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骨・軟部腫瘍―臨床・画像・病理 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:骨・軟部腫瘍―臨床・画像・病理 改訂第2版

名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科学分野

大塚 隆信(おおつか たかのぶ) 編集

東京慈恵会医科大学放射線医学講座

福田 国彦(ふくだ くにひこ) 編集

九州大学大学院医学研究院形態機能病理学

小田 義直(おだ よしなお) 編集

改訂第2版 B5判 4色 312頁 2015年09月20日発行

ISBN9784787821720

定価:本体8,800円+税
  

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WHOの新分類(2013)を基にした疾患構成とし,最新の治療法・診断技術も盛り込んだ改訂第2版.画像所見の読み方,手術療法,腫瘍分類などに加え,化学療法,放射線療法など新たな項目も追加.各論では骨・軟部腫瘍疾患について整形外科,放射線科,病理,それぞれの分野のエキスパートの先生方が簡潔に解説.日常診療に必要な知識の習得に最適の教科書.

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目次

序文
執筆者一覧
第1章:総 論
1 単純X線写真の読み方 福田国彦
2 CTの読み方 福田国彦
3 MRIの読み方 福田国彦
4 PETの読み方 村上康二
5 血管造影,超音波の読み方 入江健夫・土肥美智子
6 骨シンチグラフィ,腫瘍シンチグラフィの読み方 渡邊 憲・内山眞幸
7 腫瘍と間違いやすい正常変異 福田健志・水谷弘和
8 化学療法 木村浩明・大塚隆信
9 放射線療法(重粒子線,陽子線を含む) 鎌田 正・今井礼子
10 悪性腫瘍の治療効果の判定 植野映子・松本誠一
11 手術療法 木村浩明・大塚隆信
12 腫瘍の分類とその変遷 小田義直
13 生検,免疫組織化学染色と遺伝子診断 小田義直
第2章:骨腫瘍
1 軟骨形成性腫瘍
A:良性腫瘍
1.骨軟骨腫
a 単発性骨軟骨腫 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
b 多発性骨軟骨腫 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
2.軟骨腫
a 内軟骨腫 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
b 多発性軟骨腫(多発性内軟骨腫症) 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
c 骨膜軟骨腫 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
3.滑膜軟骨腫症 田宮貞史,小橋由紋子,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(局所侵襲性/低頻度転移性)
1.軟骨芽細胞腫 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
2.軟骨粘液線維腫 山口岳彦,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
C:悪性腫瘍
1.軟骨肉腫(通常型、二次性/G1中間悪性,G2,3悪性)
  山口岳彦,植野映子・松本誠一,武内章彦・土屋弘行
2.脱分化型軟骨肉腫 山口岳彦,植野映子・松本誠一,武内章彦・土屋弘行
3.淡明細胞型軟骨肉腫 山口岳彦,植野映子・松本誠一,武内章彦・土屋弘行
4.間葉性軟骨肉腫 山口岳彦,植野映子・松本誠一,武内章彦・土屋弘行
2 骨形成性腫瘍
A:良性腫瘍
■類骨骨腫 石田 剛,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(局所侵襲性)
■骨芽細胞腫 石田 剛,稲岡 努,木村浩明・大塚隆信
C:悪性腫瘍
