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Dr.森の腹部超音波診断パーフェクト診断と治療社 | 書籍詳細:Dr.森の腹部超音波診断パーフェクト

杏林大学医学部第三内科学教室 准教授

森 秀明(もり ひであき) 著

初版 B5判 並製 388頁 2013年05月31日発行

ISBN9784787818256

定価:本体9,500円+税
  

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専門医・検査士資格取得に有用な症例を網羅した,エコー名人の原点,そして集大成がここにある.総論では日々の臨床で行われる検査の基礎をおさえ,各論では疾患ごとに病態と超音波診断のポイントを簡潔にまとめた.800点の症例写真,220点の疾患を収載し,あらゆる腹部疾患に対応した,エコーの奥義を余すところなく伝える超実践的テキストであり,日常の臨床検査と診療に携わる,すべての医師・検査士必携の書である.

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目次

序文
協力者一覧

総  論
A   超音波の基礎
■I 超音波とは
■II 超音波の伝搬
■III 超音波検査の利点と欠点
■IV 超音波の発生と原理
■V 超音波画像の表示方法
■VI 超音波ビームの走査方式
■VII 分解能
B   超音波検査の実際
■I 腹部超音波検査の前処置
■II 超音波診断装置の名称
■III 超音波画像の表示方法
■IV Bモード画像の調節法
C   ドプラ法
■I ドプラの原理
■II ドプラ法の種類
■III ドプラ法の特性
■IV ドプラ画像の調節法
D   造影超音波検査
■I 超音波造影剤
■II 時相
■III Arrival time Parametric imaging
E   ハーモニックイメージング
■I ハーモニックイメージングとは
■II tissue harmonic imaging(THI)
■III contrast harmonic imaging
F   アーチファクト(虚像)の種類と特性
■I アーチファクトとは
■II Bモード画像におけるアーチファクト
■III ドプラ画像におけるアーチファクト
G   3次元超音波検査(3次元表示法)
H   腹部の基本走査手順
I   臓器別解剖と走査法
■I 肝臓
■II 胆道
■III 膵臓
■IV 脾臓
■V 消化管
■VI 腎・尿路
■VII 副腎
■VIII 脈管
■IX 腹腔
■X 後腹膜腔
■XI リンパ節

