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小児リハビリテーション評価マニュアル診断と治療社 | 書籍詳細:小児リハビリテーション評価マニュアル

埼玉医科大学国際医療センター運動・呼吸器リハビリテーション科

高橋 秀寿 (たかはし ひでとし) 監修

島田療育センターリハビリテーション科

問川 博之(といかわ ひろゆき) 編集

初版 B5判 並製 240頁 2015年04月10日発行

ISBN9784787820778

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定価:本体5,400円+税
  

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小児のリハビリテーション評価に特化し,使用頻度の高い評価法を記載例とともに紹介,実践的側面をもたせた.また,評価対象・対象年齢・何を評価するのか・検査所要時間・検査のタイプ・検査方法を定型の表とし,検索しやすいよう工夫した.リハビリテーション立案から親への正しい指導・療育参加につなげるための適切な評価を行うために,子どもの成長・発達に沿った記述や図表イラストを多用し,視覚的にもわかりやすい内容とした.

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目次

序文 高橋秀寿
執筆者一覧
本書の使い方

I 総論
1 リハビリテーション評価の目的と尺度 近藤和泉
2 小児の運動発達 和田勇治
3 小児の精神発達 石塚丈広

II 発達検査と機能評価法
1 運動機能
A 筋緊張低下 問川博之
B 筋緊張亢進(痙縮) 問川博之 
C 筋短縮 問川博之
D 関節可動域測定 岸野栄一
E 徒手筋力検査 岸野栄一
 TOPICS ハンドヘルドダイナモメーターによる筋力測定 問川博之
2 新生児
A general movements(GMs)の評価 中野尚子
B Dubowitz(デュボヴィッツ)の神経学的評価 中野尚子
C ブラゼルトンの新生児行動評価(NBAS) 中野尚子
D 新生児個別的発達ケアと評価プログラム(NIDCAP) 中野尚子
3 発達
 ①全般的発達
A DENVER II(デンバー発達判定法) 問川博之
B KIDS(乳幼児発達スケール) 大瀧 潮
C 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法 大瀧 潮
D 新版K式発達検査法2001年版 大瀧 潮
 ②運動発達
A アルバータ乳幼児運動発達検査法(AIMS) 上杉雅之
B ミラニーの発達チャート 上杉雅之
4 心理
 ①知的機能
A 田中ビネー知能検査V 神田 聡
B WPPSI 神田 聡
C WISC-IV 神田 聡
D KABC-II 神田 聡
 ②言語
A 国リハ式〈S-S法〉言語発達遅滞検査 鴫原礼子
B LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール) 辰巳朝子
C LCSA(学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール) 辰巳朝子
D 質問-応答関係検査 鴫原礼子
E PVT-R(絵画語い発達検査) 辰巳朝子
 ③視覚認知
A フロスティッグ視知覚発達検査 深澤聡子
 TOPICS 新しい視知覚および眼球運動検査 簗田明教
B ベントン視覚記銘検査 佐藤裕子
5 活動と参加
 ①ADL
A WeeFIM 関  勝
B PEDI 問川博之
 ②社会生活
A 新版S-M社会生活能力検査 神田 聡
B 旭出式社会適応スキル検査(ASA) 神田 聡
 ③その他
A ゴール達成スケーリング(GAS) 吉川ひろみ
B カナダ作業遂行測定(COPM) 吉川ひろみ