1.通常型骨肉腫 石田 剛,福田国彦・玉川光春,武内章彦・土屋弘行
2.二次性骨肉腫 石田 剛,福田国彦・玉川光春,武内章彦・土屋弘行
3.血管拡張型骨肉腫 石田 剛,福田国彦・玉川光春,武内章彦・土屋弘行
4.骨内高分化型骨肉腫 石田 剛,藤本良太,武内章彦・土屋弘行
5.傍骨性骨肉腫 石田 剛,福田国彦・玉川光春,武内章彦・土屋弘行
6.骨膜性骨肉腫 石田 剛,藤本良太,武内章彦・土屋弘行
3 線維性腫瘍
A:中間性(局所侵襲性)
■類腱線維腫 石田 剛,青木隆敏,木村浩明・大塚隆信
B:悪性腫瘍
■線維肉腫 石田 剛,青木隆敏,武内章彦・土屋弘行
4 線維組織球性腫瘍
A:良性腫瘍
■良性線維性組織球腫/非骨化性線維腫
石田 剛,青木隆敏・福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
5 造血系腫瘍
A:悪性腫瘍
1.悪性リンパ腫 田宮貞史,青木隆敏,武内章彦・土屋弘行
2.骨髄腫  田宮貞史,青木隆敏,武内章彦・土屋弘行
6 破骨細胞性富巨細胞腫瘍
A:良性腫瘍
■指趾骨巨細胞性病変/修復性巨細胞肉芽腫 小田義直,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(局所侵襲性/低頻度転移性)
■骨巨細胞腫 小田義直,青木隆敏,木村浩明・大塚隆信
7 脊索性腫瘍
A:良性腫瘍
■良性脊索細胞腫 山口岳彦,高尾正一郎,木村浩明・大塚隆信
B:悪性腫瘍
■脊索腫 山口岳彦,高尾正一郎,武内章彦・土屋弘行
8 脈管性腫瘍
A:良性腫瘍
■骨血管腫 小田義直,高尾正一郎,木村浩明・大塚隆信
B:悪性腫瘍
1.血管内皮腫 石田 剛,高尾正一郎,武内章彦・土屋弘行
2.血管肉腫 石田 剛,高尾正一郎,武内章彦・土屋弘行
9 脂肪性腫瘍
A:良性腫瘍
■骨脂肪腫 小田義直,高尾正一郎,木村浩明・大塚隆信
10 新生物としての性質が不確定な腫瘍群
A:良性腫瘍
1.骨嚢腫(単純性) 田宮貞史,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
2.線維性骨異形成 小田義直,福田国彦,木村浩明・大塚隆信
3.骨線維性異形成 石田 剛,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(局所侵襲性)
1.動脈瘤様骨嚢腫 山口岳彦,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
2. Langerhans細胞組織球症 小田義直,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
3. Erdheim-Chester病 山口岳彦,福田国彦・小山雅司,木村浩明・大塚隆信
11 その他の腫瘍
1. Ewing肉腫 小田義直,青木隆敏,武内章彦・土屋弘行
2.アダマンチノーマ 石田 剛,高尾正一郎,武内章彦・土屋弘行
3.骨未分化高悪性度多形肉腫 石田 剛,青木隆敏,武内章彦・土屋弘行
12 その他の腫瘍類似病変
1.骨内ガングリオン 小田義直,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
2.褐色腫 小田義直,福庭栄治,木村浩明・大塚隆信
3. Florid reactive periostitis/手指線維骨性偽腫瘍
  石田 剛・小田義直,福田国彦,木村浩明・大塚隆信
4. 骨Paget病 田宮貞史,福田大記,木村浩明・大塚隆信
5.メロレオストーシス 小田義直,米永健德・小山雅司,木村浩明・大塚隆信
第3章:軟部腫瘍
13 脂肪性腫瘍
A:良性腫瘍
1.脂肪腫 久岡正典,福田大記,木村浩明・大塚隆信
2.褐色脂肪腫 久岡正典,佐藤宏朗,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(局所侵襲性)
■異型脂肪腫様腫瘍/分化型脂肪肉腫 久岡正典,藤本 肇,武内章彦・土屋弘行
C:悪性腫瘍
1.粘液/円形細胞型脂肪肉腫 久岡正典,藤本 肇,武内章彦・土屋弘行
2.脱分化型脂肪肉腫 石井武彰・小田義直,小黒草太,林 克洋・土屋弘行
14 線維性/筋線維芽細胞性腫瘍
A:良性腫瘍
1.結節性筋膜炎 田宮貞史,藤本 肇,木村浩明・大塚隆信
