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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2020年 Vol.87 No.3 2020-02-19

婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル

企画 大須賀 穣

1.わが国の今後の展望 / 井坂惠一
2.世界の現状―婦人科ロボット支援手術の世界の趨勢と展望,わが国との比較 / 宮本雄一郎・他
3.ライセンス取得の実際 / 高橋顕雅・他
4.施設への導入―医療安全の観点から / 平川隆史・他
5.保険適用の実際と注意点 / 西井 修
6.da Vinciとその周辺機器の特性と使い方のコツ / 安藤正明・他
7.セッティングの実際 / 堀江昭史・他
8.鏡視下手術(ロボット支援手術)のための手術解剖 / 仲村 勝・他
9.良性疾患の子宮全摘術 / 西澤春紀・他
10.子宮体癌手術(除,傍大動脈リンパ節郭清) / 馬場 長・他
11.傍大動脈リンパ節郭清術 / 小林裕明
12.広汎子宮全摘術 / 横山良仁
13.肥満症例への対応 / 近藤英司・他
14.偶発症とリカバリー / 伊東宏絵

連載
医療裁判の現場から 第19回 医療裁判に関するQ&A
帝王切開術出産患者の術後深部静脈血栓症発症による死亡の注意義務と因果関係が問われた事例
  / 山田隆史・他

若手の最新研究紹介コーナー
従来型POPと子宮頸管延長型POPの発症,進行における細胞外マトリックス蛋白質の関与 / 高瀬亜紀

来たれ! 私たちの産婦人科 第39回
自治医科大学 / 馬場洋介

症例
外陰部下垂感を主訴に受診となった陰唇癒着症の1例 / 黒須博之

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ねらい

 日本がいまだ高度経済成長の真っただ中であった時代,少年であった小職は鉄腕アトム,鉄人28号といった
ロボット漫画に熱中した.子ども心にこれからはロボットの時代だと確信した.実際,日本の産業用ロボットは日本が世界に誇る自動車産業などの発展を支えてきた.また,ロボットは宇宙や災害現場でも活躍し,人ではできなかったことが可能となった.遅ればせながら医療現場でもわれわれが待ちわびたロボット支援手術が現実のものとなり,保険診療として可能となった.皆がこれからのロボット支援手術の隆盛をともに享受したいと願っている.そこで今回は婦人科のロボット手術の基礎から最前線までを整理して理解するために本特集を企画した.
 ロボット支援手術の実用化第一号といえるダヴィンチシステムは1999年に上市され,2000年には日本に導入されていた.しかしながら,装置が高額なことや保険が適用されないなどの理由でわが国での普及は遅れた.2012年に泌尿器科の前立腺全摘術が保険収載された後に泌尿器科では急速に症例数が増加し,装置の台数も瞬く間に増加した.泌尿器科以外の領域では保険収載が遅れたが,2018年に一気に保険適用が広がり産婦人科でも2術式が承認された.昔,保険適用の拡大とともに腹腔鏡下手術の症例数が急増したことを思い起こすと,今後ロボット支援手術が急増していくことは想像に難くない.一方で,腹腔鏡が普及する際に安全面において不幸な事件があったことに思いを巡らせ,他山の石としてロボット支援手術の普及に望むことも重要である.そのため,今回の企画ではロボット支援手術の基礎からしっかりと学べるように,ハードとソフトの両面から一流の先生方にご執筆いただいた.本誌を参考に,これからはじめられる先生には安全性と適切な保険適用にご留意いただき,ロボット支援手術のメリットを存分に発揮していただきたい.また,すでにはじめられていらっしゃる先生には,さらなる知識とスキルの向上のために本誌を活用いただければ編者として幸甚である.

(東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 大須賀 穣)

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2023年 Vol.90
No.12 特集/婦人科外来診療レベルアップ−病状の評価分類と治療指針−最新号
No.11 特集/子宮頸がんの包括的戦略
No.10 特集/血栓に強くなる−産婦人科診療に活かす最新知識−
No.9 特集/ウィメンズヘルスと栄養素・サプリメント
No.8 特集/これからの性教育−タブー視せずにポジティブに捉える−
No.7 特集/ここまで進んだ産婦人科領域の検査法
No.6 特集/「痛み」に強くなる
No.5 特集/時間の流れと産婦人科生物学
No.増刊号 特集/ここまでわかった産婦人科の病態生理
No.4 特集/保険適用になった不妊治療−できること・できないこと
No.3 特集/子宮体部悪性腫瘍の最前線
No.2 特集/超音波がもたらす産婦人科診療の新機軸
No.1 特集/産婦人科漢方ステップアップ−三大処方の次なる一手とは−
2022年 Vol.89
No.12 特集/月経困難症治療あるある
No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて
No.8 特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
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No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.12 特集/女性のうつに強くなる
No.11 特集/着床を考える
No.10 特集/分子標的薬を極める−基礎から臨床まで−
No.9 特集/もう胎児付属物とはいわせない!−胎盤,臍帯,羊水−
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?
No.7 特集/異所性妊娠の最新診療
No.6 特集/婦人科がん臨床研究のトレンドを知る
No.5 特集/妊娠糖尿病の理解を深めよう
No.増刊号 特集/やさしくわかる 産科婦人科検査マスターブック
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい旅行医学関連の諸問題
No.3 特集/婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル
No.2 特集/一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
No.1 特集/早産!
2019年 Vol.86
No.増刊号 特集/新時代のホルモン療法マニュアル