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研修ノート

膠原病・リウマチ・アレルギー研修ノート診断と治療社 | 書籍詳細:膠原病・リウマチ・アレルギー研修ノート

自治医科大学学長

永井 良三(ながい りょうぞう) シリーズ総監修

東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科膠原病・リウマチ内科学分野 教授

上阪 等 (こうさか ひとし) 責任編集

北海道大学大学院医学研究科免疫・代謝内科学分野 教授

渥美 達也 (あつみ たつや) 分野編集

東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野 教授

亀田 秀人 (かめだ ひでと) 分野編集

千葉大学大学院医学研究院アレルギー臨床免疫学 教授

中島 裕史 (なかじま ひろし) 分野編集

筑波大学医学医療系皮膚科 教授

藤本 学 (ふじもと まなぶ) 分野編集

帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学 教授

山口 正雄(やまぐち まさお) 分野編集

初版 A5判 並製 608頁 2016年04月30日発行

ISBN9784787821768

定価:本体7,300円+税
  

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「研修ノート」シリーズの新たな一冊として登場.近年,飛躍的に進む「膠原病・リウマチ・アレルギー」の診断法や治療法―そのわかりにくい全身性の自己免疫疾患を,「コツ」や「Pitfall」,図表をふんだんに盛り込み,わかりやすく解説.各所にちりばめられたコラムでは,先輩医師たちの貴重な体験談を読むことができる.疾患理解にとどまらず,後期研修医たちにとって道しるべになるような内容の一冊です.

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目次

第1章 膠原病・リウマチ・アレルギー専門医をめざす
Aはじめに
1. 膠原病・リウマチ性疾患・アレルギー性疾患医をめざす君たちへ
山本一彦
B勉強のしかた
1. 膠原病・リウマチ・アレルギー研修で学ぶべきこと・学び方
住友秀次
2. 診療基準と分類基準の違い,ガイドラインの限界―個人と集団―
亀田秀人
3. 臨床カンファレンスの聞き方と発表のしかた 保田晋助
4. 学会・研究会に入ろう 五野貴久,寺井千尋
5. 学会発表の準備と発表のしかた 山崎聡士
6. 論文の読み方,書き方 山岡邦宏
7. 専門医,サブスペシャリティをめざすための勉強法(リウマチ・膠原病)
細矢 匡
8. 専門医,サブスペシャリティをめざすための勉強法(アレルギー)
原田広顕,奥西勝秀
9. 留学しよう 溝口史高
C医療現場でのふるまい方
1. インフォームド・コンセント 大村浩一郎
2. 他科との連携 山本元久,高橋裕樹
3. チーム医療 久保智史,田中良哉
4. 医療倫理 石井智徳

第2章 基礎知識を養う
A運動器学
1. 運動器の構造と機能 松下 功
2. 結合組織の生化学 黒瀬理恵,澤井高志
B免疫学
1. 免疫担当細胞 中尾篤人
2. 免疫系による異物認識機構 塩川 萌,山崎 晶
3. ヘルパーT細胞の分化機構 平原 潔
4. 免疫グロブリンの産生制御機構 久保允人
5. 炎症性サイトカインの産生機構とその役割
上村大輔,有馬康伸,村上正晃
6. アレルギー応答の分子メカニズム 中島裕史
7. 自己免疫応答の分子メカニズム 日和良介,荒瀬 尚
8. 骨免疫学 岡本一男,高柳 広

