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書籍詳細

わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント診断と治療社 | 書籍詳細:わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント

日本内分泌学会 編集

日本内分泌学会「原発性アルドステロン症ガイドライン実施の実態調査と普及に向けた標準化に関する検討」委員会 編集

初版 B5判 並製 56頁 2016年09月30日発行

ISBN9784787822734

定価:本体2,000円+税
  

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原発性アルドステロン症(PA)は,米国内分泌学会,日本高血圧学会,日本内分泌学会のガイドラインでは,スクリーニング対象や方法,判定基準,実施検査の組み合わせなどガイドライン間に差が認められたり,施設ごとの実施の実態については必ずしも標準化されていない現状があった.
そこで,本書ではPAに関する専門家を集めた検討委員会により,エビデンスに基づいて,PAの診断・治療における重要なクリニカルクエスチョンをあげ,アンサーとしてコンセンサスをまとめた.
高血圧の日常診療において,PAを疑い,PAの適切な診察・治療を行う際にぜひ活用いただきたい1冊.

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目次

序文
「原発性アルドステロン症ガイドライン実施の実態調査と普及に向けた標準化に関する検討」委員会

要約
  ■略語一覧

序章
  ① 目的
  ② 方法
  ③ 資金源と利益相反の自己申告
  ④ 免責事項,使用上の留意点,著作権
  ⑤ 作成経過
  ⑥ 情報公開の予定
  ■クリニカルクエスチョン一覧

ステートメント一覧

各論
  1.疫学
  2.スクリーニング
  3.機能確認検査
  4.病型・局在診断
  5.副腎静脈サンプリング(AVS)
  6.治療・予後
  7.Perspective
  ① PA の病因遺伝子
  ② アルドステロン測定法の課題
  ③ 末梢血18-oxo-cortisol によるPA の病型診断
  ④ Metomidate-PET による非侵襲的画像診断
  ⑤ 分画別副腎静脈採血(Segmental-adrenal venous sampling:S-AVS)
  ⑥ 副腎腫瘍を含む片側副腎部分切除
  ⑦ 免疫組織染色による病理学的診断

おわりに
文献
索引

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序文

 原発性アルドステロン症(PA)は,①適切な診断と治療により治癒可能であること,②高
血圧における頻度がその3?10%と従来想定されたより高頻度であること,③標的臓器障害
の頻度が高いことなどから,高血圧の日常診療においてその診断は重要な臨床的意義を有す
る.近年,米国内分泌学会により診療ガイドラインが策定され,わが国でも日本高血圧学会
が「高血圧治療ガイドライン2009」において,また日本内分泌学会が2010年に診療ガイ
ドラインを策定している.学会による啓発活動に加えてガイドラインの策定は,本疾患の一
般臨床医への啓発とわが国における高血圧診療水準の向上に大きく貢献したと考えられる.
しかしながら,各診断プロセスの詳細,すなわち,スクリーニングの対象,スクリーニング
方法と判定基準,実施すべき機能確認検査の種類と組み合わせ,局在診断における副腎静脈
サンプリングの適応や判定基準などの詳細は,ガイドライン間に差を認め,専門医あるいは
施設ごとでも実施の実態は必ずしも標準化されていない.本コンセンサス・ステートメント
は,日本内分泌学会臨床重要課題『原発性アルドステロン症ガイドライン実施の実態調査と
普及に向けた標準化に関する検討』委員会が,診断,治療における重要なクリニカルクエス
チョンに対するクリニカルアンサーにつきエビデンスに基づいたコンセンサスを形成したも
のである.本コンセンサス・ステートメントに基づく診療ステップの標準化を通じて,診療
の質の向上,さらに,わが国の国民健康の増進と費用対効果の向上によるわが国の医療環境
の向上にも貢献できると考えられる.

2016年4月
日本内分泌学会臨床重要課題『原発性アルドステロン症ガイドライン実施の実態調査と
普及に向けた標準化に関する検討』委員会 委員長
成瀬 光栄