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2013年 Vol.101 No.増刊号 2013-03-25

主訴から診断へ―臨床現場の思考経路

定価:本体7,300円+税

冊 

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掲載論文

●口 絵
●ねらい   林 道夫,熊崎智司


Ⅰ.全身的な訴え
1 全身倦怠感
2 体重減少
3 食欲不振
4 リンパ節腫脹
5 浮 腫
6 発 疹
7 発 熱
8 発汗異常
9 口 渇

Ⅱ.精神科的な訴え
10 不安・うつなどの精神症状
11 不 眠
12 精神運動興奮・せん妄

Ⅲ.神経内科的な訴え
13 頭 痛  
14 めまい
15 失 神
16 意識障害
17 四肢のしびれ
18 不随意運動・振戦
19 痙攣・てんかん
20 認知症・もの忘れ
21 筋力低下

Ⅳ. 胸腹部の訴え
22 吐血・下血  
23 吐き気・嘔吐
24 腹痛・胸焼け
25 便秘・下痢
26 胸 痛
27 動 悸
28 呼吸困難
29 咳・痰
30 背部痛
31 いびき

Ⅴ.運動器の訴え
32 腰 痛  
33 歩行障害・間欠跛行
34 頸部痛・肩こり
35 関節痛・関節のこわばり
36 筋肉痛・こむら返り

Ⅵ.感覚器の訴え
37 視力障害・視野狭窄  
38 眼の充血
39 複 視
40 鼻出血
41 鼻漏・鼻閉
42 耳 鳴
43 難 聴  
44 嗄 声

Ⅶ.泌尿器の訴え
45 肉眼的血尿  
46 排尿困難・排尿痛・尿失禁・尿閉

Ⅷ. 頭頸部の訴え
47 咽頭痛  
48 歯痛・頬部痛
49 口内炎・口臭・舌の異常
50 味覚障害
51 誤嚥・嚥下障害
52 しゃっくり

Ⅸ.皮膚科的な訴え
53 爪の変形  
54 皮膚瘙痒感
55 皮下出血・紫斑
56 皮膚黄染

*和文索引
*英数索引

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ねらい

 臨床現場では,患者の訴えを聞き,診察し,必要な検査を行ったうえで診断し,治療する,といった一連の行為が日常的に行われている.医師はこれら一連の行為を,必要とされる診察・検査は欠かさないようにする一方で,必要性の低い検査をむやみに行わぬよう,自身の知識と経験に基づいて行っているが,その背景には,蓄積された「暗黙知」とも言うべき思考経路がある.言うまでもなく,患者は自身の訴えをもって受診するが,その背景にどのような疾患が存在するのか,最初から明らかなわけではない.様々な疾患の頻度,重要度・緊急度についての知識と,眼前の患者の状況を照合して診断を進めてゆく臨床現場の思考経路は,机上の学習のみで身につくものではなく,臨床現場での経験値によるところが大きい.経験の蓄積が大切である一方で,知識や技術の進歩により,必要とされる検査や考慮すべき疾患の内容は年々変化してゆく.最新情報の確認も怠ってはならない.
 本増刊号では,患者の訴えとしてポピュラーなものを入り口として,訴えの背景となる病態生理に基づき,まず確認すべき所見はなにか,次に行うべき検体検査・画像検査は何か,それらの結果を踏まえてどのように診断を進めるか,見落としてはいけない点は何か,専門医に紹介を考慮するポイントは何か,といった一連の思考経路の流れを,最新の知見を踏まえて解説していただいている.執筆者の先生方には,実際に患者を前にしてどのように診断を進めるか,臨場感を持った解説をお願いした.専門医の「暗黙知」として蓄積されてきたこれらの思考経路を知り,自身の臨床経験と併せて考えることは,一般臨床医にとって大いに参考になるであろうし,日常臨床の質を高めるために極めて有用であろう.経験豊富な臨床医にとっても,知識の整理,最新情報の確認という意味でお役立ていただけることと思う.外来,病棟,救急といった様々な臨床現場で,是非活用していただきたい.

2013年3月
NTT東日本関東病院 糖尿病・内分泌内科 林 道夫
同         連携診療科     熊崎智司

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