2.骨化性筋炎 田宮貞史,藤本 肇,木村浩明・大塚隆信
3.弾性線維腫 田宮貞史,藤本 肇,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(局所侵襲性)
1. Dupuytren拘縮/手掌線維腫症 田宮貞史,藤本 肇,木村浩明・大塚隆信
2.足底線維腫症 田宮貞史,藤本 肇,木村浩明・大塚隆信
3.デスモイド型線維腫症 田宮貞史,藤本 肇,木村浩明・大塚隆信
C:中間性(低頻度転移性)
1.孤立性線維性腫瘍 田宮貞史,杉本英治,木村浩明・大塚隆信
2.乳児型線維肉腫  田宮貞史,杉本英治,武内章彦・土屋弘行
3.隆起性皮膚線維肉腫 久岡正典,鈴木智大・江原 茂,武内章彦・土屋弘行
D:悪性腫瘍
1.成人型線維肉腫 廣瀬隆則,杉本英治,武内章彦・土屋弘行
2.粘液線維肉腫 廣瀬隆則,杉本英治,武内章彦・土屋弘行
15 いわゆる線維組織球性腫瘍
A:良性腫瘍
1.腱鞘巨細胞腫 廣瀬隆則,鈴木智大・江原 茂,木村浩明・大塚隆信
2.びまん型巨細胞腫(色素性絨毛結節性滑膜炎)
  廣瀬隆則,鈴木智大・江原 茂,木村浩明・大塚隆信
16 平滑筋性腫瘍
A:悪性腫瘍
■平滑筋肉腫 久岡正典,鈴木智大・江原 茂,武内章彦・土屋弘行
17 血管周皮細胞性腫瘍
A:良性腫瘍
1.グロームス腫瘍 久岡正典,米永健德,木村浩明・大塚隆信
2.血管平滑筋腫 松山篤二,小黒草太,木村浩明・大塚隆信
18 横紋筋性腫瘍
A:悪性腫瘍
■横紋筋肉腫 廣瀬隆則,米永健德,武内章彦・土屋弘行
19 神経鞘腫瘍
A:良性腫瘍
1.神経鞘腫 小田義直,福田国彦,木村浩明・大塚隆信
2.神経線維腫 廣瀬隆則,米永健德,木村浩明・大塚隆信
3.顆粒細胞腫 廣瀬隆則,米永健德,木村浩明・大塚隆信
B:悪性腫瘍
■悪性末梢神経鞘腫瘍 廣瀬隆則,米永健德,武内章彦・土屋弘行
20 軟部血管性腫瘍
A:良性腫瘍
1.表在性血管腫 久岡正典,米永健德,木村浩明・大塚隆信
2.特殊な部位の血管腫(筋肉内血管腫、滑膜血管腫)
  久岡正典,米永健德,木村浩明・大塚隆信
3.血管腫症・リンパ管腫症 久岡正典,米永健德,木村浩明・大塚隆信
B:悪性腫瘍
■軟部血管肉腫 久岡正典,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
21 軟骨および骨形成性腫瘍
A:悪性腫瘍
1.骨外性骨肉腫 久岡正典,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
2.骨外性間葉性軟骨肉腫 山口岳彦,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
22 分化不明の腫瘍
A:良性腫瘍
■筋肉内粘液腫 廣瀬隆則,西村 浩・長田周治,木村浩明・大塚隆信
B:中間性(低頻度転移性)
■リン酸塩尿性間葉系腫瘍 小田義直,鈴木智大・江原 茂,林 克洋・土屋弘行
C:悪性腫瘍
1.滑膜肉腫 廣瀬隆則,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
2.類上皮肉腫 廣瀬隆則,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
3.胞巣状軟部肉腫 廣瀬隆則,西村 浩・長田周治,武内章彦・土屋弘行
4.骨外性粘液型軟骨肉腫 久岡正典,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
5.骨外性Ewing肉腫 小田義直,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
6.明細胞肉腫 久岡正典,岩間祐基,武内章彦・土屋弘行
23 未分化/分類不能肉腫
■未分化多形肉腫 久岡正典,鈴木智大・江原 茂,武内章彦・土屋弘行
24 軟部腫瘍類似疾患
1.黄色腫 田宮貞史,小橋由紋子・橘川 薫,木村浩明・大塚隆信
2.ガングリオン 田宮貞史,小橋由紋子,木村浩明・大塚隆信
3.腫瘍状石灰症 田宮貞史,小橋由紋子・橘川 薫,木村浩明・大塚隆信
4. Morton神経腫 廣瀬隆則,小橋由紋子,木村浩明・大塚隆信
5.外傷性神経腫 廣瀬隆則,小橋由紋子,木村浩明・大塚隆信

