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サッと出し,パッと見て,すぐ使える!
脳血管内治療看護ポケットマニュアル 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:脳血管内治療看護ポケットマニュアル 改訂第2版

札幌西孝仁会クリニック脳神経外科部長

片岡 丈人 (かたおか たけと) 編集

中村記念病院教育担当師長

高橋 美香 (たかはし みか) 編集

札幌西孝仁会クリニック 脳神経外科  著

中村記念病院 脳血管内治療センター/救急放射線看護部 著

改訂第2版 B6変型判 並製 252頁 2015年05月25日発行

ISBN9784787821843

定価:本体1,900円+税
  

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本邦初の看護師向け脳血管内治療ポケットマニュアルの改訂版が登場!最新の血栓回収機器であるSolitaireFR,TrevoProVueなどに対応し、脳血管内治療で使うデバイスの説明がさらに充実!“サッと出し,パッと見て,すぐ使える!”をキーワードに,治療時のスタッフの動きをわかりやすく説明し、重要箇所が一目でわかる工夫が満載!看護師だけでなく脳血管内治療にかかわる全ての人へおくる1冊.

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目次

改訂2版の序文  
初版の序文 
執筆者一覧  
キャラクター紹介  

1 血管解剖 〜まずは血管の説明から〜
1内頚動脈(ICA)系  
2椎骨脳底動脈(V-B)系  
3外頚動脈(ECA)系  
4静脈洞  

2 疾患と治療 〜どんな病気があるの?〜
1脳動脈瘤  
 a)各部の名称・分類  
 b)未破裂脳動脈瘤(囊状動脈瘤)  
 c)破裂脳動脈瘤(囊状動脈瘤)  
 d)解離性動脈瘤  
 e)血栓化動脈瘤 
2頚部頚動脈狭窄症  
3急性脳梗塞  
 a)脳塞栓症  
 b)脳血栓症  
4脳血管攣縮  
5脳動静脈奇形(脳AVM)  
6脊髄動静脈奇形(脊髄AVM)  
7硬膜動静脈瘻(dAVF)  
 a)海綿静脈洞部  
 b)横−S状静脈洞部  
 c)その他の部位  
8外傷性動静脈瘻  
 a)直接型頚動脈海綿静脈洞瘻(CCF)  
 b)その他の直接型動静脈瘻  
9鎖骨下動脈狭窄症  
10頭頚部腫瘍  
 a)髄膜腫(meningioma)  
 b)傍神経節腫(paraganglioma)  
 c)血管芽腫(hemangioblastoma)  

