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産業医のためのギモン・難問相談室診断と治療社 | 書籍詳細:産業医のためのギモン・難問相談室

産業医科大学進路指導部編集委員会(さんぎょういかだいがくしんろしどうぶへんしゅういいんかい) 編集

初版 B5判 並製 208頁 2010年05月25日発行

ISBN9784787817747

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定価:本体4,800円+税
  

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産業医現場の実際の疑問・悩みをもとにしたQ&Aが満載の一冊。疾病に関することから法令まで幅広く取り上げられており、それぞれの分野の専門家による丁寧な回答がつけられている。

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目次

Contents

「産業医のためのギモン・難問相談室」刊行にあたって 
執筆者一覧  
本書の利用にあたって  

第 1 章 総括管理 

Ⅰ 総論
 1 衛生委員会の実施 
 2 採用試験時健康診断 
 3 健康診断判定基準 
 4 健康診断業務の受託 
 5 レーザー業務従事者に対する健康診断  
 6 高気圧業務健康診断 
 7 振動障害健康診断 
 8 じん肺健康診断,石綿健康診断  
 9 じん肺および石綿健康診断の書式  
 10 健康診断当日朝の降圧薬内服 
 11 海外派遣労働者の健康診断 

Ⅱ 運営に係る事項
12 長時間労働者に対する面接指導  
 13 メンタルヘルス対策 
 14 メンタルヘルスのリスクアセスメントとマネジメント 
 15 メンタルヘルス不調社員復職時の就業上の措置と産業医の人事的役割 
 16 情報提供における費用負担 
 17 主治医と産業医での復職可判断の乖離期間
 18 職場におけるストレス調査 
 19 職場環境アンケート 
 20 海外赴任者・滞在者の携帯医薬品 
 21 海外赴任者・出張者の任意予防接種 
 22 受動喫煙対策 
 23 光化学オキシダントと屋外作業 
 24 有機溶剤の貯蔵 
 25 特殊健康診断の対象者か否かの判断と対応
 26 麻疹対策 
 27 A 型肝炎予防ワクチン 
 28 労働安全衛生マネジメントシステムの運用における産業医の役割 
 29 労働安全衛生マネジメントシステムの内部監査への産業医のかかわり 

Ⅲ 法や通知に係る事項
 30 労働安全衛生法の改正 
 31 定期健康診断における胸部エックス線検査の省略に関する告示改正の経緯 
 32 長時間残業面談の判定・結果通知
 33 健康診断結果の事業主への通知 
 34 休業による損失 
 35 死亡した社員の健康診断結果の警察への提出 
 36 障害者雇用 
 37 障害者雇用に関する特定の労働者を対象とした産業医への調査依頼 
 38 会社の指定医や産業医による休職・復職に関する診断書の提出と個人情報保護
 39 安全配慮義務と個人情報保護①
 40 安全配慮義務と個人情報保護② 
 41 休職中のポストや手当ての取り扱い
 42 職場の休憩室 
 43 出向者の安全衛生管理 
 44 業務委託元と委託先の作業環境管理等
 45 下請業者の健康管理 
 46 病院における外部委託職員の健康診断
 47 従業員以外への医療的対応 
 48 企業内診療所における投薬 
 49 針刺し事故の予防的処置における労災の扱い


第 2 章 作業環境管理 

Ⅰ 物理的因子
 50 照度の上限 
 51 VDTの電磁波による生体影響 
 52 VDT作業と電磁波 
 53 有害光線(赤外線,レーザー光線)の障害
 54 レーザー光線によるペースメーカへの影響
 55 放射線の取り扱い 
 56 耳栓等の着用 
 57 静電気による健康障害 
 58 ごみ収集業における腰痛対策 

Ⅱ 化学的因子
 59 特殊健康診断の有所見 
 60 化学物質による健康障害に関する本
 61 有機溶剤の掲示 
 62 有機溶剤と妊娠 
 63 尿中馬尿酸高値 
 64 有機溶剤特殊健康診断における馬尿酸高値
 65 有機溶剤健康診断 
 66 屋外での有機溶剤作業 
 67 尿蛋白陽性者の有機溶剤取り扱い作業従事
 68 テトラクロロエチレンの健康影響
 69 じん肺管理区分 
 70 FRP 加工時の粉じん 
 71 皮膚の保護 
 72 化学物質で感作性を有するもの
 73 化学物質による眼障害 
 74 マンガンの特殊健康診断 
 75 カドミウム中毒 
 76 法令改正後の医療現場等でのホルムアルデヒドの取り扱い 
 77 タルクと皮膚障害 
 78 シアン化合物中毒の治療 
 79 メンタルヘルス不調者,抗精神病薬内服者の有機溶剤使用職場への配置 
 80 炭酸ガスが健康に与える影響
 81 塩酸による呼吸器疾患 