第3章 診察と検査の手技を学ぶ
A診 察
1. 系統的診察の重要性 川畑仁人
2. 関節所見のとり方 谷口敦夫,大澤彦太,市川奈緒美
3. 皮膚所見のとり方 藤本 学
B一般臨床検査
1. 急性期反応物質検査 村上孝作
2. 末梢血 梅北邦彦,岡山昭彦
3. 凝固,線溶系 堀田哲也
4. 生化学検査 三枝 淳
5. 検尿・検便 佐藤祐二,藤元昭一
C免疫・アレルギー学的検査
1. 免疫グロブリン 廣瀬晃一
2. 自己抗体(抗核抗体,リウマトイド因子,疾患標識自己抗体)
三森経世
3. 血清補体価,免疫複合体 塚本 浩,堀内孝彦
4. IgE・特異的IgE 福冨友馬
5. サイトカイン・ケモカイン 金子祐子
D画像検査
1. 胸部 大久保仁嗣,新実彰男
2. 関節 池田 啓
3. 中枢 樋渡昭雄
4. 筋肉 小野寺耕一,畠中正光
5. 上気道(副鼻腔含む) 飯沼智久,岡本美孝
6. 骨密度測定(全身) 岡田洋右
7. 核医学検査(PET,SPECT) 鳥井原 彰,立石宇貴秀
E生理学的検査
1. 呼吸機能検査 岸 潤,西岡安彦
2. 筋電図 古賀道明
3. 脳波 三枝隆博,池田昭夫
F追加・特殊検査
1. 関節穿刺・関節鏡検査 中山政憲,桃原茂樹
2. 眼科的検査(角膜,眼底検査,Schirmer試験を含む) 高村悦子
3. 髄液検査 桐野洋平
4. 気管支鏡検査 内田章文,井上博雅
5. 呼気ガス分析 呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)測定
内海 裕,山内広平
6. 喀痰検査 福居嘉信,今野 哲
7. 皮膚検査 佐野晶代,松永佳世子
8. 気道過敏性検査 谷口正実

第4章 症候・検査所見から診断に迫る
A膠原病・リウマチの症候
1. 全身症状(発熱を中心に) 藤井隆夫
2. 関節・関節周囲組織症状 古賀智裕,川上 純
3. 皮膚症状 泉川美晴,島田裕美,土橋浩章
4. 筋症状 川口鎮司
5. 呼吸器症状 安岡秀剛
6. 消化器症状 高木忠之,大平弘正
7. 腎・泌尿器症状 野島美久
8. 精神・神経症状 廣畑俊成
9. 循環器症状 田村直人
10. 造血器症状 得平道英
11. 眼科領域症状 夏本文輝,藤尾圭志
12. 膠原病における耳鼻科領域症状 天野宏一
13. 腰痛(炎症性腰痛を含む) 松井 聖,佐野 統
Bアレルギーの症候
1. ショック症状,アナフィラキシー 稲垣真一郎,大矢幸弘
2. アレルギー性結膜炎 南場研一
3. 鼻炎 吉川 衛
4. 咳,喘息発作 岩永賢司,東田有智
5. 皮疹(蕁麻疹),皮膚炎 加藤則人

第5章 治療薬を使いこなす
A膠原病・リウマチ治療薬
1. 副腎皮質ステロイド 田中廣壽
2. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 鹿野孝太郎,川合眞一
3. 抗リウマチ薬 川人 豊
4. 免疫抑制薬 齋藤和義
5. 生物学的製剤 村上美帆,西本憲弘
6. 肺高血圧症治療薬 片岡雅晴
7. 高尿酸血症・痛風治療薬 箱田雅之
8. 骨粗鬆症治療薬 宗圓 聰
9. 免疫グロブリン静注療法 小倉剛久
Bアレルギー疾患治療薬
1. 抗ヒスタミン薬 鎌田弥生,髙森建二
2. 喘息治療薬 小高倫生,松瀬厚人
3. 点鼻薬 上條 篤
4. 外用薬 海老原 全
5. 点眼薬 山田直之,園田康平

