性ヘルスケア
3 .不正子宮出血と黄連解毒湯(15) / 鯉川彩絵・他
4 .頻尿で冷えると下腹が痛い患者(膀胱痛症候群)の当帰四逆加呉茱萸生姜湯(38)ほか / 関口由紀・他
5 .月経前症候群における痤瘡と桂枝茯苓丸加薏苡仁(125) / 濵口まりえ・他

Ⅱ.次なる一手の具体的処方―B.周産期
6 .妊娠悪阻と六君子湯(43) / 中山 毅・他
7 .妊婦便秘症と調胃承気湯(74) / 武田智幸・他
8 .妊娠中の慢性頭痛と呉茱萸湯(31) / 光井潤一郎
9 .予定日超過分娩と五積散(63) / 岡村麻子・他
10.帝王切開術後の腹部症状と桃核承気湯(61) / 斎藤仁美・他
11.産後うつ病と女神散(67) / 常田洋平・他

Ⅱ.次なる一手の具体的処方―C.腫 瘍
12.婦人科術後腸閉塞(イレウス)予防と大建中湯(100) / 堀越義正・他
13.卵巣癌と十全大補湯(48) / 山本真一
14.終末期がん患者の胸水貯留と五苓散(17) / 鮫島 梓・他

連 載
専門医・認定医をとろう!私の体験記 第1回
女性ヘルスケア専門医(日本女性医学学会) / 荒木春奈

症 例
脳梗塞後の過多月経に対し,レボノルゲストレル放出子宮内避妊システムを使用した2例 / 川島英理子・他

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ねらい

 日本漢方生薬製剤協会が2011年に全国の医師を対象として行った「漢方薬処方実態調査」によれば,産婦人科はほかのどの診療科よりも漢方薬を処方する医師の割合が高く,漢方薬が第一選択とされることが多く,また漢方薬のみが処方されている患者が多かったという.また同調査によれば,産婦人科では内科に次いで多くの種類の漢方薬が処方されているということだが,その中心は間違いなく,「女性三大処方」あるいは「婦人科三大処方」とよばれる当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸であろう.ストレート研修の時代に育った小生は医学部を卒業してすぐに研修医として産婦人科診療の現場に放り込まれたわけだが,その時に1学年上の先輩から吹き込まれた「なよなよ当帰・がっちり桂枝」は呪文のように今でも脳裏に刻み込まれている.2020年に小生がまとめ役となって,日本産科婦人科学会女性ヘルスケア委員会が日本女性医学会会員の医師を対象として行った「更年期障害の治療の実態に関するアンケート」においても,当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸を現在も処方している医師は全体の87.6%・92.2%・86.2%を占め,その割合は医師免許取得後の期間による差がなかった.つまり,三大処方は老いも若きもほとんどの産婦人科医が更年期障害を中心とする病態に対する治療の選択肢としてもっている処方なのであり,その根拠としての「虚証には当帰芍薬散・中間証には加味逍遙散・実証には桂枝茯苓丸」もよく耳にするところである.
 しかし,いつまでもそれだけではもったいない.日本は西洋医学の医師免許をもっていれば漢方薬を保険診療の中に組み入れることができるという世界でもまれな国なのであり,150種類にも及ぶ多様な処方のせめて1割でも使いこなすことができれば,診療の幅が大きく広がることは間違いない.そのような視点から,本号ではこれまでに産婦人科領域の漢方薬に関して秀でた研究成果を発表されてきた先生方に,「三大処方の次なる一手」についての手がかりとなるようご執筆をお願いした.さらに,大澤 稔先生・武田 卓先生お2人の専門家には,「次なる一手を考えるための基本」についての総論をご教示いただいた.お読みになった若い先生方が明日からよりよい「次の一手」を指してくださるための参考になれば幸いである.

(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座 寺内公一)

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2025年 Vol.92
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No.12 特集/子宮内膜・子宮内腔とその異常
No.11 特集/再発・転移をきたした婦人科がんの治療
No.10 特集/母児を感染から守る-妊産婦の感染症アップデート-
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No.増刊号 特集/これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
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2023年 Vol.90
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2022年 Vol.89
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No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
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No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
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2020年 Vol.87
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