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小児科診療

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2017年 Vol.80 No.8 2017-07-13

新しいガイドラインに基づいた最新の夜尿症診療

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

序 文  /金子一成

Ⅰ.夜尿症総論
夜尿症の定義と分類  /大友義之
夜尿症の疫学と予後  /内藤泰行

Ⅱ.プライマリにおける夜尿症の診察
夜尿症患者の診断における注意点  /服部益治
夜尿症患者の病歴聴取のコツ  /鎌﨑穂高
夜尿症患者の身体診察のコツ  /平野大志
夜尿症患者に対する検査の必要性と目的  /宋 成浩

Ⅲ.夜尿症の治療の実際
生活指導・行動療法のコツ  /吉田 茂
アラーム療法のコツ  /羽田敦子
抗利尿ホルモン療法のコツ  /西﨑直人
抗利尿ホルモン製剤以外の薬物療法のコツ  /廣田貴久
各種夜尿症治療の併用のコツ  /藤永周一郎

Ⅳ.夜尿症診療におけるFAQ
発達障害があるといわれているのですが,夜尿症の治療はできますか?  /石崎優子
夜尿症が完治していないのですが,学校の宿泊行事は休んだほうがいいですか?  /西 美和
おむつをしていると夜尿症の治療効果が下がりますか?  /川合志奈・他
アラームが鳴っても覚醒しない子は覚醒させないとアラーム療法の効果はありませんか?  /辻 章志・他
夜尿症だった子どもは成人になってからも影響が残りますか?  /赤司俊二
夜尿症だけでなく便秘もあるのですが,関係ありますか?  /渡邊常樹・他
漢方療法について教えてください  /岩間正文
子どもの自尊感情を損なわないような診療のコツを教えてください  /上仁数義・他
保護者に対してはどのように説明するべきでしょうか?  /津ヶ谷正行

症例報告
網羅的遺伝子解析によりMowat-Wilson症候群と診断した14歳男子例  /白井陽子・他
Humidified High-Flow Nasal Cannula(HHFNC)を用いた重症RSウイルス細気管支炎治療の経験  /松永真由美・他

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ねらい

金子一成  /関西医科大学小児科学講座

 日本夜尿症学会は2016年7月,12年ぶりに「夜尿症診療ガイドライン」を改訂しました.一般に,診療ガイドラインは安全で効果的な医療を提供することを目的として,最新の臨床研究に基づいて統計学的に有効性が証明された医療,いわゆるEBM(evidence-based medicine:エビデンス・ベイスト・メディスン)を提示する内容で構成されます.「夜尿症診療ガイドライン」も同様で,EBMに基づいた情報を提供することを心がけました.その結果,かねてから指摘されてきた「国際標準の診療方針とわが国での診療方針の齟齬」がかなり解消されたと考えています.しかし小児の夜尿症の約1/3はガイドラインに紹介された第1選択治療を行っても治癒しません.そのような場合,EBMではなく,NBM(narrative-based medicine:ナラティブ・ベイスト・メディスン)が必要となります.NBMとは,「物語に基づく医療」と訳され,患者と医師による対話を通じて医師は病気の背景や人間関係を理解し,患者の抱えている問題に対して全人的(身体的,精神・心理的,社会的)にアプローチしていこうとする臨床手法で,根拠になるデータが十分そろっていない治療を行うことも含まれます.そのような臨床技法は,「診療のコツ」などとよばれ,EBM全盛のひと昔前には軽視されがちでしたが,EBMとNBMは対立するものではなく,補完するものという考え方が主流となりつつあります.すなわち,EBMを固有の価値観を持った患者1人1人にどのように適用するかを決めるのがNBMです.
 本特集では,EBM中心のガイドラインでは紹介しきれなかった専門家の先生方のNBMもふんだんに記述していただきました.「夜尿症総論」では,夜尿症の定義と分類,および疫学と予後について,新ガイドラインで紹介している内容を中心に解説いただきました.「プライマリにおける夜尿症の診察」では,夜尿を主訴に受診された患者さんの診療において見逃してはいけない疾患の鑑別方法を中心に,4人の専門家の先生方にわかりやすく記述いただきました.「夜尿症の治療の実際」では,EBMのみならず著者の先生方の経験に基づくNBMも含まれた「診療のコツ」をご披露いただいており,夜尿症診療の経験豊富な先生にも勉強になります.また,「夜尿症診療におけるFAQ(よくある質問)」では,夜尿症の子どもの保護者から尋ねられる代表的な9つの臨床的疑問について,その分野の第一人者の先生方にEBMとNBMの両面からご回答いただきました.大変,わかりやすい回答をいただけたと思います.
 初めて夜尿症の診療をしてみようというプライマリ・ケアの先生から経験豊富な先生に至るまで,本特集を読んでいただくことで,ガイドラインに紹介されたEBMとガイドラインには紹介されていないNBMの両面からの夜尿症診療が可能になると自負しております.
 最後になりましたが,お忙しいなか,私の欲張った内容の原稿依頼を快諾くださいました執筆者の先生方にこの場をお借りして改めて御礼申し上げます.

