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リハ・ポケット

運動器のリハビリテーションポケットマニュアル診断と治療社 | 書籍詳細:運動器のリハビリテーションポケットマニュアル

京都府立医科大学整形外科教授

久保 俊一(くぼ としかず) 責任編集

久留米大学病院リハビリテーション部教授

志波 直人(しば なおと) 編集

大阪医科大学リハビリテーション医学教室教授

佐浦 隆一(さうら りゅういち) 編集

初版 B6変形判 並製 228頁 2011年06月27日発行

ISBN9784787818782

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定価:本体2,800円+税
  

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運動器のリハビリテーションのエッセンスをコンパクトに収載した,医療・介護の現場ですぐに役立つポケットサイズのマニュアル.イラストが豊富で,各項目が見開きページ構成となっており,すばやくポイントをつかめる!巻頭カラーや附録も充実.

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目次

■巻頭カラー:全身図【筋肉,骨格,知覚】
はじめに 久保俊一

I.運動器とは
1.骨 萩野 浩/松本浩実
2.関節 高木理彰
3.筋肉 志波直人
4.筋骨格系廃用 志波直人

II.運動機能をどのように評価するか
1.関節可動域(ROM):自動,他動 高木理彰
2.筋力 高木理彰
3.筋萎縮 高木理彰
4.四肢長 高木理彰
5.異常歩行(跛行) 高木理彰
6.ADL(日常生活動作〈活動〉)の評価 高木理彰
7.疼痛 萩野 浩
8.QOL(生活の質)の評価 松本浩実/萩野 浩
9.認知症の評価 萩野 浩/松本浩実
10.運動器のリハビリテーション独自の動作評価法
 松本浩実/萩野 浩
11.JOAスコア 松本浩実/萩野 浩
12.画像診断 松本浩実/萩野 浩

III. 理学療法
1.物理療法
   1)温熱療法 志波直人
   2)牽引療法 志波直人
   3)電気刺激療法 志波直人
   4)光線療法 志波直人
   5)水治療法(水中運動) 志波直人
2.運動療法
   1)関節可動域運動 佐浦隆一
   2)筋力増強運動 千田益生
   3)バランス練習 千田益生
   4)歩行練習 千田益生
   5)体力増強運動 千田益生

IV. 作業療法
1.ADL(日常生活動作〈活動〉)練習 馬庭壯吉
2.応用動作練習 馬庭壯吉
3.スプリントなど 馬庭壯吉

V. 生活指導
1.日常生活指導 馬庭壯吉
2.脊椎疾患,関節疾患 馬庭壯吉
3.人工股関節全置換術(THA)後の脱臼予防 馬庭壯吉

VI.装具療法
1.上肢・下肢装具 永野靖典/石田健司
2.体幹装具 永野靖典/堀井基行
3.車椅子,歩行補助具,自助具 石田健司/堀井基行
4.義手 石田健司/藤原浩芳
5.義足 石田健司/生駒和也

VII.薬物療法
1.内服薬,外用剤 堀井基行/久保俊一

VIII.頻度の高い代表的疾患
■リハビリテーション処方のポイント 志波直人
1.脊椎脊髄
   1)頚椎症性神経根症 千田益生
   2)頚椎症性脊髄症 千田益生
   3)腰痛症(急性,慢性) 千田益生
   4)腰椎椎間板ヘルニア 千田益生
   5)腰部脊柱管狭窄症 千田益生
   6)脊椎圧迫骨折(骨粗鬆症) 佐浦隆一
2.上肢
   1)五十肩(肩関節周囲炎) 志波直人
   2)肩腱板損傷 森原 徹
   3)上腕骨外上顆炎(テニス肘) 森原 徹
   4)コレス骨折 森原 徹
   5)手指屈筋腱損傷 森原 徹
3.下肢
   1)大腿骨近位部骨折―骨接合術,地域連携パスを含む
 萩野 浩/松本浩実
   2)変形性股関節症―骨切り術,人工股関節全置換術を含む
 高木理彰/久保俊一
   3)変形性膝関節症 千田益生
   4)足関節捻挫(靱帯損傷),アキレス腱周囲炎 馬庭壯吉
4.関節リウマチ 田中一成