3 器 具 〜脳血管内治療ではどんな器具を使うの?〜
1基本器具  
 a)シース  
 b)診断用カテーテル  
 c)ガイディングカテーテル  
 d)ガイディングシース  
 e)マイクロパンクチャーイントロデューサーセット  
 f)バルーン付きガイディングカテーテル  
 g)インナーカテーテル  
 h)マイクロカテーテル  
 i)ガイドワイヤー  
 j)マイクロガイドワイヤー  
 k)血管内異物除去用カテーテル  
 l)Yコネクター  
2血管内治療に関係する薬剤と血液検査 
 a)ヘパリン 
 b)プロタミン硫酸塩  
 c)抗血小板薬  
 d)ACT測定用器具  
 e)VerifyNow  
3脳動脈瘤  
 a)コイルと離脱装置  
  ①コイル使用時に用いられる用語  
  ②ストライカー  
  ③Johnson&Johnson 
  ④テルモ(テルモ-マイクロベンション)  
  ⑤カネカ  
  ⑥コヴィディエン  
  ⑦ペナンブラ  
 b)脳動脈瘤塞栓術支援用ステント  
  ①コッドマンエンタープライズVRD/Codman Enterprise VRD  
  ②ニューロフォーム/Neuroform EZ  
  ③日本未発売の脳動脈瘤治療用ステント  
 c)脳動脈瘤治療用Flow Diverter  
  ①パイプライン/Pipeline Flex  
  ②今後日本導入予定のFlow Diverter  
 d)脳動脈瘤塞栓術支援用バルーン  
  ①ハイパーグライド/HyperGlide Occlusion Balloon  
  ②ハイパーフォーム/HyperForm Occlusion Balloon  
  ③政宗  
  ④Scepter C/XC  
  ⑤TransForm  
4頚部頚動脈狭窄症  
 a)概 要  
 b)頚動脈用ステント 
  ①頚動脈用プリサイス(プリサイスPro RX)モノレール
  ②頚動脈用ウォールステント モノレール  
  ③PROTÉGÉ(プロテージ)頚動脈ステントセットモノレール  
 c)プロテクションデバイス  
  ①アンジオガード 
  ②フィルターワイヤーEZ  
  ③スパイダー・プロテクション・デバイス  
  ④パークサージ ガードワイヤー  
  ⑤バルーン付きガイディングカテーテル 
  ⑥MOMAウルトラ  
 d)血栓除去用カテーテル  
 e)血管形成術用バルーン  
 f)IVUS(血管内超音波)  
 g)TCD(経頭蓋ドップラー検査)  
 h)NIRS(近赤外線スペクトロスコピー)  
5急性脳梗塞  
 a)rt-PA アルテプラーゼ(遺伝子組換え)静注用  
  ①rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法の基本  
  ②来院からrt-PA静注療法開始までの流れ  
  ③rt-PA静注療法のチェックリスト  
 b)経皮経管的血栓回収機器  
  ①Penumbraシステム  
  ②Solitaire FR  
  ③Trevo ProVue Retriever  
 c)局所線溶療法  
 d)頭蓋内血管形成術  
 e)頭蓋内動脈狭窄治療用ステント  
  ①Wingspan  
 f)冠動脈用ステントの流用  
6脳血管攣縮  
 a)脳血管攣縮に対する治療の概要  
 b)ファスジル塩酸塩(エリル)局所動注療法  
 c)経皮経管血管形成術(PTA) 
 d)PiCCO循環動態モニタ 
7AVM,硬膜動静脈瘻,腫瘍に用いられる塞栓物質  
 a)オニックス/Onyx  
 b)NBCA(n-butyl-2-cyanoacrylate)  
 c)エンボスフィア/Embosphere  
 d)PVA粒子 
 e)血管閉塞用コイル(ファイバー付き)   
8バルーン閉塞試験(BOT)  
9海綿静脈洞サンプリング(CSS) 
10末梢血管用ステント  
11止血デバイス  
 a)アンジオシール  
 b)パークローズProGlide  
 c)その他の止血用器具  

4 脳・脊髄血管造影検査 〜造影検査ってどんな検査?〜
1脳血管造影検査  
 a)大腿動脈経由  
 b)上腕動脈経由  
 c)橈骨動脈経由  
2脊髄血管造影検査 
3造影剤と放射線防護  
 a)造影剤  
 b)放射線防護  

5 その他の検査 〜造影検査のほかにはどんな検査があるの?〜
1CTA/CTP  
2MRI(DWI,T2*),MRA/MRP  
3SPECT 
4頚動脈エコー  

6 治療前準備 〜いよいよナースの出番です!〜
1病棟での準備  
2治療室での事前準備  
3治療室での患者の準備  
4治療準備  


7 治療の実際とケア 〜疾患ごとのケア方法を学ぼう!〜
1脳動脈瘤  
 a)未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術  
 b)破裂脳動脈瘤コイル塞栓術  
 c)バルーン閉塞試験(BOT)  
2頚動脈ステント留置術(CAS)  
3急性脳梗塞  
 a)rt-PA  
 b)経皮経管的血栓回収機器  
  ①Solitaire FR  
  ②Penumbraシステム  
 c)局所線溶療法(ウロキナーゼ)  
 d)頭蓋内血管形成術  
4脳血管攣縮  
5脳動静脈奇形  
 a)Onyx  
 b)NBCA(n-butyl-2-cyanoacrylate)  
6硬膜動静脈瘻:経動脈的塞栓術,経静脈的塞栓術  
7頭頚部腫瘍:エンボスフィア,PVAでの塞栓  

8 治療後の管理・ケア 〜最後まで気を抜かずに!〜
1止 血  
2未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術  
3破裂脳動脈瘤コイル塞栓術  
4頚動脈ステント留置術(CAS) 
5急性脳梗塞再開通療法  
 a)rt-PA投与+血栓回収機器の場合  
 b)血栓回収機器のみの場合  
6治療後に発生する合併症・副作用  
 a)穿刺部仮性動脈瘤 
 b)後腹膜血腫  
 c)コレステロール結晶塞栓症  
 d)脱 毛  
7下錐体静脈洞・海綿静脈洞サンプリング(CRH負荷時)  