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2017年 Vol.80
No.9 特集/症例から学ぶ感染症診療のコツ最新号
No.8 特集/新しいガイドラインに基づいた最新の夜尿症診療
No.7 特集/新・発達障害支援~小児科医へのメッセージ
No.6 特集/そうだったのか! 今すぐ役立つ小児内分泌のコツ
No.5 特集/研修医が知っておくべき境界領域疾患
No.増刊号 特集/小児科ケースカンファレンス
No.4 特集/今ここでステロイドを再考する
-common diseaseから専門領域まで-
No.3 特集/乳幼児期発症神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
No.2 特集/抗菌薬療法UP-TO-DATE
No.1 特集/小児循環器のファーストタッチから専門診療へ
2016年 Vol.79
No.12 特集/先天異常症候群の新しい展開
No.11 特集/特大号/学校保健パーフェクトガイド
No.10 特集/日本発アレルギー研究最新情報
No.9 特集/ベテラン小児科医が伝授する入院管理・診療のコツ
No.8 特集/小児救急で求められる単純X線写真
No.7 特集/小児循環器治療の最前線-クスリとデバイス
No.6 特集/先天代謝異常症-エキスパートによる最新情報-
No.増刊号 特集/小児の症候群
No.5 特集/研修医のための乳幼児健診のすすめ
No.4 特集/これからどうなる!? 日本の予防接種
No.3 特集/症例から学ぶ小児心身症
No.2 特集/小児在宅医療のエッセンス
-必要な知識・技術から緩和ケアまで-
No.1 特集/子どもの外傷~小児科医でもできること,
小児科医だからこそできること~
2015年 Vol.78
No.12 特集/小児血液・腫瘍性疾患の診断と治療のトピックス
No.11 特集/特大号/見てわかる小児の皮膚疾患
No.10 特集/より良いプライマリ・ケアのための最新「かぜ」情報
No.9 特集/実地臨床に役立つ食物アレルギーの最新情報
No.8 特集/小児リウマチ性疾患の最新治療
No.7 特集/小児呼吸器疾患をあなどるな!
No.6 特集/小児の輸液・栄養管理の基礎と実践
No.5 特集/よくわかる 小児感染症の基礎知識
No.増刊号 特集/疾患からみる画像診断の進め方・読み方
No.4 特集/日常診療で役立つ小児整形外科の知識
No.3 特集/症例から学ぶ川崎病の診断・治療・管理のエッセンス
No.2 特集/けいれん性疾患の最新の治療
No.1 特集/新生児室のルーチンとトピックス
2014年 Vol.77
No.12 特集/発達障害の臨床-子どもの心の診療として
No.11 特集/特大号/保護者への説明マニュアル
No.10 特集/アレルギー疾患におけるアレルゲン再考
No.9 特集/知っておきたい小児保健のエッセンス
No.8 特集/日常診療に活かす小児の漢方
No.7 特集/小児科医の疑問に答える-耳鼻咽喉科の知識
No.6 特集/日常診療で遭遇する小児腎泌尿器疾患とトピックス
No.5 特集/若手小児科医のための臨床研究入門
No.増刊号 特集/小児の治療指針
No.4 特集/感染症ケースカンファレンス
No.3 特集/一般小児科医のための新生児対応パーフェクトガイド
No.2 特集/ベテラン小児科医が伝授する外来診療のコツ
No.1 特集/災害医学とpreparedness-子どもたちを護るために
2013年 Vol.76
No.11 特集/特大号/わかる心電図-病態に迫る判読のコツ
No.増刊号 特集/理解して出そう小児の検査―オーダー・手技・解釈
2012年 Vol.75
No.増刊号 特集/小児の診療手技100
2011年 Vol.74
No.増刊号 特集/子どもの臨床検査―症候から診断・治療へ
2008年 Vol.71
No.増刊号 特集/増刊号/目で見る最新の超音波診断
2007年 Vol.70
No.増刊号 特集/増刊号/症候からみた小児の診断学