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連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2018年 Vol.106 No.2 2018-02-09

血管の炎症を俯瞰する

定価:本体2,500円+税

冊 

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掲載論文

ねらい 今井 靖

◆血管の炎症 新しいビューポイント
 血管炎のオーバービュー 松本紘太郎,他 
 動脈硬化と慢性炎症 大石由美子,他 
 生体広スケールイメージングでみる超リアルな血栓・炎症・免疫反応 西村 智
◆血管炎
 大型血管炎-高安動脈炎と巨細胞性動脈炎- 磯部光章
 結節性多発動脈炎 川畑仁人
 川崎病 南 孝臣
 小型血管炎 有村義宏
 全身疾患を伴う血管炎 神田浩子
◆遭遇することの多い血管病における炎症の役割
 冠動脈疾患-狭心症・心筋梗塞- 井上晃男
 脳血管障害 北川一夫
 大動脈解離・大動脈瘤 原 弘典,他
 末梢動脈疾患 河原田修身 
 肺血管・末梢静脈疾患における炎症の関与 波多野 将
 血管炎・血管炎症からみた腎臓疾患 和田健彦
 血管炎・血管炎症からみた眼病変 井上裕治,他

◆連載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
 黒色嘔吐を主訴に来院した85歳女性 田 一秀,他
◎人気の診療科紹介
 横浜労災病院内分泌・糖尿病センター 齋藤 淳
◎注目の新薬
 ナルデメジン(スインプロイク®,経口末梢性μオピオイド受容体拮抗薬) 片上信之

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ねらい

 血管における炎症といいますとリウマチ・膠原病と血管疾患を取り扱う循環器・腎臓などの分野で別々に取り扱われ,しかも対象とする疾患群にも大きな相違がありました.今回のシリーズではあえてその両者を“血管の炎症”という切り口で1つにまとめ,一般診療で押えておくべき必携知識から最新の話題まで1冊で網羅できるよう配慮させていただきました.
 リウマチ・膠原病分野で取り扱う血管炎は血液検査やPETなどの画像診断の進歩,抗体医薬・生物製剤などの適応拡大も目覚しいものがあります.しかし通常診療において感染性心内膜炎,梅毒などの感染症,悪性腫瘍など鑑別を忘れてはならないと思います.炎症が生じる血管の大小により分類がなされますが大動脈・主要分枝が傷害されるのが高安動脈炎と巨細胞性動脈炎で後者は最近増加し特に中高年の罹患が多いことが重要です.中動脈を炎症の首座とするものが結節性多発動脈炎と川崎病で,特に川崎病は小児の疾患ですが冠動脈後遺症をもったまま成人している症例も少なからず存在するため,その可能性を念頭においた診療が必要です.小血管炎としては,大きく2つに分けてみますとANCA関連血管炎(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症・多発血管炎性肉芽腫症・顕微鏡的多発血管炎),免疫複合体性小型血管炎(抗糸球体基底膜病・クリオグロブリン血症性血管炎・IgA血管炎・低補体血症性蕁麻疹様血管炎)で多彩な臓器症状・表現型をとります.また全身疾患を伴う血管炎の中にはリウマトイド性血管炎,サルコイド血管炎,血管Behçetなどがあり,また臓器の側からは特に臓器病変を伴いやすい腎臓と眼に関しまして,その領域の第一人者の先生からオーバービューをいただきました.
 血管炎の範疇からでて,日常診療において多く遭遇する様々な血管病においても炎症の関与があることがよく知られております.特に粥状動脈硬化は慢性炎症性疾患であり,マクロファージを含む多彩な免疫細胞が機能しますがその点につきまして基礎・臨床の両面から各領域の専門の先生からご寄稿をいただいております.最先端のイメージング技術を活用した微小血管における炎症細胞や血小板の挙動をリアルタイムに描出する話題も血管炎症についての新たなとらえ方として是非知識のブラッシュアップにご活用いただければ幸いに存じます.血管の炎症は病態生理の主軸をなすものではありますが,従来それに対する直接的な治療介入はほとんどなされていなかったわけですが,2017年秋にはインターロイキン1βに対する抗体医薬canakinumabを用いた臨床試験CANTOSが報告され炎症を直接抑制することで心血管イベント・総死亡,さらには一部の悪性腫瘍発症も抑制するというエビデンスもだされました.今後新たな治療標的になることは間違いないと思います.
 本特集が先生方の明日からの診療の一助になれば幸甚に存じます.

