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書籍詳細

専門医による 新 小児内分泌疾患の治療 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:専門医による 新 小児内分泌疾患の治療 改訂第2版

国立成育医療研究センター 副院長/ 生体防御系内科部 部長

横谷 進(よこや すすむ) 編集

たなか成長クリニック 院長

田中 敏章(たなか としあき) 編集

神奈川県立こども医療センター治験管理室長

安達 昌功(あだち まさのり) 編集

改訂第2版 B5判 並製ソフトカバー,2色刷 376頁 2017年01月01日発行

ISBN9784787819246

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定価:本体6,800円+税
  

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様々な小児内分泌疾患について,専門医が長年の経験をもとに今考えられる最良の治療法をやさしく解説する.また,その病態や分子メカニズム,診断方法についても紹介する.長期にわたる治療を安全かつ効果的に行うにはどのようにすべきか,治療の継続性を重要視し,その方法を詳細に明かす.小児を診る医師のみならず,成人内分泌科医を含む多くの医師に読んでいただきたい1冊.

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目次

序  文 横谷 進
執筆者一覧
編集者紹介

第1章 成長障害
A低身長 田中敏章
 1成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)
 2Turner症候群における成長障害
 3SGA性低身長症
 4その他の低身長
 5低身長思春期発来
B高身長 田中敏章

第2章 視床下部・下垂体障害による内分泌疾患
A下垂体機能低下症 安達昌功
B下垂体機能亢進症
 1高プロラクチン血症 伊藤純子
 2下垂体性巨人症 伊藤純子
 3Cushing病 堀川玲子,安達昌功

第3章 水・電解質代謝障害
A中枢性尿崩症 小山さとみ
B口渇中枢障害を伴う高ナトリウム血症(本態性高ナトリウム血症) 小山さとみ
C低ナトリウム血症 小山さとみ
D腎性尿崩症 安達昌功
E乳幼児習慣性多飲多尿 堀川玲子,横谷 進

第4章 思春期早発をきたす疾患
Aゴナドトロピン依存性思春期早発症 田中敏章
Bアンドロゲン,エストロゲン誘起性ゴナドトロピン依存性思春期早発症 田中敏章
Cゴナドトロピン非依存性思春期早発症 田中敏章
 1McCune-Albright症候群
 2テストトキシコーシス(familial male-limited precocious puberty)
 3自律性反復性卵巣嚢腫(autonomous ovarian follicular cysts)
D部分的思春期早発 田中敏章
 1早期乳房発育症(premature thelarche)
 2早期陰毛発育症(premature pubarche)
 3早期月経(premature menarche)

第5章 性分化・性発達異常を伴う疾患
A性分化疾患 堀川玲子,安達昌功
B高ゴナドトロピン性性腺機能低下症 田中敏章
 1Turner症候群
 2Klinefelter症候群
C低ゴナドトロピン性性腺機能低下症 田中敏章
D思春期遅発症 田中敏章
E月経異常を伴う疾患 堀川玲子,田中敏章
 1続発性無月経
 2多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
 3若年性機能性子宮出血
F男性女性化乳房 堀川玲子,田中敏章

第6章 副腎疾患
A副腎機能低下症 勝又規行
 1副腎低形成症
 2ACTH分泌不全とACTH不応症
 3後天性副腎機能低下症
B急性副腎不全 安達昌功
C副腎不全の予防 堀川玲子,安達昌功
 1合成ステロイドによる慢性副腎不全
 2慢性副腎不全患者の手術等
D先天性副腎皮質過形成症 田島敏広
 121-水酸化酵素欠損症(21-OHD)
 2先天性リポイド副腎過形成症
 317-水酸化酵素欠損症(17-OHD)
 411-水酸化酵素欠損症(11-OHD)
 53-水酸化ステロイド脱水素酵素(3-HSD)欠損症
 6P450オキシドレダクターゼ(POR)欠損症
ECushing症候群 堀川玲子,安達昌功
F高血圧を特徴とする疾患
 1デキサメタゾン反応性アルドステロン症(DSH) 安達昌功
 2見かけのミネラルコルチコイド過剰(AME)症候群 堀川玲子,田中敏章
 3褐色細胞腫 堀川玲子,佐藤武志,安達昌功

第7章 甲状腺疾患
A甲状腺機能低下症 鬼形和道
 1先天性甲状腺機能低下症
 2新生児期に問題となるその他の病態
 3一過性甲状腺機能低下症
 4後天性甲状腺機能低下症
B甲状腺機能亢進症 安達昌功
 1Basedow病
 2新生児甲状腺機能亢進症
 3中毒性結節性甲状腺腫(Plummer病)
C甲状腺炎 伊藤純子
 1無痛性甲状腺炎
 2急性化膿性甲状腺炎
 3亜急性甲状腺炎
D甲状腺ホルモン不応症(RTH) 鬼形和道
E甲状腺腫瘍(甲状腺結節) 鬼形和道