付 録
1よく使う略語 
2よく使うスケール,グレード  
 a)GCS(Glasgow coma scale)  
 b)WFNS分類(くも膜下出血の重症度分類)  
 c)Hunt and Kosnik分類(くも膜下出血の重症度分類)  
 d)Hunt and Hess分類(くも膜下出血の重症度分類)  
 e)JCS(Japan coma scale) 
 f)MMT(manual muscle test:徒手筋力テスト)  
 g)Fisher分類(くも膜下出血のCT分類) 
 h)mRS(modified Rankin scale:日常生活の自立度分類)
  i)TICI(thrombolysis in cerebral infarction:頭蓋内血管閉塞の再開通度判定)  
j)Spetzler-Martin Grade(AVMの外科治療難易度判定) 
 k)ASPECTS,ASPECTS-DWI(脳梗塞の範囲評価) 
 l)Cognard分類(硬膜動静脈瘻の分類)  
 m)Borden分類(硬膜動静脈瘻の分類)  
 n)Raymond分類(脳動脈瘤塞栓術の評価)  

用語索引  
器具索引  


ここは押さえよう!
◦破裂脳動脈瘤で頻度が高い部位の順位 
◦脳塞栓好発部位  
◦前脊髄動脈(ASA)と後脊髄動脈(PSA)の違い  
◦脊髄を栄養する血管の基本  
◦開頭直接穿刺  
◦シャントの閉塞方法  
◦大動脈炎症候群(高安動脈炎)  
◦ledge effect  
◦ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)II型  
◦ACT測定のポイント  
◦アスピリン/クロピドグレル抵抗性と過敏性  
◦コイルの種類と選択  
◦オクルージョンイントレランス  
◦頚動脈反射による徐脈と低血圧  
◦CAS後過灌流症候群/脳出血  
◦バルーンについて 
◦TCDによる脳血管攣縮の検出 
◦Onyxの使用ポイント 
◦ACT測定の手順 

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序文

 脳血管内治療の進歩はめざましく,本書初版から2年の間にも,次々に新しい機器が登場しました.Solitaire FR, Trevo ProVueといった新たな血栓回収機器が承認され,一躍急性期脳塞栓治療の主役の一つとなりました.Penumbraのように改良を重ね,新たなテクニックの考案で存在感を維持している機器もあります.血栓回収機器を使用することは常識となりましたし,その有効性も科学的に証明されつつあります.また,Wingspanの登場によって,頭蓋内狭窄性病変に対する血管内治療も,一気に表舞台に登場しました.Embosphereが本邦初の頭頚部に使用可能な粒子塞栓物質として承認されたことも非常に大きな進歩といえます.Pipelineといった脳動脈瘤治療用Flow Diverter の承認も今後大きな変化を起こすことは間違いないでしょう.コイルも各社改良を続けておりその効果は明白です.動脈瘤塞栓術支援用バルーンも,Scepter, TransFormが登場し,マイクロカテーテルも各社改良が続いています.最近の特徴は,新しく承認,改良された機器が優れていれば,あっという間に標準的な治療に取って代わることで,機器の進歩が患者さんの利益に直結していることでしょう.
 しかし,いくら機器が進歩しても変わらないことがあります.それは,使用するのはわれわれ医療者であり,適切な症例に適切な方法で使用し,安全に治療を実施することが絶対条件ということです.いくら最新の医療機器であっても,様々な危険性をはらんでおり,個々の患者さんにとって本当に有益であるかどうかは,紙一重かもしれません.そのためには,治療に関係するチームの全員が知識を共有することが必要です.「脳血管内治療看護ポケットマニュアル」が,脳血管内治療に関係する看護師,診療放射線技師,診療検査技師,血管内治療を志す研修医の方々に少しでもお役に立てればと思っています.
 今回,このような機器の進歩をふまえて,改訂第2版を出版いたしました.ご尽力いただいた診断と治療社の皆様,苦楽を共にしてきた「中村記念病院 脳血管内治療チーム」の皆様にあらためて感謝いたします.

2015年4月
札幌西孝仁会クリニック 脳神経外科部長 片岡丈人