第6章 膠原病・リウマチ・アレルギー疾患を診療する
A膠原病・リウマチ
1. 膠原病・リウマチの治療総論
① リウマチ・膠原病の治療方針 田中良哉
② リハビリテーション 渡部一郎
③ 機能の再建 冨田哲也
2. 全身性結合組織病
① 関節リウマチ(RA) 金子祐子,竹内 勤
② 若年性特発性関節炎(JIA) 森 雅亮
③ 全身性エリテマトーデス(SLE) 加藤 将,渥美達也
④ 強皮症(全身性硬化症) 桑名正隆
⑤ 多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM) 上阪 等
⑥- a 血管炎症候群-総論 有村義宏
⑥- b 血管炎症候群-結節性多発動脈炎(PAN) 吉田雅治
⑥- c 血管炎症候群-ANCA関連血管炎 北川清樹,和田隆志
⑥- d 血管炎症候群-高安動脈炎,巨細胞性動脈炎(GCA) 寺尾知可史
⑥- e 血管炎症候群-多発血管炎性肉芽腫症(GPA) 佐田憲映
⑥- f 血管炎症候群-好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)
釣木澤尚実
⑦ 抗リン脂質抗体症候群(APS) 柴田悠平,奥 健志,渥美達也
⑧ 混合性結合組織病(MCTD),overlap症候群(重複症候群)
吉田俊治
⑨ Behcet病 岳野光洋
⑩ Sjogren症候群 坪井洋人,住田孝之
⑪ 成人still病 三村俊英
⑫ 急性リウマチ熱(ARF) 武井修治
⑬ 再発性多発軟骨炎(RPC) 南木敏宏
3. 脊椎関節炎(SpA)
① 脊椎関節炎(SpA)-総論 高木理彰
② 強直性脊椎炎(AS) 小林茂人
③ 乾癬性関節炎 森田明理
④ 掌蹠膿疱症性骨関節炎,SAPHO症候群 多田弥生
⑤ 炎症性腸疾患(IBD),炎症性腸疾患関連関節炎 渡辺浩志
⑥ 反応性関節炎(ReA) 牧野雄一
4. 変形性関節症(OA) 土井田 稔
5. 感染性関節症 牧野雄一
6. 代謝性および内分泌疾患に関連する関節症
① 結晶誘発性関節炎 市川奈緒美,山中 寿
7. 神経血管障害
① 手根管症候群 西田圭一郎
② 複合性局所疼痛症候群(CRPS) 猪股伸一
8. 骨軟骨疾患
① 骨粗鬆症 伊沢直広,田中 栄
② 肥厚(大)性骨関節症(HOA) 日髙利彦
③ 骨壊死 石田雅史,久保俊一
9. その他のリウマチ性疾患および関連疾患
① サルコイドーシス 長谷川 均
② Weber-Christian病 山本俊幸
③ リウマチ性多発筋痛症(PMR),RS3PE 小松田 敦
④ 好酸球性筋膜炎 神人正寿
⑤ Castleman病 八田和大
⑥ 線維筋痛症 村上正人
⑦ IgG4関連疾患 高橋裕樹,山本元久
⑧ 自己炎症症候群 井田弘明
⑨ 間質性肺炎(IP) 槇野茂樹
Bアレルギー
1. アレルギーの治療総論
① アレルギーの治療方針 相良博典
② アレルゲン免疫療法 永田 真
2. 呼吸器疾患
① 気管支喘息 山口正雄
② 咳喘息,アトピー咳嗽 松本久子
③ 過敏性肺炎 稲瀬直彦
④ 好酸球性肺炎 滝澤 始
⑤ アスピリン喘息 堀口高彦,近藤りえ子
⑥ アレルギー性気管支肺アスペルギルス症 小熊 剛
3. 耳鼻科疾患
① アレルギー性鼻炎・花粉症 増山敬祐
② 好酸球性副鼻腔炎,好酸球性中耳炎 大國 毅,氷見徹夫
4. 皮膚疾患
① 接触皮膚炎 関東裕美
② アトピー性皮膚炎 神戸直智
③ 蕁麻疹,血管性浮腫 千貫祐子,森田栄伸
④ 薬疹(DIHSを含む) 末木博彦
5. 眼科疾患
① アレルギー性結膜炎 藤島 浩
6. その他のアレルギー疾患
① 食物アレルギー 猪又直子
② アナフィラキシー 房安直子,海老澤元宏
③ 薬剤アレルギー 橋爪秀夫
④ ラテックスアレルギー,口腔アレルギー症候群
矢上晶子,松永佳世子
⑤ 好酸球増多症候群 佐藤貴浩

