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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

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充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2015年 Vol.82 No.2 2015-01-19

血管新生を標的とした婦人科癌治療

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

企画 青木大輔

1.血管新生の分子メカニズム /佐藤靖史
2.悪性腫瘍における血管新生 /遠藤元誉・他
3.悪性腫瘍におけるリンパ管新生 /森定 徹・他
4.血管新生阻害薬の現況 /大石徹郎・他
5.チロシンキナーゼ阻害薬と血管新生阻害 /中井英勝・他
6.ベバシズマブの卵巣癌に対する臨床試験 /酒井 瞳・他
7.卵巣癌に対するベバシズマブ使用の実際 /高野忠夫・他
8.血管新生阻害薬に関する卵巣癌の臨床試験 /温泉川真由
9.血管新生阻害薬と子宮頸癌 /喜多川 亮
10.大腸癌,胃癌,肺癌における血管新生阻害薬の位置づけ /津田享志・他
11.乳癌と血管新生阻害薬 /朴 将源・他

連載
産婦人科教室 私たちの教室紹介 
九州大学婦人科学産科学教室 /加藤聖子

若手の最新研究紹介コーナー
 /松崎慎哉
 /上原ゆり子

Essay外界事情 
Acetaminophen /矢沢珪二郎

Essay青い血のカルテ 
歌川国芳と猫とトキソプラズマ /早川 智

症例
子宮腺筋症合併妊娠で前期破水,流産後に全身性炎症反応症候群に至り,子宮摘出を要した1症例
 /小和貴雄・他

腎静脈下左傍大動脈リンパ節に孤発性転移を認めた子宮体癌ⅢC2期の1例 /脇本尚子・他

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ねらい

 近年,悪性腫瘍に対する治療の新機軸としての分子標的治療が各分野で著しい進化を遂げてきた中で,婦人科悪性腫瘍に対するそれはなかなか確立されずにいた.そういった背景のもと,婦人科悪性腫瘍の中でも難治性とされている卵巣癌に対して2013年11月より血管新生阻害薬,ベバシズマブが使えるようになった.この薬剤のわが国への導入にあたっては,日本で初めて国際共同医師主導治験が行われたこと,そしてそれらのいわゆるグローバル治験に複雑なICH―GCPの規制を乗り超えわが国の多くの施設が参画したことの意義は非常に大きい.いよいよわれわれ産婦人科医も分子標的治療を手にする時が来たのである.
 この機に際して,本書では下記の点について特に関係諸氏と認識の共有を図りたいと考えている.まずは代表的な分子標的治療の作用機序であり,特に卵巣癌への効果が期待されている血管新生阻害について,血管新生の生理学とVEGFをはじめとする血管新生関連因子を制御するメカニズムを確認する.同時に悪性腫瘍における病的血管新生のしくみや,悪性腫瘍でしばしばみられるリンパ管新生についても理解の基盤を共有したい.その上で,上述のベバシズマブの卵巣癌に対する臨床試験GOG218やICON7,あるいはベバシズマブ以外の血管新生阻害薬の卵巣癌に関する臨床試験について概観する.次いで卵巣癌に対するベバシズマブ使用の実際については重篤となる可能性がある腸管穿孔などの副作用とその対策を含め,投与に際しての注意点を詳細に紹介する.
 また,子宮頸癌に対するベバシズマブの可能性や,婦人科悪性腫瘍に先んじて導入されている肺癌や大腸癌などにおける血管新生阻害薬の位置づけ,さらには米国食品医薬品局(FDA)がベバシズマブの乳癌の適応を取り消した経緯などについてもわれわれ産婦人科医は知っておくべきである.
 このように,婦人科領域で血管新生阻害薬がまさに浸透し始めるのに際して,基盤となる基礎的なメカニズム,投与の実際,そして将来の展望につながりうる情報を系統的に提供することが本特集のねらいである.
(慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 青木大輔)

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2017年 Vol.84
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No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date
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