各  論
A   肝臓
■I 正常変異
1 Accessory fissure of the liver 2 肝副葉 3 肝内門脈分岐異常
■II びまん性肝疾患
1 急性肝炎 2 劇症肝炎 3 慢性肝炎 4 肝硬変 5 脂肪肝 6 うっ血肝 7 バッド-キアリ症候群 8 特発性門脈圧亢進症 9 日本住血吸虫症 10 肝サルコイドーシス…157
■III 肝血管病変
1 肝外門脈閉塞症 2 肝内肝動脈門脈短絡症 3 肝内門脈肝静脈短絡症 4 門脈瘤 5 門脈血栓症 6 門脈ガス血症
■IV 限局性肝疾患(良性)
1 肝内石灰化 2 肝嚢胞 3 線毛性前腸性肝嚢胞 4 胆管周囲嚢胞 5 胆管性過誤腫 6 肝膿瘍 7 肝炎症性偽腫瘍 8 肝結核腫 9 肝エキノコックス症(肝包虫症) 10 胆汁性嚢胞 11 肝血管腫 12 肝血管筋脂肪腫 13 肝細胞腺腫 14 限局性結節性過形成 15 異型結節
■V 限局性肝疾患(悪性)
1 肝細胞癌 2 肝内胆管癌(胆管細胞癌) 3 胆管嚢胞腺癌 4 肝芽腫 5 肝肉腫 6 転移性肝腫瘍
B   胆道
■I 正常変異
1 フリージアンキャップ
■II 胆嚢疾患
1 遊走胆嚢 2 左側胆嚢 3 胆嚢結石 4 急性胆嚢炎 5 慢性胆嚢炎 6 胆泥 7 石灰乳胆汁 8 陶器様胆嚢 9 胆嚢捻転症 10 内胆汁瘻(胆嚢消化管瘻) 11 胆嚢静脈瘤 12 胆嚢腺筋腫症(アデノミオマトーシス) 13 胆嚢コレステロールポリープ 14 胆嚢炎症性ポリープ(線維性ポリープ) 15 胆嚢過形成性ポリープ 16 胆嚢腺腫 17 胆嚢癌
■III 胆管疾患
1 肝内結石 2 総胆管結石 3 急性閉塞性化膿性胆管炎 4 閉塞性黄疸 5 先天性胆道拡張症 6 カロリ病 7 胆道内空気像(胆道気腫) 8 胆道出血 9 胆道回虫迷入症 10 胆管癌 11 乳頭部癌 
C   膵臓
1 急性膵炎 2 慢性膵炎 3 自己免疫性膵炎 4 膵動静脈奇形 5 膵嚢胞 6 膵漿液性嚢胞腫瘍 7 膵粘液性嚢胞腫瘍 8 膵solid pseudopapillary neoplasm(膵solid cystic tumor) 9 膵内分泌腫瘍(島細胞腫瘍) 10 膵管内乳頭粘液性腫瘍 11 浸潤性膵管癌
D   脾臓
1 副脾 2 脾腫 3 ガムナ-ガンディ結節 4 脾石灰化 5 脾膿瘍 6 脾梗塞 7 脾被膜下血腫 8 脾動脈瘤 9 脾静脈瘤 10 脾静脈血栓症 11 脾動静脈瘻 12 脾嚢胞 13 脾リンパ管腫 14 脾過誤腫 15 脾血管腫 16 脾悪性リンパ腫 17 脾血管肉腫 18 転移性脾腫瘍
E   腎・尿路
■I 正常変異
1 腎柱(ベルタン柱)の肥大 2 胎児性分葉 3 ひとこぶラクダのこぶ 4 Juctional parenchymal defect 5 Hilar bulge
■II 腎・尿管疾患
1 馬蹄腎 2 重複腎盂尿管 3 異所性腎 4 腎の形成発育障害 5 腎外腎盂 6 腎杯憩室 7 尿管瘤 8 腎結石 9 尿管結石 10 腎石灰沈着症(腎石灰化症) 11 水腎症 12 急性腎不全 13 慢性腎不全 14 腎アミロイドーシス 15 腎梗塞 16 腎血管性高血圧 17 腎静脈血栓症 18 ナットクラッカー現象 19 腎動脈瘤 20 腎動静脈瘻 21 腎洞内脂肪腫症 22 黄色肉芽腫性腎盂腎炎 23 腎膿瘍 24 腎結核 25 腎被膜下血腫 26 腎周囲偽性嚢胞・尿嚢腫(ユリノーマ) 27 腎嚢胞 28 傍腎盂嚢胞 29 多発性嚢胞腎 30 腎血管筋脂肪腫 31 腎オンコサイトーマ 32 腎細胞癌 33 腎芽腫(ウィルムス腫瘍) 34 腎盂腫瘍 35 尿管癌
■III 膀胱
1 膀胱結石 2 膀胱憩室 神経因性膀胱 膀胱腫瘍
■IV 前立腺
1 前立腺結石 2 前立腺肥大症 立腺癌
F   副腎
1 副腎出血 2 副腎嚢胞 3 副腎骨髄脂肪腫 4 副腎非機能性腺腫 5 原発性アルドステロン症 6 クッシング症候群 7 副腎褐色細胞腫 8 副腎神経芽腫 9 副腎癌 10 転移性副腎腫瘍
G   消化管
■I 食道疾患
1 アカラシア 2 食道裂孔ヘルニア 3 食道癌
■II 胃・十二指腸疾患
1 急性胃粘膜病変 2 消化性潰瘍 3 胃癌 4 胃粘膜下腫瘍 5 肥厚性幽門狭窄症 6 上腸間膜動脈性十二指腸閉塞 7 消化管穿孔 8 アニサキス症
■III 小腸・大腸疾患
1 急性虫垂炎 2 大腸憩室炎 3 感染性腸炎 4 薬剤性腸炎 5 潰瘍性大腸炎 6 クローン病 7 ループス腸炎 8 虚血性大腸炎 9 腸閉塞(イレウス) 10 腸重積 11 腸回転異常症 12 腸管内嚢状気腫症(腸管嚢腫様気腫症) 13 小腸腫瘍 14 虫垂粘液嚢腫(虫垂粘液嚢胞,虫垂粘液瘤) 15 大腸癌 16 大腸粘膜下腫瘍
H   脈管
1 動脈硬化症 2 腹部大動脈瘤 3 大動脈解離 4 腹腔動脈瘤…400 5 肝動脈瘤 6 胃十二指腸動脈瘤 7 上腸間膜静脈瘤 8 腸間膜静脈血栓症 9 胃腎静脈短絡症 10 脾腎静脈短絡症 11 遺伝性出血性毛細血管拡張症,オスラー-ウェーバー-ランデュ病
I   腹腔・後腹膜・その他
1 腹水 2 胸水 3 腹腔内出血および後腹膜腔出血 4 腹腔内膿瘍 5 後腹膜膿瘍 6 腸腰筋膿瘍 7 結核性腹膜炎 8 腸間膜脂肪織炎 9 ガーゼオーマ 10 腸間膜嚢腫 11 後腹膜線維症 12 内臓逆位症 13 腹腔内リンパ節腫脹 14 悪性リンパ腫 15 癌性腹膜炎 16 腹膜偽粘液腫 17 後腹膜腫瘍 18 カテーテルおよびステント
J   腹部外傷
1 腹部外傷
K   腹部超音波検査で用いられる用語・サイン
■  診断に有用な超音波のサインと用語
1 肝臓 2 胆道 3 膵臓 4 脾臓 5 腎・尿路 6 副腎 7 消化管 8 脈管 9 リンパ節
参考図書
索引
著者紹介

