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実践入門!
一目でわかるリハビリテーションチーム医療診断と治療社 | 書籍詳細:一目でわかるリハビリテーションチーム医療

京都府立医科大学教授/京都府立医科大学附属病院リハビリテーション部部長

久保 俊一 (くぼ としかず) 著者

京都府立医科大学准教授/京都府立医科大学附属病院リハビリテーション部副部長

堀井 基行(ほりい もとゆき) 著者

初版 B5判 並製 100頁 2014年05月29日発行

ISBN9784787821034

定価:本体2,800円+税
  

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“保険診療としてのリハビリテーションチーム医療の全体像の俯瞰”と“カンファレンスなどにおける多職種間の相互理解への手助け”の2点に重きをおきつつ,リハビリテーションチーム医療の概要について図を交えながら簡潔に解説.医師,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,ソーシャルワーカー,ケアマネージャーなどリハビリテーションチーム医療を担う多くの職種の知識が整理され,日々の実践に役立つ1冊.

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目次

序 文  

A 概 論
1.リハビリテーションの概念  
a.リハビリテーションとは  
b.障害者の社会参加につなげるという視点  
c.広義のリハビリテーション  

2.医学的リハビリテーションの基本  
a.リハビリテーション医学の特徴  
b.リハビリテーション科とは  
c.障害の分類  
d.リハビリテーション医学における評価  
e.ゴール設定  
f.リハビリテーションマインド  

3.リハビリテーションのチーム――各職種の役割を知る  
a.リハビリテーションにおけるチーム  
b.リハビリテーション科医  
c.看護師  
d.理学療法士(physical therapist:PT)  
e.作業療法士(occupational therapist:OT)  
f.言語聴覚士(speech therapist:ST)  
g.義肢装具士(prosthetist and orthotist:PO)  
h.医療ソーシャルワーカー(medical social worker:MSW)  
i.介護支援専門員/ケアマネージャー  
j.その他の職種  

4.医学的リハビリテーションの流れと施設  
a.医学的リハビリテーションの流れと施設  
b.急性期リハビリテーション  
c.回復期リハビリテーション  
d.生活期(維持期)リハビリテーション  

5.介護保険とリハビリテーションサービス  
a.介護保険制度の概要  
b.要介護認定と介護サービス  

6.身体障害者手帳と福祉サービス  
a.自立支援給付  
b.指定医師制度  
c.身体障害者手帳交付申請  
d.身体障害者診断書・意見書の作成  

B 障害別リハビリテーション
1.関節可動域制限  
a.関節可動域測定  
b.拘縮,強直  
c.関節可動域訓練  

2.筋力低下  
a.徒手筋力テスト  
b.その他の筋力評価法  
c.筋力増強訓練  

3.片麻痺  
a.片麻痺とは  
b.片麻痺の回復過程と評価  
c.リハビリテーション  

4.高次脳機能障害――①言語障害  
a.失語症の分類と特徴  
b.中枢性構音障害  
c.リハビリテーション  

5.高次脳機能障害――②失認・失行  
a.失認  
b.半側空間無視  
c.失行の概念  
d.失行の評価とリハビリテーション  

6.高次脳機能障害――③行政的“高次脳機能障害”(認知障害)  
a.診断  
b.おもな症状  
c.リハビリテーション  
d.精神障害者保健福祉手帳  
7.摂食・嚥下障害  
a.摂食・嚥下のメカニズムと障害発生の要因  
b.診断  
c.リハビリテーション  
d.チームアプローチ  

8.筋緊張異常――固縮と痙縮  
a.筋緊張異常を生じる疾患  
b.評価  
c.治療  

9.廃用症候群  
a.筋骨格系  
b.心血管系,呼吸器系  
c.消化器系,泌尿器系,その他  

C 疾患別リハビリテーション
1.疾患別リハビリテーションの原則  
a.保険診療と疾患別リハビリテーション  
b.疾患別リハビリテーションの実践  
  付. がん患者のリハビリテーション料  

2.運動器のリハビリテーション――①総論  
a.回復期リハビリテーション病棟と運動器疾患  
b.整形外科手術と深部静脈血栓症  
c.歩行補助具と歩行訓練  
d.評価方法  

3.運動器のリハビリテーション――②下肢人工関節置換術  
a.人工股関節全置換術(THA)とリハビリテーション  
b.人工膝関節全置換術(TKA)とリハビリテーション  
c.関節リウマチ患者における問題点  

4.運動器のリハビリテーション――③大腿骨近位部骨折とロコモティブシンドローム
a.大腿骨近位部骨折とリハビリテーション  
b.ロコモティブシンドロームと運動器不安定症  

5.脳卒中のリハビリテーション  
a.脳卒中の病型と急性期リハビリテーション  
b.脳卒中における障害とその評価  
c.回復期のリハビリテーション  
6.パーキンソン病のリハビリテーション  
a.運動症状  
b.非運動症状  
c.評価  
d.リハビリテーション  

7.脊髄損傷のリハビリテーション  
a.概念と疫学  
b.麻痺の神経学的レベルと程度の評価  
c.完全麻痺における残存レベルと可能な日常生活活動  
d.麻痺以外の症状  
e.リハビリテーション  
f.障害受容  

8.循環器疾患のリハビリテーション  
a.概要  
b.運動処方  

9.呼吸リハビリテーション  
a.概要  
b.評価  
c.リハビリテーション  

10.脳性麻痺のリハビリテーション  
a.定義  
b.病型  
c.評価  
d.リハビリテーション  
e.よく用いられる補装具  

D 付 録
1.関節可動域(ROM)表示ならびに測定法  
2.徒手筋力テスト(manual muscle testing:MMT)  
3.Barthel Index(BI)  
4.機能的自立度評価表(functional independence measure:FIM)  
5.障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準  
6.脳卒中片麻痺患者の機能評価法(stroke impairment assessment set:SIAS)  
7.疾患別リハビリテーションの対象一覧  
8.参考図

索 引  

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序文

 健康に生きたいとの思いは万人に共通するところです.リハビリテーション医療は,さまざまな障害に対応することでその願いに貢献する大切な役割を担っています.とくに,超高齢社会を迎えた現代において,健康寿命延伸のためにも障害の克服は社会全体の普遍的な課題です.そのために,リハビリテーション医療に対するニーズはこれまで以上に認識されるようになりました.
 医療におけるリハビリテーションのあり方はずいぶんと複雑になっています.対応すべき原疾患,克服すべき障害,かかわる職種,医療を提供する場所,保険診療の規定など理解しておくべき事柄が数多くあります.また,介護とのかかわりも大切です.リハビリテーションでは「チーム医療」がとくに強調されます.急性期,回復期および生活期(維持期)で異なる施設が利用されることなどからも,多岐にわたる職種がそれぞれの役割を認識してリハビリテーションを受ける患者さんに接することが必要です.職種固有の専門用語に対する相互理解も要します.
 本書では,リハビリテーション医療にかかわるすべての職種の方々に,保険診療としてのリハビリテーション医療の全体像を俯瞰していただくこと,カンファレンスなどにおける職種を越えた意思疎通に役立てていただくことに重きをおきました.リハビリテーション医療の概要について図を交えながら簡潔に解説をしています.
 リハビリテーション医療にかかわる医師,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,ソーシャルワーカー,ケアマネージャーなど,リハビリテーションチーム医療を担う方々が,本書で知識を整理し,理解を深めて,日々の実践に活かしていただければ幸いです.

 2014年5月
京都府立医科大学教授
京都府立医科大学附属病院リハビリテーション部部長
久保俊一