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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2023年 Vol.90 No.5 2023-04-18

時間の流れと産婦人科生物学

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 寺内公一

Ⅰ.時間の生物学総論
 1 .今改めて「ゾウの時間とネズミの時間」 / 本川達雄
 2 .概日リズムの基礎 / 八木田和弘・他
 3 .Klothoと加齢の制御機構 / 黒尾 誠

Ⅱ.時間の流れと生殖内分泌学
 4 .時計遺伝子と生殖生理 / 小野政徳
 5 .GnRHパルスジェネレーターの生物学 / 岩佐 武・他
 6 .メラトニンと生殖生理 / 田村博史
 7 .思春期早発症 / 鹿島田健一
 8 .初経遅延と原発性無月経 / 久具宏司
 9 .window of implantation(WOI)の細胞生物学 / 川井清考・他
10.早発閉経と早発卵巣不全―不妊治療を中心に― / 丸山哲夫

Ⅲ.時間の流れと周産期医学
11.適正な妊娠年齢および若年妊娠と高年初産婦 / 古川誠志
12.適正な分娩発来機構および早産と過期産 / 瀧内 剛
13.臍帯クランプ:遅延vs.早期 / 篠原枝里子

Ⅳ.時間の流れと女性医学
14.「更年期」を過ぎても「更年期症状」は残存するか? / 寺内公一
15.交代勤務と健康問題 / 三島和夫
16.センテナリアンの健康と性差 / 小川純人

連 載
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
「医療広告ガイドライン」を知っていますか? / 秦 奈峰子
専門医・認定医をとろう!私の体験記 第3回 内分泌代謝科(産婦人科)専門医(日本内分泌学会) / 平野茉来

症 例
子宮頸部扁平上皮癌手術および補助放射線療法後25年を経過して,腟断端に発生した扁平上皮癌は再発か? / 大隈良一・他

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ねらい

 「時間の流れは必ずしも一定ではない」ことは,幼いときには直感的に理解されている.楽しく遊んでいる時間はあっという間に過ぎてしまうが,つまらない話を聞かされている時間は無限に続くようだ.その後いったん時間が一定の速さで流れることを教えられてその常識のなかに囚われるが,やがて特殊相対性理論を学ぶに及んで時間の流れる速さは観測系の速度に依存することを発見する.あるいはもしかしたらプルーストの「失われた時を求めて」を読んだときやタランティーノの「レザボア・ドッグス」を観たときに,時間の流れが非線形であることに心地よさを感じるのかもしれない.
 産婦人科はほかのいくつかの診療科とともに,「時間」や「周期」を意識せざるを得ない領域の1つである.生殖内分泌の検査をするときには「月経X日目」であるかを明記しなければいけないし,周産期の診療を行う時には「妊娠Y週Z日」が必須の情報である.そして女性医学はあらゆるライフステージにおける女性の健康を縦断的に扱う分野なので,思春期・性成熟期・更年期・老年期と流れていく年単位の時間をいつも念頭におかなければならない.
 もはや旧聞に属するが,2017年のノーベル医学・生理学賞は時計遺伝子を発見したホール・ロスバッシュ・ヤングの3名に贈られた.「体内時計」「概日リズム」等の用語は人口に膾炙し,日常会話のなかに飛び交う.これらの問題を扱う「時間生物学」は,ありとあらゆる領域に展開し,それは産婦人科も例外ではない.本号の特集「時間の流れと産婦人科生物学」ではこのような認識を基に,まず時間生物学の分野における大家の先生方に基礎的な総論をお願いし,全体の俯瞰を試みた.さらに生殖内分泌学・周産期医学・女性医学の各分野において,一方では時間生物学の最新の成果を活かした研究をされている先生方,他方では産婦人科学分野に古典的に内在する何かが時間的に「早すぎること,遅すぎること,長すぎること,短すぎること」の病態に関して卓見をお持ちの先生方に,それぞれ概説をお願いした.
 忙しい診療の合間に本号を手にされ,読み進めるうちに思わず「時を忘れて」いただければ本望である.

(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座 寺内公一)

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2024年 Vol.91
No.12 特集/子宮内膜・子宮内腔とその異常最新号
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No.増刊号 特集/これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
No.4 特集/子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
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No.2 特集/産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
No.1 特集/産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント
2023年 Vol.90
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No.5 特集/時間の流れと産婦人科生物学
No.増刊号 特集/ここまでわかった産婦人科の病態生理
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No.3 特集/子宮体部悪性腫瘍の最前線
No.2 特集/超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
No.1 特集/産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−
2022年 Vol.89
No.12 特集/月経困難症治療あるある
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No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
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No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
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No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
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2020年 Vol.87
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