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序文

序 文

近年,腹部領域における画像診断の進歩はめざましく,なかでも超音波検査は簡便で非侵襲的な検査であり,リアルタイムに画像が得られ,結果がその場で判定できることから腹部領域の診断上欠くことのできない検査法となっている.また特に前処置も必要とせず,初学者でも手軽に検査を施行できるため,自己流で「ちょい当て」をするといった光景に遭遇することがしばしばある.またその結果,診断がつかずに,CTやMRI検査を行うことになることもみられる.超音波検査を施行した医師や技師が病変を見落としてしまうと画像に記録されないため,後で超音波画像をみても正しい診断にたどり着くことは困難である.超音波検査は誰にでも行えるというイメージがあるが,残念ながら誰でも行えるのと誰もが正確な診断ができるのとは異なっているのが現状である.
診断と治療社から1996年に「スタンダード腹部超音波診断」を上梓してから,すでに16年以上の月日が経過した.その間,多くの医師や技師の方から,「私の施設では超音波検査を教えてくれる医師がいないので,先生のテキストを手元に置いて検査しています」といったありがたいお言葉を頂戴した.1冊の超音波テキストを通して日本中の多くの医師や技師の方々とつながることができたことは大きな喜びであった.一方,この間の超音波診断装置の進歩はめざましく,Bモード法におけるハーモニックイメージングの開発,ドプラ検査や造影超音波検査などの血流診断の進歩,3次元さらに4次元超音波検査などの開発が行われ,超音波検査はスクリーニングの時代から精査の時代に突入したといえる.また新たな超音波所見も報告され,さらに各疾患の概念や診断基準などの面でも新しい知見が得られている.
そのような折,診断と治療社から「スタンダード腹部超音波診断」の改訂のご相談を頂き,超音波診断をはじめとする医学の進歩にあわせて改訂させて頂くこととなった.しかし改訂作業は思いのほか大変で,日々の診療や学生教育,講演などの合間に原稿を執筆するため,瞬く間に数年が経過してしまった.そして今回,やっと改訂版が完成し,装いも新たに「腹部超音波診断パーフェクト」として出版される運びとなった.超音波検査は結果がその場でわかる迅速な検査法で,必要に応じて超音波ガイド下の生検やドレナージ,ラジオ波焼灼療法などの治療も行うことができる.ぜひ一人でも多くの医師や技師の方々に超音波検査の魅力に気づいていただければ幸いである.そして腹部超音波検査を施行する際は本書をお手元に置いて,活用していただければ著者にとって望外の喜びである.
今回本書を制作するにあたって,貴重な症例の画像をご提供頂いた多くの先生方や技師の皆様にこの場をお借りして厚く御礼を申し上げる.
また本書を執筆するに当たり,恩師である杏林大学青柳利雄名誉教授および斎藤昌三名誉教授ならびに平素から御懇切なる御指導を賜った杏林大学学長・跡見 裕教授,第3内科・高橋信一教授,第3内科・石田 均教授に深甚なる感謝の意を申し上げる次第である.さらにわれわれが超音波検査室を施行しやすいように生理機能検査室を整備して頂いた臨床検査医学・渡邊 卓教授にも御礼を申し上げる.
さらに本書の作成に当たり御協力頂いた第3内科超音波グループの先生方と生理機能検査室の臨床検査技師の皆様にも深謝を申し上げる次第である.そして本書の出版の機会を与えていただき,刊行に向けて編集,校正の御尽力を頂いた診断と治療社編集部の日野秀規氏および土橋幸代氏に改めて御礼を申し上げる次第である.

2013年5月
杏林大学医学部第3内科
森 秀明