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診断と治療社 | 雑誌詳細:チャイルドヘルス

チャイルドヘルス

21世紀の子どもの保健と育児を支援する雑誌

子どもの保健と育児に関する話題・情報・研究を紹介し,やさしく解説.

子どものこころと身体を安全に育てるために,どうすればよいかを考える.

保育の現場ですぐに活かせる,日常生活に密着した内容.

偏見によらず,科学に裏づけされた内容.

2014年 Vol.17 No.12 2014-11-28

口から育つこころと身体~21世紀の小児歯科~

定価:本体1,200円+税

冊 

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Contents

Myオピニオン 「閉じ込めないであそび心!」  /北島尚志


◆特集 口から育つこころと身体~21世紀の小児歯科のパラダイムとミッション~

(企画,とびらの言葉/佐々木 洋)

① 赤ちゃんの口の不思議  /弘中祥司
② 安全で上手に食べられるようになるには  /田村文誉
③ むし歯を科学する  /藤原 卓
④ むし歯(う蝕)にならないようにするには~口腔ケアの再検証!~  /早崎治明
⑤ 発達障害のある子どものお口のケアとキュア  /高原 牧
⑥ 全身疾患のある子どもの歯科治療で心がけること  /落合 聡
コラム 呼吸の進化と食べること  /佐々木 洋
⑦ 歯の数が変? なかなか生えてこない? どうしたらいいの  /今村基尊
⑧ 歯をぶつけた!~口腔外傷への対応法~  /宮新美智世
⑨ ゆびしゃぶりを止めないとどうなるの?  /佐々木 洋
⑩ 歯科健診で不正咬合といわれた  /佐々木 洋
コラム “食べる”からうまれた人類の暮らし  /佐々木 洋



◆連載

専門医が教える 子育てに活かせる漢方のソフトパワー 第12回 「子育ての漢方」 /笠井啓子,山口英明
子どもの虐待予防 第3回 「子ども虐待と家族関係」  /加藤吉和
子どもの権利はいま
 第10回 「被害者と加害少年の対話~少年事件における修復的司法の取り組み~」 /山田由紀子
読んで!読んで!絵本の時間 第21回 「ねこ」 /内海裕美

海外文献の紹介 「予防接種後のてんかん性脳症の多くは,遺伝子異常によるてんかん症候群だった」 /榊原洋一
育児考現学 「じょうずに眠れるまで」  /巷野悟郎

育児QアンドA お母さんから出たこんな質問(回答者 /佐々木 洋)

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特集のねらい

 小児の歯科疾患構造と支援戦略は20世紀最後の四半世紀で大きく変化しました。科学的根拠にもとづいた口腔ケアの定着とともに,幼児期から学童期のう蝕罹患率は劇的に減少しましたが,かつて頻繁にみられた重篤例を現在でも散見します。
 しかしその背景は過去とは大きく異なり,片目は瞑りたい“授乳期のダラダラ飲み”が継続した“ダラダラ食べ”から,看過できない“虐待”まで,成育環境の問題が重篤化の背景となっています。う蝕の発生メカニズムは不変でも,口腔ケアの周知といった一律の対応では効果は薄く,個別の生活背景へのアプローチなしには問題の解決はできません。
 医療職は疾病対応型から生活機能支援への,パラダイムの転換あるいは拡大の局面を迎えています。小児歯科なら,かつては嫌がる子どもでも手際よく処置できることが大切(診療が目的のパラダイム)だったのが,少子社会の臨床では,親の育児行動を変容強化し,セルフケア確立や治療経験を通じて,子どもの自律や自立を促す支援が求められています。また自律や自立は,認知や判断ではなく,生活場面での感動や模倣から形成されるものですから,子どもが主体的に扱われ行動してこそ生まれる,心理行動発達の課題です。

 表1に示すように,口腔ではさまざまな生活機能が営まれています。生存に欠かせない呼吸から嘔吐までは生得の機能ですが,摂食・嚥下以降の口腔機能は,生後に周囲の大人の模倣や共感から獲得されます。口は他者との相互作用が強く作動する器官で,生存していくための大事な器官であるだけでなく,人生の幸福が入ってくる窓といえるでしょう。
 「早起きし朝食をしっかり食べれば,午前中から活発で空腹がうまれ寝入りもスムースだが,就寝前に食べれば睡眠の質は低下し起床時の空腹もうまれず,朝ご飯はおいしくない」のように,口からは子どもの生活が見えます。“口”を介した生活支援には,さまざまな支援素材があふれているのです。
 これらの事象からも生活機能と障害の構造を捉え,「障害や疾患の有無にかかわらず,こどもがもつ“口”の働きが十分に活かされ,こころと身体が健やかに育つよう保護者(育児担当者)と考え,子育ち(成育)支援・育児支援を行うこと」が“口から育つこころと身体”の真意です。
 本企画ではこの視点から,小児歯科からの子どもと家族への生活支援をまとめるべく企画しました。
(UTAKA DENTAL OFFICE佐々木歯科/佐々木 洋)

表 1 口の生活機能
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・息をする:呼吸,せき,くしゃみ,あくび
・探る(口や唇は敏感なセンサー)
・栄養摂取と食べる:味覚,哺乳,唾液分泌,嘔吐,摂食・嚥下,味わう(味覚と併せて,嗅覚/触覚/温度感覚/
 視覚/聴覚を駆使する)
・気持ちを表す:感情表現(微笑む/笑う/泣く/噛みつく),表情,歌う,愛撫
・コミュニケーション:話す,キスをする
・噛み締めて身体バランスをとる
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2017年 Vol.20
No.9 特集/学校保健の新たなる課題への対応 PartⅡ
~学校安全,健康教育~
最新号
No.8 特集/気づかれにくいアレルギー
No.7 特集/妊娠中から乳児期の母子を支える
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No.3 特集/学校保健の新たなる課題への対応 Part Ⅰ
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No.12 特集/口から育つこころと身体~21世紀の小児歯科~
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No.9 特集/現場の予防接種を考える
No.8 特集/保育・病児保育を取り巻く問題~本音に迫る~
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~日本各地における活動紹介~
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No.4 特集/乳幼児期にみられる喘鳴のマネジメント
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