索引

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序文

改訂第2版の序文

 『骨・軟部腫瘍―臨床・画像・病理』は,1997年9月に刊行した『Atlas Now 骨・関節疾患の画像診断1 骨・軟部腫瘍』に端を発しており,WHO分類を基に構成を見直し2010年12月に初版を発刊しました.初版発刊からのこの5年の間にも骨・軟部腫瘍の診断・治療においては様々な変化があったことは皆様ご承知の通りかと思います.
 まずは2013にWHO分類が改訂となり,undifferentiated pleomorphic sarcoma/malignant fibrous histiocytoma(UPS/MFH)という代表的疾患概念が削除された一方で新たな疾患概念の追加もありました.また軟部肉腫に対する初めての分子標的治療薬であるパゾパニブの承認・認可,骨巨細胞腫に対するデノスマブの効能追加など新たな薬物治療が登場し,特定の疾患においては治療のストラテジーが大きく変わりつつあるといっても過言ではありません.また,これまでも利用されてきたPET検査や粒子線治療がスタンダードな検査・治療としての地位を確立してきているともいえます.
 このような診断・治療における変化の中でも,骨・軟部腫瘍において「Jaffe’s triangle」が切り離せないものであるというのは普遍的であり,本著においては初版に引き続き東京慈恵会医科大学放射線医学講座 教授 福田国彦先生と九州大学大学院形態機能病理学教室 教授 小田義直先生,そして小生との 3 人共同で編集作業を進め,各分野からの視点を組み込んだ構成としました.
 WHOの新分類を基にした疾患構成とし,最新の治療法・診断技術を組み込んだ改訂となっております.執筆者はわが国の肉腫治療における第一線にてご活躍で,それぞれの分野においてエキスパートの先生方にお願い致しました.執筆された先生方のご協力により,本書は整形外科医,放射線科医,病理医が日常診療を行うにあたって最低限度知っておかねばならない知識の習得に最適な教科書として価値のある書に出来上がりました.本書が骨・軟部腫瘍の診療に携わる先生方のお役に立つものと信じております.
 文末ながら,日々の診療でご多忙にもかかわらず本書のご執筆にご尽力いただきました諸先生方に,この紙面をお借りして心より御礼申し上げます.


2015年9月
編集者を代表して
名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科学分野 教授 大塚隆信




初版の序文

 骨・軟部腫瘍の研究は,わが国においては約40年前に日本整形外科学会の研究会が発足し,その後,日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会となり今日に至っています.この学会は整形外科医,放射線科医,病理医が一堂に会し「Jaffe’s triangle」を実践しているものであります.長年の研究,技術進歩により骨肉腫の治療成績におきまして,当時は5年生存率が10%程度であったものが,現在60%以上になってきています.手術も患肢切断から患肢温存手術の時代へ進歩しています.また骨・軟部腫瘍の知識不足による診断における見落とし,誤診,不必要な手術,不適切な手術も減少しています.しかし,医師の知識不足のため患者さんが不利益を生じる事態が今もって起こっているのも事実であり,骨・軟部腫瘍の現状を広く知っていただく必要性があります.その必要性から,1997年,21世紀を前に本書の初版ともいえる『Atlas Now 骨・関節疾患の画像診断1骨・軟部腫瘍』を刊行させていただきました.この初版は評判もよく多くの先生のお役に立つことができています.しかし医療における技術躍進はめざましいものがあります.そこで10年以上経過いたしましたので,最新の知識を取り入れた改訂版として本書を世に出すことを企画させていただきました.
 「Jaffe’s triangle」は骨・軟部腫瘍を語るには切り離せないものであり,本著においては,前著の共同編集者の東京慈恵会医科大学放射線医学講座 教授 福田国彦先生と新たに九州大学大学院形態機能病理学教室 教授 小田義直先生に加わっていただき小生との3人共同で編集作業を進めました.執筆していただく先生は第一線にてご活躍で,それぞれの分野においてエキスパートの先生にお願い致しました.そしてまた編集者側の要望として治療,画像診断,病理診断全てにおいて2010年時点の最新の論文,知識を網羅して執筆をして下さるよう依頼いたしました.執筆された先生のご協力により,本書は整形外科医,放射線科医,病理医が日常診療を行うにあたって最低限度知っておかねばならない知識の習得に最適な教科書であるとともに,骨・軟部腫瘍を取り扱う専門医にも座右の書として価値のある書に出来上がりました.本書が骨・軟部腫瘍の診療に携わる先生方のお役に立つものと信じております.
 文末ながら,日々の診療でご多忙にもかかわらず本書のご執筆にご尽力いただきました諸先生方にこの紙面をお借りして心より御礼申し上げます.


2010年11月
編集者を代表して
名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科学分野 教授 大塚隆信