HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

最新の医学情報を最高の執筆陣でお届けする内科総合雑誌のパイオニア!

わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2014年 Vol.102 No.12 2014-12-05

病院と地域の診療所をつなぐ在宅医療

定価:本体2,500円+税

冊 

ページの先頭へ戻る

掲載論文

focal point―特集のねらい /廣井透雄

◆ 総論
在宅医療の現状と未来 /田城孝雄
医療連携 /武藤真祐,他
実践的な在宅医療制度の基礎知識 /永井康徳
病院から在宅医療への連携 /松村幸子,他

◆ 在宅医療でよく見られる問題点
摂食および嚥下の在宅医療におけるあり方 /新田國夫
廃用症候群(その原因としての転倒,骨折) /木下朋雄
脳神経疾患 /荻野美恵子
肺炎の在宅管理 /平原佐斗司
心不全 /弓野 大
排尿障害 /山脇泰秀
排便のコントロール /伊藤英樹,他
褥瘡 /鈴木 央
在宅および高齢者施設における感染症管理について /東 陽一郎,他
高齢者虐待 /和田忠志

◆在宅医療で行われる治療
在宅における栄養補助療法 /英 裕雄
補助呼吸療法(在宅酸素,気管切開,在宅人工呼吸療法など) /川畑雅照
腹膜透析療法 /仁科 良
口腔ケア /原 龍馬
リハビリテーション /安部博史
緩和ケアと終末期医療 /蘆野吉和

◆連載
◎外来診療のワンポイントアドバイス
易出血性 /正本庸介,他
◎私はこう治療する
心房細動 /鈴木信也,他
◎注目の新薬
ビソプロロール経皮吸収剤®(ビソノ®テープ) /廣井透雄

ページの先頭へ戻る

ねらい

 医学の発達により,従来の病院での入院中心の医療から,外来,在宅での医療にだんだんとシフトしてきている.高齢者,認知症,末期癌ばかりでなく,神経内科的慢性疾患の呼吸,栄養管理,消化管疾患の在宅中心静脈栄養(IVH),腎疾患の腹膜透析のように,今までは入院が絶対に必要とされていた疾患も,医学の発達とともに在宅での医療が可能となってきた.患者または病院からの在宅医療のニーズは年々増加していくと思われるが,経験の乏しい医師が在宅医療の世界に飛び込んでいくのには,それなりの度胸,努力,ノウハウが必要である.病院やクリニックとは異なり,検査や治療に大きな制限のある中でどのように医療を行うのか,終末期医療をどうするのか,いろいろと悩みの種は尽きないと思われる.そこで今回の特集では在宅医療の専門家の方から,在宅医療の現況と極意をご教示いただいた.
 わが国の在宅医療の現状と将来の概要を知り,他の医師,医療スタッフとの医療連携をとりながら,ITを活用していくのも時代の流れであろう.保険診療,診療報酬,諸制度の枠組みの中で,在宅医療を担当する者としては,送り出す病院側がどのように在宅医療を推進しているのかを知ることも有用であろう.
 重症な要介護5の原因としては,脳梗塞,脳出血などの脳卒中,認知症,Parkinson病などの脳神経疾患が約6割を占める.摂食障害および嚥下機能の低下は栄養状態に直結し,転倒,骨折は廃用症候群を一気に進めてしまう.在宅患者の発熱の原因として多いのが肺炎であり,心不全・狭心症の管理とともに重要である.排泄面では,排尿障害には適切な水分管理と導尿,排便コントロールには線維分の多い食事と適切な薬剤の使用,人口肛門の場合には衛生管理が重要である.栄養不良で体動困難であると褥瘡が発生しやすく,予防,早期発見,ケアは,感染症管理とともに必須である.また,疲労した介護者が陥りやすい高齢者虐待対策も避けて通ることはできない.
 在宅における栄養補助療法としては,経口可能でない場合は,中心静脈,末梢静脈,皮下から栄養,水分を投与することも行われている.在宅酸素,気管切開,在宅人工呼吸療法などの補助呼吸療法も長足の進歩をとげた.在宅で行われる腹膜透析療法では感染対策が継続の条件である.日々の口腔ケア・歯科治療は経口摂取,感染予防には欠かせない.在宅でのリハビリテーションは筋肉と骨の廃用性萎縮を防ぎ,生活の質を高めてくれる.慣れ親しんだ生活環境における緩和ケアと終末期医療は苦痛を取り除き,病院よりも素晴らしい状態で,人生の終わりを迎えることを可能にしている.
 今回の特集を読まれて,日々の診療に役立てていただき,さらに在宅医療を充実していただければ幸いであるが,自分で行わなくても,実情を理解していただければ,5年間本誌の編集に携わった者の最後の仕事として大変にうれしく思う.私自身,最期は家でありたいと思う今日この頃である.

