HOME > 書籍詳細

書籍詳細

帯状疱疹Up-to-Date診断と治療社 | 書籍詳細:帯状疱疹Up-to-Date
帯状疱疹からPHNまで

順天堂大学医学部附属順天堂医院麻酔科・ペインクリニック 担当教授

稲田 英一(いなだ えいいち) 責任編集

順天堂大学医学部附属順天堂医院麻酔科・ペインクリニック 臨床教授

林田 眞和(はやしだ まさかず) 編集

順天堂大学医学部附属順天堂医院麻酔科・ペインクリニック 先任准教授

井関 雅子(いせき まさこ) 編集

初版 B5判 並製 192頁 2012年04月25日発行

ISBN9784787818744

定価:本体4,800円+税
  

ご覧になるためにはAdobe Flash Player® が必要です  


外来で高頻度に遭遇する,帯状疱疹,その合併症,帯状疱疹後神経痛などの,初診から予防までを,プライマリケア医,ペインクリニッシャン,さらに皮膚科,眼科,耳鼻科,神経内科,リハビリテーションといった,本症に関わる全分野の医師にとって直ちに役立つ実践書として,カラー写真やフローチャートを多用し,最新情報をかみくだいて詳述.各項目は,冒頭に重要ポイントを,末尾に議論(異論)のある点を将来的課題として位置づける「Debate」を,箇条書きで示す.

関連書籍

ページの先頭へ戻る

目次

帯状疱疹 Up-to-Date 帯状疱疹からPHNまで
Contents

執筆者一覧
編集の序 /稲田英一

序  説
序説 帯状疱疹痛 /宮崎東洋

第1章 診断,病態篇
1 水痘-帯状疱疹ウイルス /比嘉和夫
2 帯状疱疹の疫学 /比嘉和夫
3 帯状疱疹の診断と自然経過 /渡邉大輔
4 帯状疱疹の皮膚病変の特徴と病態生理 /渡邉大輔
5 帯状疱疹の注意すべき合併症
a 総  論 /林田眞和
b 中枢神経系合併症 /山田大介/深江治郎/服部信孝
c 眼合併症 /村上 晶
d Ramsay Hunt症候群 /村上信五
e 口腔内合併症 /村上信五
f 末梢神経障害 /長岡正範
6 帯状疱疹後神経痛の定義,臨床像,移行の危険因子
a 定  義 /眞鍋治彦
b 臨 床 像 /眞鍋治彦
c 移行の危険因子 /眞鍋治彦
7 帯状疱疹後神経痛の病態生理 /髙田朋彦/井関雅子/稲田英一/池上大悟/成田 年

第2章 予 防 篇
1 帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の予防 /浅野喜造

第3章 治 療 篇
1 帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の治療の流れ /井関雅子
2 帯状疱疹急性期の皮膚科的治療 /松尾光馬/本田まりこ
3 薬物による帯状疱疹痛の治療 /山口敬介
4 神経ブロック療法による帯状疱疹痛の治療
a 神経ブロック療法の適応 /田邉 豊
b 神経ブロック療法の実際 /田邉 豊
c 症例呈示
1)上肢CRPS様症状を伴った患者 /小松修治
2)帯状疱疹痛のある高齢の患者 /井福正貴
3)抗凝固薬使用により神経ブロックが不可であった患者 /森田善仁
4)神経ブロックの適応があり,有効であった患者 /木村信康
5 帯状疱疹合併症の治療
a 中枢神経系合併症 /山田大介/深江治郎/服部信孝
b 眼合併症 /村上 晶
c Ramsay Hunt症候群 /村上信五
d 口腔内合併症 /村上信五
e 末梢神経障害 /長岡正範
6 帯状疱疹後神経痛の治療
a 薬物療法 /林田眞和
b 神経ブロック療法(侵襲的治療) /安部洋一郎
c その他の治療法
1)認知行動療法 /住谷昌彦/山田芳嗣
2)レーザー治療 /佐伯 茂
3)イオントフォレーシス /佐伯 茂
7 薬物の特徴,適応,副作用,禁忌,用法,用量 /武田泰子
8 帯状疱疹後神経痛の治療に有効かもしれない薬物・治療法 /清水大喜/河野達郎

第4章 付  録
1 患者さんからのよくある質問
a 皮膚科領域におけるおもな質問 /長谷川敏男/池田志斈
b 麻酔科領域におけるおもな質問
1)神経ブロックは有効ですか? /蓮見謙司
2)感覚は戻りますか? /小林澄子
2 痛みの評価法 /住谷昌彦/小暮孝道/山田芳嗣

索  引
和文索引
欧文索引

ページの先頭へ戻る

序文

帯状疱疹は,皮膚科やペインクリニックの外来でしばしば見かける疾患である.ご自身の身の回りをみても,帯状疱疹に罹患した友人や親戚が必ずといってもいいほどいるはずである.比較的ありふれた疾患ではあるが,痛みや皮疹のために数週間は日常生活に支障が出る悩ましい疾患である.時には髄膜炎や脳炎,角膜炎や結膜炎,顔面神経麻痺,排尿・排泄障害など,重大な合併症を起こすこともある.さらには,帯状疱疹後神経痛を起こし,慢性的・長期的に苦しむ人も多い.ありふれた疾患とはいえ,決して軽くみることができない.
帯状疱疹痛との戦いの歴史は序説で述べられている.帯状疱疹が水痘-帯状疱疹ウイルスにより生じることが知られてから,半世紀余りが過ぎた.この半世紀の間に,予防,診断,治療なども大きく進歩してきた.第1章の診断・病理篇では,帯状疱疹の診断や,自然経過,病態生理など基礎的事項についてまとめた.Ramsay Hunt症候群や眼合併症,中枢神経系合併症,末梢神経障害など帯状疱疹の合併症について,耳鼻科医,眼科医,神経内科医,リハビリテーション医の先生方に記載していただいた.また,帯状疱疹後神経痛の定義や臨床像,移行の危険因子に関する節を設けた.第2章の予防篇は,日本で開発された水痘ワクチンの接種により水痘さらには帯状疱疹の予防に関する章である.第3章の治療篇では,皮膚科的治療や帯状疱疹痛の治療,各種合併症の治療についての節を設けた.帯状疱疹痛や帯状疱疹後神経痛に対する治療法は薬物療法と神経ブロック療法に分けた.治療法の実際が理解しやすいように,典型的な症例や,治療に難渋する症例などを呈示した.治療篇の後半には,薬物の特徴や使用法についてまとめた節を設けた.さらに,その他の治療法としては,認知行動療法,レーザー治療,イオントフォレーシスなども含めてある.執筆者は,いずれも帯状疱疹痛治療の第一線で活躍する医師や研究者であり,最新の情報が満載されている.付録には,患者さんからのよくある質問とその回答例や,痛みの評価法を含めた.
本書の特徴は,①帯状疱疹の初期治療や帯状疱疹後神経痛の治療に関わる多くの診療科の医師に役立つようにしたこと,②診断や治療に役立つカラー写真を豊富に入れたこと,③理解を助けるための症例を呈示したこと,④各項目冒頭には当該項目の重要点を「Essential points」として簡潔にまとめたこと,⑤各項の末尾には「Debate」として当該項目における議論(あるいは異論)がある点について述べ,治療や診断における将来解決すべき点を示したことなどである.
本書が,帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の診断や治療に関わるプライマリケア医や初診医,ペインクリニッシャン,皮膚科医,耳鼻咽喉科医,眼科医,神経内科医,リハビリテーション医などに活用されることを願っている.
2012年3月吉日
稲田英一