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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2016年 Vol.83 No.12 2016-11-18

月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

企画 髙松 潔

1.PMS/PMDD総論(診断基準を含む)/ 松本珠希
2.PMS/PMDDの疫学 / 田坂慶一 
3.PMS/PMDDの病態生理 / 甲村弘子
4.PMS/PMDDの評価尺度および診断基準における症状評価
    / 岡野禎治 
5.月経随伴症状記録システムの開発
―スマートフォンアプリを使用して / 江川美保・他
6.PMS/PMDDの治療法―漢方療法 / 武田 卓
7.PMS/PMDDの治療法―西洋ハーブ / 百枝幹雄 
8.PMS/PMDDの治療法―OC・LEP / 岩佐弘一 
9.PMS/PMDDの治療法―向精神薬および精神療法
   / 山田和男 
10.PMS/PMDDの治療法―サプリメント / 上野友美 
11.PMS/PMDDの治療法―食事療法,栄養面から
   / 神田裕子・他 
12.女性アスリートとPMS/PMDD / 大島乃里子・他 
13.周閉経期女性のPMS/PMDD / 小川真里子・他 
14.月経関連頭痛症 / 中村祐三・他 

連載
若手の最新研究紹介コーナー
不妊治療の妊娠率向上に向けた着床不全に対する
 再生細胞を用いた細胞医療モデル / 菅原かな 
Essay外界事情 
End―of―life conversation / 矢沢珪二郎 
Essay青い血のカルテ 
真夜中のミサと分割睡眠 / 早川 智 

総説
不妊治療
 ―卵巣刺激におけるhCG/LHの重要性 / 浅田義正・他 

原著
腹部手術既往が腹腔鏡手術へ及ぼす影響 / 長尾沙智子・他

症例
外陰炎との鑑別に苦慮した早期顕症梅毒
 (扁平コンジローマ)の1例 / 長谷川 徹・他 
CA19-9が極めて高値であった卵巣成熟囊胞性奇形腫の1例
/ 田川実紀・他

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ねらい

 古代ギリシャの抒情詩人Simonidesの「女性論」にもすでに記載がある通り,大昔から月経周期に伴い心身の変化があることは知られていましたが,近年では,1931年にFrankが精神的症状を主体とした15例を月経前緊張症として報告したのがこの領域への注目の始まりとされています.1953年にGreeneとDaltonが身体的症状も含めて月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)と表現して以来,PMSが一般的になりました.最近では,インターネットの普及とともに一般にもよく知られるようになっています.実際,PMSのために仕事を辞めたり,辞めようと悩んだりした女性は20%もいるという報告もあり,女性のQOLを阻害する病態として関心が高まっています.
 しかし,PMSは症候群であり,症状も一説には100とも200ともいわれています.その原因もいまだ解明されていません.月経開始とともに軽快し,生命予後に影響を与えないことから,受診しない女性も多いと考えられており,その実態は完全には明らかになっていません.また定義についても,よく引用される米国産婦人科学会(ACOG)のPractice Bulletinは2012年8月に取り下げになり,その後,修正されたものが発表されていますし,この分野の研究をリードしてきた欧米の臨床医や研究者がInternational Society for Premenstrual Disorders(ISPMD)という学術団体を立ち上げ,月経前障害(premenstrual disorder:PMD)という新たな診断基準を作成する試みもなされています.一方,PMSの精神症状の重症型と称されることが多かった月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder:PMDD)については,2013年に改訂された米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM−5)において初めて正式に診断基準が示され,抑うつ障害群の項に記載されています.したがって,PMS/PMDDへの対応は婦人科とともに精神科でも行われていますが,互いの情報交換については決してスムーズとはいえず,治療もそれぞれの診療科の得意とする方法で行われているのが現状であると思われます.
 そこで本特集では古くて新しい病態であるPMS/PMDDについて,最新の知見をまとめることにより,状況を整理し,実際にはかなり高い頻度であると考えられるこれらの病態に適切に対応できるようになることをねらいとしました.女性のQOLの向上に役立つことを期待しています.
(東京歯科大学市川総合病院産婦人科 髙松 潔)

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2017年 Vol.84
No.5 特集/産科出血に立ち向かう―どこまでできる? 診療所から大学病院まで最新号
No.増刊号 特集/知らなきゃ困る 産婦人科小手術
No.4 特集/骨粗鬆症ベストプラクティス
No.3 特集/Non–ART の不妊症診療—体外受精なしでここまでできる
No.2 特集/ここが知りたい 産婦人科周術期管理
No.1 特集/産科領域における遺伝診療の最前線
2016年 Vol.83
No.12 特集/月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見
No.11 特集/子宮筋腫の最前線
No.10 特集/産婦人科臨床研究最前線
No.9 特集/妊娠と感染症―外来で聞かれてどう説明する?
No.8 特集/骨盤臓器脱と排尿障害Up to Date
No.7 特集/ART最前線
No.6 特集/婦人科がんの診断・治療の最適化を目指して
No.5 特集/不育症 Up to Date
No.増刊号 特集/産婦人科処方実践マニュアル
No.4 特集/中高年女性に多くみられる症候とその対策
No.3 特集/生殖医療における倫理的問題を考える
No.2 特集/OC・LEPガイドライン ポイントの解説
No.1 特集/婦人科がん治療の新機軸
2015年 Vol.82
No.12 特集/分娩管理の新機軸
No.11 特集/婦人科腹腔鏡手術の最前線
No.10 特集/婦人科悪性腫瘍治療に対するドラッグリポジショニングの幕開け―既存薬に秘められた新たな可能性
No.9 特集/胎盤のバイオマーカー
No.8 特集/PIH既往女性の生活習慣病リスクとヘルスケア
No.7 特集/黄体ホルモンの基礎から臨床まで
No.6 特集/遺伝性乳癌卵巣癌のマネージメント
No.5 特集/無痛分娩Up to Date
No.増刊号 特集/よくわかる検査と診断
No.4 特集/OC・LEPの静脈血栓塞栓症リスク Q&A
No.3 特集/女性アスリートを診る ―産婦人科的問題とその対策
No.2 特集/血管新生を標的とした婦人科癌治療
No.1 特集/ワンランク上の妊婦健診
2014年 Vol.81
No.12 特集/よくわかるホルモン補充療法 Q&A
No.11 特集/産婦人科における漢方の理論と実践
No.10 特集/がん・生殖医療の現状と展望
No.9 特集/女性のうつ
No.8 特集/女性と静脈血栓塞栓症
No.7 特集/多囊胞性卵巣症候群(PCOS) Up to Date
No.6 特集/オミックスデータからみた婦人科疾患と遺伝情報の解釈  -システム生物学の理解と通した婦人科腫瘍学の新展開
No.5 特集/妊産婦と脳血管疾患
No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date
No.4 特集/女性と感染症Up to Date
No.3 特集/幹細胞と生殖医学
No.2 特集/がん免疫療法の最前線
No.1 特集/新たな早産予防戦略
2013年 Vol.80
No.増刊号 特集/ホルモン療法実践マニュアル