第 3 章 健康管理 

Ⅰ 就業上の措置
 82 貧血の適正配置 
 83 糖尿病従業員の就業措置 
 84 糖尿病社員の海外出張 
 85 原子力発電所入域予定者の就業判定
 86 異型狭心症疑い者の就業上の配慮
 87 Wenckebach型不整脈従業員の就業措置
 88 不整脈(Mobitz Ⅱ型)に対する運動制限
 89 ブルガダ症候群 
 90 透析シャントの作業負荷 
 91 喘息従業員の就業措置 
 92 ハチのアレルギー検査 
 93 化学物質のパッチテスト 
 94 結核罹患社員の配置転換の必要性
 95 調理従事者のサルモネラ属菌保菌者
 96 百日咳発生時の企業での対策
 97 乳がん術後の作業強度① 
 98 乳がん術後の作業強度② 
 99 乳がん罹患の契約社員の就業上措置
 100 腹式単純子宮全摘術後の就業制限
 101 高血圧治療中の労働者の交代勤務への配置転換 
 102 CA19-9高値の社員のフォローアップ
 103 慢性骨髄性白血病加療中の従業員の就業措置 
 104 原因不明なめまいを呈した社員の危険作業への職場復帰 
 105 動揺病 
 106 VDT作業に関するアイケア 
 107 網膜色素変性症 
 108 網膜脈絡膜疾患の就業上の措置
 109 腰部脊柱管狭窄症 
 110 変形性筋ジストニアの予後,就業
 111 膝タナ障害の就業配慮 
 112 軟骨異形成症の中枢神経への影響
 113 身体障害者用パソコン操作ツール
 114 精神疾患社員の復職に対する二人の主治医の判定の違い 
 115 リハビリ出勤① 
 116 リハビリ出勤② 
 117 メンタルヘルス不調者の復職訓練プログラム 
 118 統合失調症が疑われる社員への対応
 119 危険物を扱う職員のメンタルヘルス 
 120 強迫神経症の社員への対応 
 121 解離性遁走患者の就業上の留意点
 122 てんかん治療中の社員への就業上の配慮

Ⅱ 疾病管理
 123 血液像の解釈 
 124 肝機能障害の再検査 
 125 健康診断での随時血糖検査の判定基準
 126 女性の脂質異常症基準値 
 127 乱視の社員の眼鏡の度の合わせ方
 128 突発性難聴の就業上の配慮
 129 膝蓋骨脱臼の治療法 
 130 踵骨骨棘 
 131 幻肢痛 
 132 抗体価のカットオフ値とワクチン接種
 133 百日咳に罹患した社員の就業上の注意と周囲への対応 
 134 二酸化塩素の殺菌作用
 135 消毒薬の効果
 136 プロラクチノーマ 
 137 プロラクチノーマの手術適応
 138 前立腺がんマーカーの対象年齢
 139 膵がんの疫学的特徴と危険因子
 140 大腸がんとライフスタイル 
 141 肝臓がんの性別と年齢別の発生率
 142 血糖値と HbA1c 値の乖離 
 143 インクレチン療法の可能性 
 144 メタボリック症候群と胃食道逆流症
 145 低用量アスピリン服用中の消化性潰瘍発症
 146 GHQ-12 
 147 禁煙補助剤 
 148 ペースメーカを挿入している社員への対応
 149 HIV の寿命および検査 
 150 脳梗塞を発症した運転業務従事者に関する就業上の措置 

参考資料 産業医のための相談窓口一覧 

索引  

column 今さら聞けない!現場で飛び交う用語
1 ヒヤリハット
2 5S(ごえす) 
3 KY(けーわい)運動 
4 3 管理 
5 リスク 
6 ハザード 
7 モラルハザード 
8 MSDS(えむえすでぃーえす) 
9 ごあんぜんに

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序文

「産業医のためのギモン・難問相談室」刊行にあたって


 本書は,産業医科大学進路指導部から年 1 回の頻度で出されている「進路指導部卒業生産業医相談窓口」の第 1~4 集までをまとめたものである.本学は産業医の育成と輩出を目指す目的大学であり,進路指導部はこの目的を達成すべく種々の活動を行っている.その一つとして,産業医活動を行っている卒業生が,職務上の問題に直面したり,疑問や不安を生じたりした際,それらを進路指導部が窓口となって受け入れ,学内のそれぞれの専門家にその質問を尋ね,回答を質問者に送る活動を行っている.質問と回答はおもにメールで行われる.当然ながら質問は現場から発生した実務的な内容が多く,従来の Q & A ものよりは実践的といえよう.その成果を毎年まとめて冊子とし,卒業生産業医に配布しているのが「進路指導部卒業生産業医相談窓口」であり,それが本書の元本になっている.
 しかし本書の制作にあたっては,再度,全部の質問を整理し直し,カテゴリー分別を行い,さらに回答に大幅に手を加えた.改訂作業の多くはオリジナルの回答をしてくださった先生方にもう一度お願いした.また重要ではあるが抜け落ちていると考えられる質問を設定し直し,それに対しても回答をつけた.産業医の役割において解決しなければならない問題は実に多岐に及ぶ.一般の医師と異なり,法令的なものから臨床的なものまで対応しなければならないため,多くの知識と理解が求められる.ここでは産業医現場で発生した問題を広く取り上げており,類書にはない特徴をもっている.
 産業医活動を行ううえで,本書が便利で不可欠の書となることを確信している.もちろん索引から入って,今直面している問題に対する答えを拾うことができ,常に身近に置いて活用することができる.しかし,全体の流れに配慮したため,むしろ気軽に通読する読み物としての価値も十分あると自負している.
 最後に「進路指導部卒業生産業医相談窓口」から本書「産業医のためのギモン・難問相談室」に昇華させるにあたって,多くの努力を惜しまなかった本学進路指導部の中村早人副部長と一瀬豊日副部長に賛辞を送りたい.また,診断と治療社の島田つかささんには奇麗な構成をしていただいた.本書の多くの挿絵は本学皮膚科職員の武田理恵さんによるものである.併せて感謝したい.

産業医科大学進路指導部 部長
戸倉新樹