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書籍詳細

小児神経学の進歩 第47集診断と治療社 | 書籍詳細:小児神経学の進歩 第47集

日本小児神経学会教育委員会 編集

初版 B5判 アジロ 並製 一色刷り 一部カラー印刷 120頁 2018年06月14日発行

ISBN9784787823564

定価:本体6,200円+税
  

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日本小児神経学会主催の「小児神経学セミナー」の講義内容を書籍化。「小児神経の診断・治療アップデート―関連領域とのつながりを探る―」をメインテーマに各分野のエキスパートの先生方が詳細に解説。症例検討では,参加した先生方による活発な討論や質疑応答の内容を掲載し,各先生方の臨床経験による貴重な知見等も得ることができる。小児神経学を志す若手の先生や,中堅・ベテランの先生方のブラッシュアップにも役立つ一冊。

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目次

小児神経の診断・治療アップデート―関連領域とのつながりを探る―

West症候群の治療アップデート 浜野晋一郎
 I West症候群の定義
 II 欧米のWest症候群治療指針と日本の現状
 III ACTH療法:日本におけるACTH療法の変化と課題
 IV 新たな選択肢:vigabatrin(VGB)

二分脊椎症 ~日常診療におけるポイント 下川尚子
 I 脊髄髄膜瘤と葉酸
 II 出生前診断と手術
 III 乳幼児期そして成人期になった二分脊椎の問題点
 IV 潜在性二分脊椎の皮膚病変の重要性

Clinical Pathological Conference(C.P.C.)
臨床のための筋病理 Floppy infantを中心として
【司 会】小沢 浩  【症例担当】埜中征哉
 I Floppy infantの分類
 II 診断

小児神経の診断・治療アップデート―関連領域とのつながりを探る―
代謝からみた小児神経疾患 小坂 仁
 I メチル化に関係した代謝異常症
 II ATP産生に関わる代謝異常症
 III 神経伝達物質病

小児神経医に必要な新生児神経学update 城所博之
 I 新生児発作
 II 中枢神経感染症
 III 低酸素性虚血性脳症
 IV 新生児脳梗塞

光遺伝学・薬理遺伝学を用いた睡眠覚醒調節メカニズムの解明 山中章弘
 I 睡眠覚醒について
 II オレキシンとオレキシン受容体
 III オレキシンと睡眠障害ナルコレプシー
 IV オレキシン神経脱落マウス
 V オレキシン神経の活動操作と睡眠覚醒状態変化
 VI 光遺伝学と薬理遺伝学,それぞれの利点と欠点

小児神経疾患の画像診断ABC 大場 洋
 I 新生児脳症(neonatal encephalopathy)
 II 先天代謝疾患・変性・遺伝子異常の画像診断

Clinical Conference(C.C.)
覚醒時に持続的な不随意運動を呈した3カ月女児例 
【司 会】福田光成  【症例担当】桑原こずえ

小児神経の診断・治療アップデート―関連領域とのつながりを探る―

子どもの行動異常の見立て
 ~子育て支援から治療的介入を始める~ 横山浩之
 I 操作的診断から戦略的診断へ
 II 共同注視の観察からわかること
 III 当たり前の子育て支援について

新しいてんかん国際分類について 寺田清人
 I 発作分類
 II てんかん分類

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序文


 第47 回小児神経学セミナーは,2017 年9 月16 日(土)から18 日(月)に東京都府中市のクロス・ウェーブ府中で開催されました.受講者数は134 名(男性62 名,女性72 名)でした.
 本セミナーは,小児神経学を志す若手の教育とともに,中堅・ベテランの先生方のbrush up も目的としております.今回もこの視点から「小児神経の診断・治療アップデート―関連領域とのつながりを探る―」をメインテーマに取り上げました.
 第一日目は,浜野の「West 症候群の治療アップデート」から始まり,続いて佐賀大学医学部脳神経外科 下川尚子先生より「二分脊椎~日常臨床で役立つ話~」,国立精神・神経医療研究センター病院の埜中征哉先生より
「臨床のための筋病理」(筋病理セミナー)のご講演をいただきました.続く懇親会には講師の先生方を含む多くの先生方がご参加くださり,また2017 年度の日本小児神経学会総会にもおいでくださったシンガーソングライターのMIMO さんから,ダウン症の我が子を思う貴重なメッセージと素敵な歌を聞かせていただきました.その後は小沢 浩先生を中心とする教育委員主催の二次会となり,夜遅くまで楽しく熱い議論が交わされました.
 二日目は,教育委員の関あゆみ先生によるモーニングセミナー「目で見る小児神経:学習障害の評価と支援」から始まり,続いて自治医科大学小児科 小坂 仁先生による「代謝からみた小児神経疾患」,名古屋大学医学部附属病院小児科 城所博之先生による「小児神経医に必要な新生児神経学アップデート」, 名古屋大学環境医学研究所神経系分野Ⅱ 山中章弘先生による「光遺伝学・薬理遺伝学を用いた睡眠覚醒調節メカニズムの解明」,帝京大学医学部放射線科 大場 洋先生による「小児神経疾患の画像診断ABC」のご講義がありました.
夕刻には教育委員(青天目信先生,川脇 壽先生,村松一洋先生,熊田)による少人数でのグループディスカッションが行われ,夜間のclinical conference では,愛媛県立中央病院小児科 桑原こずえ先生と愛媛県立新居浜病院小児医療センター 福田光成先生より「覚醒時に持続的な不随意運動を呈した3カ月女児例」が提示されました.
 三日目の朝は,教育委員の石川悠加先生のモーニングセミナー「目で見る小児神経:神経筋疾患のマネジメント」で始まり,続いて,福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター横山浩之先生に「子どもの行動異常の見立て方~子育て支援から治療的介入を始める~」,国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 寺田清人先生に「新しいてんかん国際分類について」をご講義いただきました.
 いずれの講義にも講師の先生方の深いご経験と最新の知識が盛り込まれ,また先生方の患者さんに対する真摯な思いがひしひしと伝わってきました.明日からの診療に早速役立つ内容だったと思います.
 本書は,ここで行われた講義と筋病理セミナー,clinical conference の内容を,担当の先生方にご執筆いただいたものです.是非,明日からの診療に役立ててください.
 小児神経学セミナーの企画・運営および本書の編集は,日本小児神経学会教育委員の先生方のお力によるものです.また実務面では学会事務局の皆様に多大なご尽力をいただきました.紙面を借りて御礼申し上げます.

 2018 年4 月
日本小児神経学会教育委員会
委員長  熊田 聡子 
担当理事 浜野 晋一郎