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連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

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2018年 Vol.106 No.8 2018-08-07

がん診療における心血管合併症:onco-cardi

定価:本体2,500円+税

冊 

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掲載論文

ねらい 今井 靖 

◆overview
Onco-Cardiology
いま内科医が知るべきがん関連心血管合併症  赤澤 宏
がん治療に伴う心不全と心機能障害のモニタリング  岡  亨,他
がん治療に伴う血管異常・血圧異常  原田和昌,他 
がんおよびがん治療に関連する血栓塞栓症  志賀太郎 
心タンポナーデ,心臓転移  池本智一

◆内科で診る機会の多い腫瘍の化学療法と心血管合併症について知る
消化管癌の化学療法と心血管合併症  山口博紀
肺癌  眞鍋維志,他  
肝胆膵癌  近藤俊輔,他
乳癌  林田 哲,他 
造血器腫瘍と心血管合併症  伊豆津宏二

◆トピックス
分子標的薬―内科医が知るべきポイント  伊藤健太郎,他
免疫チェックポイント阻害薬―その有効性・可能性と注意点  北野滋久
アントラサイクリン心筋症のメカニズムを知る  詹  紅,他

連 載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
発熱,関節痛,足部紅斑が1か月続いた26歳女性  木村春奈,他
◎人気の診療科紹介
済生会熊本病院心臓血管センター循環器内科  坂本知浩
◎注目の新薬
デュピクセントR(デュピルマブ)  佐伯秀久

原 著
高血圧患者治療における高尿酸血症治療の意義
 ―新規キサンチンオキシゲナーゼ阻害薬トピロキシスタットと
 フェブキソスタットの腎保護作用の検討―  佐藤文俊,他

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ねらい

 
 がんの治療は手術療法,化学療法,放射線療法の進歩,さらに分子標的薬のような新しい治療薬が開発され迅速に臨床応用されることに伴い予後は大幅に改善しておりますが,一方,長期生存される患者において過去に投与されたか継続投与されているがん治療薬に伴う心血管合併症が少なからず認められるため,その管理について熟知しておく必要性があります.心臓機能障害をきたす抗がん剤としてアントラサイクリン,乳がん治療薬トラスツズマブが良く知られておりますが,複数の先生方からその注意点や病態生理について解説をいただいており,その心機能の診断において利尿ペプチド,トロポニンなどの心筋障害マーカーの測定,心エコー検査(左室駆出率,E/A比,E/e’比,心筋ストレインなど)の意義が述べられています.がんによっては血管新生因子VEGF阻害薬も使用されますが,VEGFは血管の恒常性維持にも必要な因子であるため,その阻害により生じる血圧上昇,動脈硬化性疾患・血栓症などの可能性を考慮しておく必要性があります.
 加えて,がんに血栓症が多いことが古くから知られておりますが,特に静脈血栓症治療について直接経口抗凝固薬の登場・普及により様変わりしました.ただ,急性期と慢性期の薬物投与法の相違点,またがんの場合には一方で易出血性が存在することもあり,抗血栓療法のメリット・デメリットを考慮しながら患者ごとに治療を至適化する必要性があると思います.
 各臓器のがんをオーバービューし,各臓器からの視点でそれぞれのがんに特徴的な心血管合併症として側から捉えることも必要と考えています.日々の診療,あるいは専門診療科との連携において診療機会の多いがん:消化器,肺,肝胆膵,乳房,血液(白血病,リンパ腫,骨髄腫)について疾患それ自体と関連する循環器系合併症についてご解説いただきました.
 最後の章では,がん治療における薬物療法を取り上げましたが,紙面に限りがあるため,今回は,分子標的薬,免疫チェックポイント阻害薬に焦点をあて概説していただきました.分子標的薬の標的分子は多岐にわたりますが,例えば慢性骨髄性白血病に対するBCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬のイマチニブは肺高血圧の治療薬になりうるとして注目されてきた一方で,同効能で使われてきたダサチニブでは低いながら肺高血圧をきたすなど,薬剤ごとに副作用にも相違点があるわけです.また,免疫療法は従来から存在しておりましたが,その概念を大きく転換・展開させることとなった免疫チェックポイント阻害薬は一部の腫瘍に強い効果を発揮しますが,逆に免疫賦活化を介して多彩な炎症性・自己免疫疾患:心臓においては心筋炎を生じうることなどが知られており,これら薬剤の効果と副作用について十分に把握しておく必要性があります.
 がんに関連する心血管合併症Onco-Cardiologyに関する本特集が明日からの診療の一助になれば幸甚に存じます.

自治医科大学内科学講座循環器内科学部門/
薬理学講座臨床薬理学部門
今井 靖

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2018年 Vol.106
No.9 特集/コモンディジーズとしての内分泌疾患・電解質異常最新号
No.8 特集/がん診療における心血管合併症:onco-cardi
No.7 特集/便秘と下痢の最前線―診断と治療のパラダ
No.6 特集/サルコペニアと高齢者疾患(仮)
No.5 特集/職場のメンタルヘルス
No.4 特集/腎疾患診療の未来 最新知見のエッセンシ
No.増刊号 特集/イラスト神経診察−OSCEから難病診断そし
No.3 特集/糖尿病診療アップデート 2018
No.2 特集/血管の炎症を俯瞰する
No.1 特集/先制医療 予防医療の最前線
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No.12 特集/内科救急と画像診断・IVR〜検査から治療法
No.11 特集/肺がんアップデート〜基礎から最新トピック
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No.9 特集/脂質管理を一歩深める
No.8 特集/不整脈診療 初期対応から先端治療まで
No.7 特集/一般臨床医に必要なてんかんの基礎知識と
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No.5 特集/急増中! 大人の食物アレルギー
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No.3 特集/そのお腹、大丈夫? 肥満症のトピックス
No.2 特集/心電図 実践診療で役立つコツ
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2016年 Vol.104
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No.7 特集/頭痛診療が得意になる 基礎から最新トピッ
No.6 特集/いま知っておきたい、感染症診療最新の動向
No.5 特集/「抗血栓療法の今」を語る
No.4 特集/あの病態ってもしや…? ダイジェスト"IgG4関連
No.増刊号 特集/糖尿病治療の現在と未来
No.3 特集/高血圧 予後、臓器・血管保護を見据えた治
No.2 特集/腸内細菌叢からみた臨床の最前線―ベール
No.1 特集/めまい診療の最先端
2015年 Vol.103
No.12 特集/知っておくべき総合診療の現在(いま)
No.11 特集/成人の予防接種はどうあるべきか?
No.10 特集/睡眠障害診療の進歩
No.9 特集/内科が使う自己注射薬
No.8 特集/機能性消化管障害
No.7 特集/ここが知りたい認知症診療
No.6 特集/肺高血圧・肺血栓塞栓症 見逃すことなく最
No.5 特集/アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床
No.4 特集/COPDの診断と最新の治療
No.増刊号 特集/心不全のすべて
No.3 特集/時代とともに広がる「糖尿病合併症」の概念
No.2 特集/ここまで変わった 実地診療の食道がん・胃
No.1 特集/知っておくべき脳卒中最新治療
2014年 Vol.102
No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