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診断と治療社 | 雑誌詳細:小児科診療

小児科診療

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2015年 Vol.78 No.12 2015-11-12

小児血液・腫瘍性疾患の診断と治療のトピックス

定価:本体2,600円+税

冊 

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掲載論文

序 文  /‌前田美穂
 
Ⅰ これからの研究と診療
小児血液・腫瘍性疾患の診療・研究の政策的動向  /堀部敬三
これからの小児がんグループスタディの方向性-JCCGの結成と方向性-  /水谷修紀
バイオバンクジャパンと小児がんの検体保存  /瀧本哲也
小児がん治療と支持療法の進歩  /福島啓太郎
晩期合併症の回避と小児がん治療  /手束真理・他

Ⅱ 診断のトピックス
DICの病態解明の進歩と新しい診断基準  /瀧 正志
白血病とGWAS(genome-wide association study)  /真部 淳
B前駆細胞性ALLの新たなサブタイプ  /今村俊彦
次世代シーケンサーと小児がんの診断  /滝田順子
小児固形腫瘍の画像診断の進歩  /野澤久美子

Ⅲ 治療のトピックス
血友病の治療の進歩  /矢田弘史・他
再生不良性貧血に対する免疫抑制療法の最新治療  /高橋義行
MRD(minimal residual disease)と白血病治療の層別化  /康 勝好
小児白血病と造血細胞移植:T細胞未処理HLA半合致移植(ハプロ移植)  /菊田 敦
Down症候群と白血病  /渡邉健一郎
小児がんと分子標的療法  /嶋田博之
小児がんと陽子線治療  /福島 敬

論 説
乳幼児の「育てにくさ」と対応  /前川喜平

原 著
川崎病の白血球数の解析-第22回川崎病全国調査成績から-  /山下眞穂・他

症例報告
脳波上奇異性覚醒反応を呈し覚醒障害を主体とする軽症脳症の1例  /安西真衣・他

症例報告
体重増加不良から新生児−乳児消化管アレルギーの診断に至った男児例  /所 陽香・他

小児科診療/第78巻(2015年)総目次

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ねらい

前田美穂  /‌‌日本医科大学小児科

 小児血液・腫瘍学の分野は昨今,臨床研究,分子遺伝学的基礎研究などで大変進歩がみられます.その研究や診療の基盤となる日本小児血液・がん学会の統合組織化,専門医の育成,小児がん領域における新しい研究グループの確立など,この数年の動きは非常にめざましいものがあります.
 今回の特集では,まず今後を見据えた小児血液・腫瘍性疾患の研究や研究に欠かせない検体保存なども含めた体制についてこの分野のリーダー的存在の先生方に解説をいただきました.小児腫瘍学に関しては,現在治癒率が80%前後と想定されている小児がんの治療に今後何が必要となってくるかということを考え,支持療法の解説,また晩期合併症をいかに回避しながら治療の向上をはかるかという点をまとめていただきました.
 次の章では,診断のトピックスとしてまずDICの新しい診断基準をとりあげました.続いて,医学の多くの分野で世界的に行われてきているGWAS研究が現在白血病に関してはどのように進んでいるかをはじめ,小児白血病で最も発生頻度の高いB前駆細胞性ALLのサブタイプの解説,次世代シーケンサーという新しい技法を使用した小児がんの研究,最近の小児がんの画像診断について解説をいただいております.
 最後の章の治療のトピックスでは,小児血液学の分野で,血友病の最新の治療,再生不良性貧血の最近の治療に焦点を当て,解説をいただきました.また,小児白血病関連として,白血病の治療では層別化が大切といわれていますが,その最も強力な予後因子とされる微少残存病変(MRD)についての解説,最近の造血細胞移植に関した知見,Down症候群と白血病,TAMに関連した最新の知見をまとめていただきました.さらに,小児がん全般に関して最近大きな進歩を遂げている分子標的療法,固形腫瘍の陽子線療法について解説をしていただいております.
 これらの新しい知見がこれから小児血液・腫瘍学を学ぶ先生方や最近この分野を学び始めた若い先生方の臨床知識の整理や研究の糸口として役立つことを確信しています.また,すでにこの分野のエキスパートである先生方にも,さらに小児血液・腫瘍学を専門とされていない先生方にも本特集がお役に立つことを希望して,序文とさせていただきます.

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