第8章 糖・脂質代謝異常症
A糖尿病 浦上達彦
 11型糖尿病
 22型糖尿病
 3若年性成人発症型糖尿病(MODY)
 4ミトコンドリア遺伝子異常による糖尿病
 5インスリン作用伝達機構に関与する遺伝子異常による糖尿病
 6新生児糖尿病
B低血糖症 安達昌功
 1先天性高インスリン血症
 2ケトン性低血糖症
C肥満とメタボリックシンドローム 菊池 透
D原発性高コレステロール血症 菊池 透

第9章 カルシウムとビタミンD関連疾患
A副甲状腺機能低下症 大薗恵一
B偽性副甲状腺機能低下症(PHP) 大薗恵一
CビタミンD欠乏性くる病 北中幸子
D低リン血症性くる病 北中幸子
Eその他のくる病 北中幸子
 1ビタミンD依存性くる病I型
 2ビタミンD依存性くる病II型
 3肝性くる病
 4腎性骨異栄養症
F高カルシウム血症 北中幸子

第10章 尿細管異常症
A腎尿細管性アシドーシス(RTA) 安達昌功
 1遠位型RTA(dRTA)
 2近位型RTA(pRTA)
BBartter症候群とGitelman症候群 田島敏広
C偽性低アルドステロン症1型(PHA1) 安達昌功

第11章 内分泌異常に関連するその他の疾患
A摂食障害 堀川玲子,横谷 進
 1神経性食欲不振症
 2神経性過食症
B小児がん経験者(CCS) 横谷 進
C骨形成不全症(OI) 大薗恵一
D骨粗鬆症 大薗恵一

附  録
A日本人の食事摂取基準(2015年版) 田中敏章,伊藤善也
 1推定エネルギー必要量
 2年齢別・性別の食事摂取基準(目安量または推奨量)
BTRPからTmP/GFRを求めるモノグラム 田中敏章,伊藤善也
C成長曲線 田中敏章,伊藤善也
 1横断的標準身長・体重曲線
 2ターナー症候群の横断的身長・体重曲線
 3軟骨無形成症の横断的身長曲線
D縦断的標準身長・成長率(成長速度)曲線 田中敏章,伊藤善也
EBMIパーセンタイル標準曲線 田中敏章,伊藤善也
F日本人小児の体格の評価 田中敏章,伊藤善也

和文索引
欧文・数字索引

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序文

 本書の前身にあたる『専門医による小児内分泌疾患の治療』の初版の刊行は,今から20年近く前の1997年2月に遡ります.当時の5人の執筆者は,国内外の先駆者から学んだ治療に関する知識に自らの経験を重ねて執筆し,互いの原稿を読み合い,長時間の議論を重ねて本を完成させました.そうした背景には,小児内分泌疾患の治療法について,当時はほとんどコンセンサスが形成されていなかったことがあります.この初版は,詳細かつ具体的な治療法が載っている数少ない本として,小児内分泌専門医を目指す若手医師だけでなく,他領域の医師,プライマリケア医など多くの方々に広く活用されました.
 その後の遺伝子解析等の進歩により疾患分類が再整理されて,遺伝子異常の相違は疾患重症度や予後にも影響することが明らかになり,また新しい治療法も開発されました.そうした状況を反映して,新たに2人の執筆者を加えて大幅な改訂を行い,2007年2月に『専門医による新小児内分泌疾患の治療』が「新版」として上梓されました.この新版においても,あくまでも治療を中心に記載しましたが,病態や分子メカニズム,診断方法についても必要な記載を加えました.
 そして新版からもさらに10年近くが経過し,その間には遺伝学を中心とする知見の蓄積,コホート研究等による長期予後の解明,新規薬剤の開発など,多方面にわたる変化が相次いで起こってきました.ありがたいことに,新版に対する御意見や御批判も数多く寄せられました.そのため,今回は15人の執筆者によって,新版の改訂第2版を刊行する運びとなりました.
 未だエビデンスの乏しい領域においては,本書に記載された治療法がいっそう吟味され,新たな治療法の確立に役立つことを願っています.また,小児期における小児内分泌疾患の治療が生涯にわたるアウトカムの改善に寄与することが私たちの真の目標です.本書が成人内分泌科医を含む多くの読者に活用され,適切に評価されることを願っています.
 最後に,本書の初版,新版を執筆して本書を文字通り支えてくださった田苗綾子,前坂機江,立花克彦の3人の先生方に深く感謝いたします.

2016年12月
編集者を代表して
国立成育医療研究センター副院長/生体防御系内科部部長
横谷 進