第7章 諸制度を使いこなす
1. 膠原病・リウマチ・アレルギー性疾患の社会的・経済的影響
田中榮一
2. 法律の知識 奥村二郎,水越厚史
3. 公費負担制度,難病指定 松井利浩
4. 介護保険制度 本島新司
5. 高額療養費制度 前澤玲華,倉沢和宏
6. 障害者認定(肢体不自由) 太原垣一郎,沢田哲治
7. 障害者認定(呼吸器機能障害) 板野純子,谷本 安
8. 医療事故調査制度 木下 隆,星野友昭

第8章 医療文書を書く
1. カルテ(診療録) 岸本暢将
2. 診断書の書き方 河野 肇
3. 死亡診断書,死体検案書 佐藤健夫
4. 紹介状 神田浩子
5. 処方箋の書き方―基本事項を中心に― 神林泰行,本間真人
6. 入院診療計画書・説明書・同意書 近藤裕也,住田孝之
7. 身体障害者手帳,身体障害者認定等 加畑多文,高木知治

索 引

◆Column
膠原病治療は喧嘩の要領で 上阪 等
患者や家族を励ます 山口正雄
現場から学んだこと 亀田秀人
学位vs.専門医 中島裕史
目が開かない子供 山田直之
マクロファージ活性化症候群(MAS) 森 雅亮
なぜだろう,なぜかしら 上阪 等
研修医時代の勉強 亀田秀人
インフォームド・コンセントvs.パターナリズム 中島裕史
推薦状って大変,でもとても大事 山口正雄

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序文

編集の序

 膠原病・リウマチ・アレルギー疾患の責任臓器は何であろうか.それは,免疫システムで
ある.免疫システムの自己/非自己識別機能が破綻し,自己を病原体とみなして攻撃してし
まうのが膠原病・リウマチ性疾患,無害物を病原体とみなしてしまうのがアレルギー疾患で
ある.
 全身に行き渡る免疫システムの異常が原因の疾患であるだけに, 冒される臓器は,疾患
により,また症例により様々に異なる.関節,腎臓,肺,神経,心臓などなど.なるほど,
診療は,それぞれの臓器の専門科医が担当すれ ば可能かもしれない.2臓器障害では2科
が,3臓器障害では3科が診療に加わることになるが.
 しかしながら,膠原病・リウマチ・アレルギー疾患領域の病態理解や検査は,基礎免疫学
の発展とともに飛躍的に進歩してきた.治療薬も刷新され,抗体製剤による治療改革の嚆
矢は関節リウマチ領域で放たれた.近年,膠原病・リウマチ・アレルギー領域以外の専門医
が知恵を出し合って診療しても,膠原病・リウマチ・アレルギー専門医の診療レベルに達す
ることは,ほぼ不可能になったのである.
 これに呼応して始まったのが,大学の講座や付属病院・基幹市中病院の診療科における膠
原病・リウマチ・アレルギー内科の独立である.患者さんに最良の治療を提供することを志
せば,独立しかその方便はない.
 そして今,この流れは,診断と治療社の「研修ノート」シリーズにも押し寄せた.遅き
に失した感はあるのかもしれない.しかし,それだけに満を持しての登場でもある.
 診断法を進化させ,治療法を革新しながら,時代の先端をひた走る膠原病・リウマチ・ア
レルギー診療.その研修を,このノートを片手に存分に味わって欲しい.

2016年4月吉日
編集者を代表して
東京医科歯科大学大学院膠原病・リウマチ内科教授
上阪 等