                  国立国際医療研究センター病院循環器内科 廣井透雄

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は発行から1年後に論文単位でPDFファイルの
ダウンロード購入が可能です.詳細はメディカルオンラインへ

2017年 Vol.105
No.7 特集/一般臨床医に必要なてんかんの基礎知識とトピックス最新号
No.6 特集/プライマリケアで知っておきたい漢方診療のコツ
~日常診療に役立つ臨床スキル~
No.5 特集/急増中!大人の食物アレルギー
No.4 特集/内科系医師のための災害医療エッセンシャル
No.増刊号 特集/これ一冊でわかる 消化器 診断基準と分類法
No.3 特集/そのお腹,大丈夫? 肥満症のトピックス
No.2 特集/Beyond the textbook 心電図 実践診療で役立つコツ
No.1 特集/実践! 神経救急(neurocritical care)
2016年 Vol.104
No.12 特集/知っておきたい関節リウマチの診断から治療まで
No.11 特集/痛み治療の「いま」に迫る
 メカニズムから評価・治療の最前線
No.10 特集/よくわかる,臨床で使える「骨粗鬆症」アップデート
No.9 特集/カテーテルを使った最新の治療
No.8 特集/浮腫 ―そのむくみ,放っておいて大丈夫?―
No.7 特集/頭痛診療が得意になる 基礎から最新トピックスまで
No.6 特集/いま知っておきたい,感染症診療最新の動向
No.5 特集/「抗血栓療法の今」を語る
No.4 特集/あの病態ってもしや……? ダイジェスト“IgG4関連疾患”
No.増刊号 特集/糖尿病治療の現在と未来
No.3 特集/高血圧 予後,臓器・血管保護を見据えた治療戦略
No.2 特集/腸内細菌叢からみた臨床の最前線
――ベールを脱いだ体内パートナーの機能
No.1 特集/めまい診療の最先端
2015年 Vol.103
No.12 特集/知っておくべき総合診療の現在(いま) 
実戦と教育・研究から未来を展望する
No.11 特集/成人の予防接種はどうあるべきか? 
―予防医療推進の観点から―
No.10 特集/睡眠障害診療の進歩
No.9 特集/内科が使う自己注射薬
No.8 特集/機能性消化管障害
―気のせいでない科学の裏付けと最新治療―
No.7 特集/ここが知りたい認知症診療
No.6 特集/肺高血圧症・肺血栓塞栓症 見逃すことなく最適の治療へ
No.5 特集/アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床
No.4 特集/COPDの診断と最新の治療
No.増刊号 特集/心不全のすべて
No.3 特集/時代とともに広がる「糖尿病合併症」の概念
No.2 特集/ここまで変わった 実地診療の食道がん・胃がん・大腸がん
No.1 特集/知っておくべき脳卒中最新治療
2014年 Vol.102
No.12 特集/病院と地域の診療所をつなぐ在宅医療
No.11 特集/肝臓病診療のアップデート
No.10 特集/移植療法の現況と今後の展望
No.9 特集/糖尿病診療2014
No.8 特集/内科医のための更年期症候群診療
No.7 特集/消化管アップデート
No.6 特集/医療関連感染をめぐる最近のトピックス
No.5 特集/日常診療でできる がん検診・がん予防
No.4 特集/実地医家のための渡航医療
No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ
No.3 特集/ここまで進んだリハビリテーション
No.2 特集/高齢者医療 そのポイントと最新知見
No.1 特集/臨床検査―ここまで進んだ検査の世界
2013年 Vol.101
No.増刊号 特集/主訴から診断へ―臨床現場の思考経路