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整形外科医が知っておくべき境界領域のポイント診断と治療社 | 書籍詳細:整形外科医が知っておくべき境界領域のポイント
皮膚・神経・循環器・痛み・法医学

京都府立医科大学整形外科教授

久保 俊一 (クボ トシカズ) 編集

京都府立医科大学皮膚科教授

加藤 則人 (カトウ ノリト) 編著

京都府立医科大学付属北部医療センター病院長

中川 正法 (ナカガワ マサノリ) 編著

金沢大学医学部臨床教授

鳥畠 康充 (トリバタケ ヤスミツ) 編著

札幌医科大学整形外科教授

山下 敏彦 (ヤマシタ トシヒコ) 編著

京都府立医科大学法医学教授

池谷 博(イケガヤ ヒロシ) 編著

初版 B5判 並製 112頁 2014年04月26日発行

ISBN9784787820952

定価:本体3,800円+税
  

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整形外科では,対象となる部位,機能,年齢などがきわめて広いため、関連する境界領域も多岐に及ぶ.本書では,整形外科医が知っておくべき境界領域の疾患や症状などを,≪皮膚≫,≪神経≫,≪循環器≫,≪痛み≫,≪法医学≫の分野に分け,日常診療に役立つ実用的な本という観点から,要点をわかりやすく具体的に記述した.境界領域の知識が整理され,今日からの診療にすぐに役立つ一冊.

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目次

序 文 久保俊一 

Ⅰ章 整形外科医が知っておくべき皮膚科疾患 加藤則人,浅井 純 
1.皮膚所見のみかた   
2.症状からみた整形外科疾患との鑑別   
3.知っておくべき皮膚科領域の知識   

Ⅱ章 整形外科医が知っておくべき神経内科疾患 中川正法 
1.神経学的診察の実際   
2.症状からみた整形外科疾患との鑑別   

Ⅲ章 整形外科医が知っておくべき循環器疾患 鳥畠康充 
1.急性大動脈解離・急性大動脈瘤破裂   
2.末梢動脈疾患(PAD)   
3.脳疾患   
4.肺動脈血栓塞栓症(PTE)   
5.PTEに関する法的問題への対応   

Ⅳ章 整形外科医が知っておくべき痛みのみかた 村上孝徳,山下敏彦 
1.痛みとは   
2.痛みの評価と鑑別   
3.痛みの治療   
4.難治性疼痛性疾患に対する考え方   


Ⅴ章 整形外科医が知っておくべきトピックス
生活習慣病としての骨粗鬆症堀井基行,藤原浩芳 
関節リウマチの最新治療指針小田 良,徳永大作 

Ⅵ章 整形外科医が知っておくべき法医学 池谷 博 
1.医師の身分   
2.医師の義務   
3.インフォームドコンセント   
4.医事紛争について   
5.交通事故と法律   
6.医業類似行為と法律   


 索 引

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序文

 運動器の障害を扱う整形外科では,対象となる部位,機能,年齢などがきわめて広く,関連する境界領域も多岐に及ぶ.この広い領域で専門医として診療していくには,まず,標準的な知識や技量を獲得し更新していくことが求められる.不断の努力とともに拠り所となるべきものが必要であり,たくさんの教材が整えられている.しかしながら,境界領域を網羅した書籍は見当たらない.整形外科の日常診療では,境界領域の疾患や症状で難渋することも少なくない.本書では,一般的な整形外科医が日常診療において知っておくべき事柄でありながら,まとまって習得することが困難と考えられる境界領域を取り上げた.
 《皮膚科疾患》は,遭遇する頻度が高く,特徴を知っておけば診断に有用であるばかりでなく,重篤な疾患の見逃しを防ぎ,専門医への紹介も適切に行える.また,創傷処置に関する最新の知識は整形外科医としては不可欠である.《神経内科疾患》は発症様式や症状などが整形外科疾患と類似し鑑別が困難な場合も多い.診断を誤ると,効果のない薬物療法や侵襲を伴う無用な手術につながりかねない.《循環器疾患》では,整形外科疾患と血管疾患との見分け方などの鑑別診断に加えて,術後の見逃しが致命的となりうる肺動脈血栓塞栓症の徴候なども実践的に知っておくべきである.《痛み》に関して,近年注目が集まっている.運動器においても痛みの制御は重要である.痛みのメカニズム,痛みの評価と鑑別,各種治療法を系統立てて学んでおく必要がある.本書では,各分野に造詣の深い先生方に,実用に役立てる観点から要点をわかりやすく具体的に記述いただいた.多忙な日常診療において,境界領域の疾患を鑑別したり,注意すべき徴候を発見することに活用していただきたい.
 上記の境界領域の疾患や症状に加えて,整形外科と他科とのかかわりが大きい疾患として《骨粗鬆症と関節リウマチのトピックス》も取り上げた.薬物療法の進歩の著しい両疾患の概要をつかんでいただければ幸いである.さらに,《法医学》は医師として必須であるにもかかわらず,接する機会はきわめて少ない.学ぶ場を増やすことは大切である.本書では医療と法律の接点に関しての様々な問題を取り扱う法医学の章を設けた.医師の法的な責務あるいは日常診療に潜む法律の落とし穴について目を向けてほしい.
 本書を通じ,整形外科の境界領域の知識が整理され,日常診療のレベル向上に役立つことを心から願っている.

2014年3月
京都府立医科大学整形外科教授
久保俊一