III 疾患別評価
1 脳性麻痺 小野木啓子,近藤和泉
A 粗大運動能力尺度(GMFM) 小野木啓子,近藤和泉
B 粗大運動能力分類システム(GMFCS) 小野木啓子,近藤和泉
C 手指操作能力分類システム(MACS) 中村純人
D Quality of Upper Extremity Skills Test(QUEST) 中村純人
E Melbourne Assessment of Unilateral Upper Limb Function(MUUL) 中村純人
2 重症心身障害 中川栄二
A 大島の分類 中川栄二
B 超重症児(者)・準超重症児(者)の判断基準 中川栄二
 TOPICS 重症心身障害児の理学療法評価 清水香世子
3 外傷性脳損傷 栗原まな
A Rancho Los Amigos Levels of Cognitive Functioning Scale 栗原まな
4 二分脊椎 瀬下 崇
A Sharrard分類 瀬下 崇
B 二分脊椎患者の麻痺レベルの評価に関するMenelausの方法 瀬下 崇
C Hoffer分類 瀬下 崇
5 脊髄性筋萎縮症 小林庸子
A Modified Hammersmith Functional Motor Scale(MHFMS) 小林庸子
6 筋ジストロフィー 大塚友吉
A Swinyard分類,厚生省機能障害度分類,上肢機能障害度分類 大塚友吉
7 Charcot-Marie-Tooth病(遺伝性運動感覚性ニューロパチー) 問川博之
A CMTの分類 問川博之
B CMTNS version 2 問川博之
C CMTPedS 問川博之
8 分娩麻痺 芳賀信彦
A Narakas分類 芳賀信彦
B 改変Mallet分類 芳賀信彦
9 骨形成不全症 奥住成晴
A Sillence分類 奥住成晴
B Hanscom分類 奥住成晴
10 先天性多発性関節拘縮症 高橋秀寿
11 先天性上肢欠損・切断 陳 隆明
12 若年性特発性関節炎 水落和也
A Childhood Health Assessment Questionnaire(CHAQ) 水落和也
13 染色体異常 竹下絵里
14 てんかん 小出彩香
15 発達障害(ASD, AD/HD, DCD) 近藤和泉
A 日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査(JMAP) 岡田宏明,高橋美雪
B 日本感覚インベントリー(JSI-R) 岡田宏明,高橋美雪
 TOPICS Minor Neurological Dysfunction(MND) 問川博之
16 小児の摂食嚥下障害 田角 勝
17 家族支援 岸野美由紀,井上祐紀
A 日本版PSI(育児ストレスインデックス) 岸野美由紀,井上祐紀
B CES-D 岸野美由紀,井上祐紀

IV 資料
 ①身長・体重
 ②頭囲
 ③握力
 ④骨年齢 瀬下 崇
 ⑤骨関節の計測線と正常値 問川博之
 ⑥一目でわかる発達里程標 問川博之

索引

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序文

 小児リハビリテーションの領域は,これまで,脳性麻痺,二分脊椎,筋ジストロフィーをはじめとする肢体不自由児がおもな対象疾患でした.しかし,近年,NICUの普及によって,早期産児を対象としたリハビリテーションが注目されるようになり,さらに自閉症をはじめ,発達障害領域のこどものリハビリテーションの需要が著しく増加しました.このため,運動発達だけでなく,知能発達や心理,言語,視覚認知などの検査の需要が増えていると予測されます.これらのこどもたちをどのように評価し,リハビリテーションを立案し,親への正しい指導と療育への参加につなげるかが大きな課題といえます.そこで,こどもの適切な年齢に行われる,妥当性や信頼性の高い評価が必要となります.
 本書は,上記のニーズに基づいて,小児リハビリテーションに必要な,使用頻度の高い評価法をおもに取り上げました.また,見出しに評価対象,対象年齢,何を評価するのか,検査所要時間,検査のタイプ,検査方法を用いて,検索しやすいように工夫しました.さらに,図表やイラストを多用することで,可能な限りわかりやすさに重点を置きました.また,後半では,おもな小児疾患について,疾患概念,診察・評価で把握すべき内容,分類・評価法の概要およびリハビリテーションについて取り上げました.
 本書が,小児リハビリテーションに携わる医師,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,臨床心理士だけでなく,こどもの療育に関わるすべての職種の方にとって,その仕事の一助となれば幸いです.
 最後に,多忙な中,本書作成に協力していただいた諸先生に,深謝申し上げます.

2015年3月

埼玉医科大学国際医療センター運動・呼吸器リハビリテーション科
高橋秀寿