IX.書類作成
1.身体障害者手帳(肢体不自由)医師意見書作成
 志波直人/高杉紳一郎
2.介護保険 志波直人/高杉紳一郎
3.国民年金・厚生年金診断書 志波直人/高杉紳一郎
4.自動車損害賠償責任保険診断書 志波直人/高杉紳一郎

附 録
1.正常値表
   1)徒手筋力テスト(manual muscle testing : MMT)
   2)関節可動域表示ならびに測定法 
2.ADL評価
   1)バーテル指数
   2)機能的自立度評価法(FIM)
   3)老研式活動能力指標 
   4)IADLスケール 
   5)functional balance scale 
3.認知症評価
   1)mini-mental state examination(MMSE)
   2)改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R) 
4.JOAスコア(治療判定基準,機能判定基準)
   1)頚髄症治療成績判定基準 
   2)肩関節疾患治療成績判定基準
   3)腰痛治療成績判定基準
   4)股関節機能判定基準
   5)膝疾患治療成績判定基準
5.日常生活自立度判定基準
   1)障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準 
   2)認知症高齢者の日常生活自立度(認知症度)判定基準 
■現場でよく使われるリハビリテーション用語60 佐浦隆一
■略語一覧
■冠名用語一覧
索 引

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序文

はじめに
 運動器は,人が動くために必要な器官であり,骨,関節,靱帯,脊椎・脊髄,末梢神経,筋など広範囲に及び,脳と内臓以外のすべてを含むといえます.運動器は,身体を支持し,意志を表現するために必須であり,その障害は生活の質を著しく低下させることになります.
 近年の超高齢社会では健康寿命の意義が強調されていますが,運動器の障害は人の活動を阻害し,不健康な状態を生み出します.すなわち,関節疾患,骨折,脊髄障害といった運動器疾患は脳血管疾患とともに大きな介護(要支援を含む)の要因となっています.また,若年者における腰痛などの慢性疾患,労働災害や交通災害などの外傷による運動器の障害は,個人にとっても社会にとっても大きな損失となります.さらに,近年のスポーツ人口の増加に伴い,運動器のスポーツ傷害も多様化しています.したがって,運動器の健康を維持していくことはきわめて大切です.
 運動器の障害の治療は,保存療法から手術療法まで多岐にわたり,小児から高齢者まですべての年齢が対象となります.そのなかにあって,リハビリテーションは重要な位置を占めます.多様な運動器の障害に対して適切なリハビリテーションを実施するには,運動器の各部位における特性と疾患の種類をよく知っておくこと,運動器の機能障害を正確かつ迅速に評価できること,他の治療法も活かしながら効率よく実践すること,が必要となります.
 リハビリテーションの目標は,「日常的に活動できる状態」を目指すべきであり,その目標に向かって,リハビリテーションの処方を行う医師,それを実践する理学・作業療法士,日常のケアや社会復帰にかかわる看護師,などチーム医療に携わるスタッフ全員が共通の認識をもつことが重要です.
 本書は,臨床現場において役立つようにポケット版とし,内容には,写真,イラスト,表を多用し,重要な基本事項を「禁忌・注意」「概要」「ミニマムエッセンス」などとしてまとめました.頻用される評価法,診断書などの書類作成のポイント,現場でよく使われるリハビリテーション用語のまとめも記載いたしました.
医師,理学・作業療法士,看護師ばかりでなく,医療人を目指して研鑽を積んでいる学生や介護に携わっている方々にも大いに役立つ内容です.
 携帯に便利な本書を常に活用いただき,よりよいリハビリテーション診療が行われることを心から願っております.

2011年6月吉日
京都府立医科大学整形外科教授
久保俊一