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産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2014年 Vol.81 No.1 2013-12-19

新たな早産予防戦略

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

企画 金山尚裕

1.サイトカインからみた早産機序 /杉村 基
2.黄体ホルモンからみた早産機序 /牧野真太郎・他
3.血液凝固線溶からみた早産機序 /最上晴太・他
4.細菌性腟症と早産 /上田敏子・他
5.頸管炎・絨毛膜羊膜炎と早産 /米田 哲・他
6.頸管長と早産 /大槻克文
7.子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮奇形と早産 /大場 隆・他
8.歯周病と早産 /小出容子・他
9.ビタミンDと早産 /四馬田 恵・他
10.黄体ホルモンによる早産予防 /川端伊久乃・他
11.ウリナスタチンによる早産予防 /林 昌子
12.頸管縫縮術による早産予防 /山崎峰夫
13.円錐切除後の早産予防 /金 美善・他
14.地域の早産予防対策 /福島明宗・他

連載
産婦人科教室 私たちの教室紹介
筑波大学医学医療系産科婦人科学 /小畠真奈・他
若手の最新研究紹介コーナー /須藤乃里子
Essay外界事情124
糖尿病の診断:復習 /矢沢珪二郎
Essay青い血のカルテ116
Y染色体と回文構造 /早川 智

症例
子宮全摘へ至ったICSI後癒着胎盤症例と保存療法に対する考察 /尾西芳子・他
二絨毛膜二羊膜双胎における46,XX testicular disorder of sex development
の出生前診断の1例 /西子裕規・他
子宮角部妊娠後,嵌入胎盤を発症した1例 /玉手雅人・他
全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)後に下肢コンパートメント症候群を生じた1例 /牛島倫世・他

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ねらい

 早産は未熟児出生となり,未熟児の多くはNICUに入院する.NICUの進歩により低出生体重児の予後が改善し,intact survivalは増加しているものの,妊娠20週代前半の児の予後はまだまだ厳しい.また妊娠30週を過ぎても脳性麻痺などの長期予後不良な症例は依然として存在する.わが国の早産率は先進国の中では低い位置にあるが,近年増加している.この原因にストレスや栄養のアンバランスなどの環境因子の変化を指摘する声もあるが,実際のところは不明な点が多い.また早産はNICUを占拠する最も頻度の高い疾患である.全国どの地域でも恒常的にNICU医師不足やNICUベッド数不足となっており,低出生体重児が出生すると母体搬送先に苦慮している地域も多い.このような背景から早産を減らすことは産科医に課せられた喫緊の課題であり,その重要性はますます増している.
 早産を予防するためには分娩現象に着目することが肝要である.正常分娩も早産も子宮収縮,頸管熟化を直接的に惹起する物質は同一であると考えられる.すなわち正常分娩でも早産でもプロスタグランジンやオキシトシンにより子宮収縮が起こり,マトリックス分解酵素の上昇やヒアルロン酸の増加によって頸管が軟化する.正常分娩と早産の差異は子宮収縮や頸管熟化の誘因にある.正常分娩においてはエストロゲンやプロゲステロンなどの内分泌因子,伸展刺激などの局所因子が分娩の誘因となるが,早産は絨毛膜羊膜炎に代表されるようなものが誘因となる.最近では歯周病,齲歯,絨毛膜下出血などの絨毛膜羊膜炎以外の早産機序も指摘されている.早産をさらに減少させるためには早産の発生機序を様々な視点でとらえることが大切である.
 本企画では早産を多角的にとらえ,複合的に早産予防対策を立てることを主旨とした.絨毛膜羊膜炎以外の早産の誘因についてもなるべく多く取り上げた.分娩現象としての早産を捉える工夫もしたつもりである.各施設での多角的早産予防戦略の一助になれば幸いである.
(浜松医科大学産婦人科 金山尚裕)

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2017年 Vol.84
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No.8 特集/女性の将来の健康のために
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