自治医科大学内科学講座循環器内科学部門/
薬理学講座臨床薬理学部門
今井 靖

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2018年 Vol.106
No.10 特集/嚥下障害と誤嚥性肺炎最新号
No.9 特集/コモンディジーズとしての内分泌疾患と電解質異常
No.8 特集/がん診療における心血管合併症:onco-cardi
No.7 特集/便秘と下痢の最前線―診断と治療のパラダ
No.6 特集/サルコペニアと高齢者疾患(仮)
No.5 特集/職場のメンタルヘルス
No.4 特集/腎疾患診療の未来 最新知見のエッセンシ
No.増刊号 特集/イラスト神経診察−OSCEから難病診断そし
No.3 特集/糖尿病診療アップデート 2018
No.2 特集/血管の炎症を俯瞰する
No.1 特集/先制医療 予防医療の最前線
2017年 Vol.105
No.12 特集/内科救急と画像診断・IVR〜検査から治療法
No.11 特集/肺がんアップデート〜基礎から最新トピック
No.10 特集/妊婦さんへの内科治療―リスクと安全を考え
No.9 特集/脂質管理を一歩深める
No.8 特集/不整脈診療 初期対応から先端治療まで
No.7 特集/一般臨床医に必要なてんかんの基礎知識と
No.6 特集/プライマリケアで知っておきたい漢方診療の
No.5 特集/急増中! 大人の食物アレルギー
No.4 特集/内科系医師のための災害医療エッセンシャル
No.増刊号 特集/これ一冊でわかる 消化器 診断基準と分類
No.3 特集/そのお腹、大丈夫? 肥満症のトピックス
No.2 特集/心電図 実践診療で役立つコツ
No.1 特集/実践! 神経救急(neurocritical care)
2016年 Vol.104
No.12 特集/知っておきたい関節リウマチの診断から治療
No.11 特集/痛み治療の「いま」に迫る メカニズムか
No.10 特集/よくわかる,臨床で使える「骨粗鬆症」アッ
No.9 特集/カテーテルを使った最新の治療
No.8 特集/浮腫−そのむくみ 放っておいて大丈夫?−
No.7 特集/頭痛診療が得意になる 基礎から最新トピッ
No.6 特集/いま知っておきたい、感染症診療最新の動向
No.5 特集/「抗血栓療法の今」を語る
No.4 特集/あの病態ってもしや…? ダイジェスト"IgG4関連
No.増刊号 特集/糖尿病治療の現在と未来
No.3 特集/高血圧 予後、臓器・血管保護を見据えた治
No.2 特集/腸内細菌叢からみた臨床の最前線―ベール
No.1 特集/めまい診療の最先端
2015年 Vol.103
No.12 特集/知っておくべき総合診療の現在(いま)
No.11 特集/成人の予防接種はどうあるべきか?
No.10 特集/睡眠障害診療の進歩
No.9 特集/内科が使う自己注射薬
No.8 特集/機能性消化管障害
No.7 特集/ここが知りたい認知症診療
No.6 特集/肺高血圧・肺血栓塞栓症 見逃すことなく最
No.5 特集/アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床
No.4 特集/COPDの診断と最新の治療
No.増刊号 特集/心不全のすべて
No.3 特集/時代とともに広がる「糖尿病合併症」の概念
No.2 特集/ここまで変わった 実地診療の食道がん・胃
No.1 特集/知っておくべき脳卒中最新治療
2014年 Vol.102
No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