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小児不整脈のカテーテルアブレーション診断と治療社 | 書籍詳細:小児不整脈のカテーテルアブレーション
心臓解剖から先天性心疾患治療まで

埼玉医科大学国際医療センター小児心臓科 教授

住友 直方(すみとも なおかた) 編集

初版 B5判 2色(一部カラーあり) 196頁 2014年06月27日発行

ISBN9784787820808

定価:本体6,500円+税
  

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カテーテルアブレーションは,非常に有効な治療であるが,その反面リスクも伴う治療法である.実際の手技はもとより心臓解剖などの基本までわかりやすく解説.カテーテルアブレーション治療を志す若手の小児循環器科医,成人先天性心疾患に対するカテーテルアブレーションに係る循環器内科医必携の書.

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目次

序 文 
執筆者一覧 

A 総 論
1 不整脈診断:カテーテルアブレーションに必要な心臓解剖 井川  修   
2 不整脈に関連する臨床電気生理学的事項 住友 直方  
3―1  不整脈の診断(心電図,EPS) 住友 直方  
3―2  不整脈の診断(胎児心エコー法) 前野 泰樹  
4 治療適応 松村 昌治  
5 インフォームドコンセント(親へ,子ども本人へ) 市川 理恵  

B 実際・手技
1 アブレーションの原理・装置・種類 住友 直方  
2 カテーテル手技の実際 住友 直方  

C 不整脈各論
1 房室回帰頻拍 住友 直方  
2 房室結節リエントリー頻拍 住友 直方  
3 心房頻拍 住友 直方  
4 心房粗動 住友 直方  
5 心房細動 住友 直方 
6 心室期外収縮 住友 直方 
7 心室頻拍 住友 直方 
8 先天性心疾患に合併する不整脈 牛ノ濱大也 
9 インセサント型頻拍と頻脈誘発性心筋症 牛ノ濱大也 

D 周術期管理
1 病院での管理(クリニカルパス,術前,術後の患者の流れ) 阿部百合子 
2 合併症の対応と留意点 福原 淳示 
3 予後,フォローアップ,術後のQOL,学校
  生活における注意・留意点 牛ノ濱大也 

E 付 録
1 心筋細胞のイオンチャネル 住友 直方 
2 おもな小児不整脈治療 住友 直方 
3 診療報酬について 住友 直方 
4 略語一覧 

索 引 

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序文

 高周波カテーテルアブレーションを最初に見たのは,米国に留学中の1991年である.それまでも,AHAなどの学会ではオクラホマ大学のJackman等がたびたび有効性に関して報告しており,いつかは日本で始めたいと思っていた.私の留学していたテキサス小児病院では,コントロール不良の上室頻拍に対して,DCアブレーションにより房室ブロックを作成してペースメーカ植込みを行った報告がされていたが,術後にVTを起こしたり,突然死した例もあり,予後が不良でとても臨床の場で使用できる方法ではなかった.オクラホマは隣の州でもあり,ちょうど日本から留学に来ていた広島大学の中川博先生(現オクラホマ大学ヘルスサイエンスセンター教授),東京医科歯科大学の平尾見三先生(現東京医科歯科大学不整脈センター教授)のもとで,Jackmanの高周波カテーテルアブレーションを見学することができた.WPW症候群のカテーテルアブレーションであったが,1日に3~4例のアブレーションを行っており,1例成功するたびにJackmanがスタッフ全員と握手して,成功を祝っていたのを思い出す.ほぼ時を同じくしてテキサス小児病院でも高周波カテーテルアブレーションが始まった.最初の症例で,Δ波が消失し,頻拍が誘発されなくなり,皆でお祝いをしたのを覚えている.
 1992年,日本に帰国してから,カテーテルアブレーションを始めた.当時はカテーテルの操作性も悪く,3次元マッピングもなかったが,大きなトラブルもなく成功した1例目のおかげで,数多くの症例の治療に携わることができた.カテーテルアブレーションは,非常に有効な治療であるが,リスクも伴う治療法である.今後カテーテルアブレーションを志す若手の小児循環器医,成人先天性心疾患に対するカテーテルアブレーションを行う循環器内科医などに参考になればと思い,本書を企画することとなった.
 カテーテルアブレーションを行う際の参考になれば望外の喜びである.

平成26年6月10日

埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科
住友 直方