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書籍詳細

新 小児てんかん診療マニュアル診断と治療社 | 書籍詳細:新 小児てんかん診療マニュアル

静岡てんかん・神経医療センター 院長

高橋 幸利(たかはし ゆきとし) 編集

初版 B5判 並製 452頁 2019年04月15日発行

ISBN9784787822901

定価:本体6,800円+税
  

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多くの読者に支えられ改訂を重ねてきた本書。今回、2017年の新しいILAEてんかん発作分類提案に基づいた小児てんかん診療を可能とするために、ここに「新版」として生まれ変わりました。新規抗てんかん薬だけでなく、新分類で重視される病因別の特徴や心因性非てんかん発作、遺伝子検査、MRSといった新しい画像検査など、てんかん学の進歩をたくさん詰め込みました。

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目次

新版の序 高橋幸利
執筆者一覧

第1部 総 論

A てんかんの捉え方 高橋幸利
B てんかん発病のメカニズム 高橋幸利
C てんかんの診断から治療への流れ 高橋幸利
D てんかん発作の分類 久保田裕子
E てんかんおよびてんかん症候群の分類 久保田裕子
F てんかん発作の鑑別診断
 1.熱性けいれん 下村次郎 
 2.状況関連性発作 下村次郎
 3.非てんかん発作 下村次郎
G 脳波でわかるてんかん発作・てんかん分類
 1.発作間欠時脳波 重松秀夫
 2.発作時脳波 重松秀夫
H 小児てんかんの画像診断
 1.MRI,CT 松田一己
 2.SPECT,PET,MRS,fMRI,ASL 九鬼一郎
I  血液などの検体検査 高橋幸利
J 希少てんかんの遺伝子検査 吉冨晋作・高橋幸利
K 抗てんかん薬の薬物療法の基本
 1.総論,作用機序,薬剤の選択・調整 今井克美
 2.副作用 高橋幸利
 3.血中濃度モニタリング,相互作用,食物の影響 山本吉章
L 抗てんかん薬各論
 1. カルバマゼピン(CBZ) 池上真理子
 2. フェニトイン(PHT) 四家達彦
 3. ゾニサミド(ZNS) 渡邊宏雄
 4. ラモトリギン(LTG) 久保田裕子
 5. レベチラセタム(LEV) 寺田清人
 6. ペランパネル(PER) 松田一己
 7. トピラマート(TPM) 木水友一
 8. ガバペンチン(GBP) 大谷英之
 9. エトトイン(EHN) 日吉俊雄
 10.バルプロ酸(VPA) 髙山留美子
 11.フェノバルビタール(PB) 最上友紀子
 12.エトスクシミド(ESM) 堀米ゆみ
 13.ビガバトリン(VGB) 山口解冬・高橋幸利
 14.クロバザム(CLB) 美根 潤
 15.クロナゼパム(CZP) 向田壮一
 16.ニトラゼパム(NZP) 堀野朝子・高橋幸利
 17.ビタミンB6製剤(Vit B6) 髙山留美子
 18.スチリペントール(STP) 高橋幸利
 19.ルフィナミド(RFN) 髙山留美子
 20.臭化カリウム(KBr) 池上真理子
 21.スルチアム(ST) 最上友紀子・高橋幸利
 22.オクスカルバゼピン(OXC) 今井克美
 23.ラコサミド(LCM) 井上有史
 24.エベロリムス 白石秀明
 25.ブリバラセタム(BRV) 臼井直敬
 26.ミダゾラム?粘膜投与製剤 福山哲広
M 治験薬の展望 山本吉章
N 小児てんかんの食事療法(ケトン食などのてんかん食) 今井克美
O てんかんのACTH療法 今井克美
P  外科治療
 1.術前評価,切除術 臼井直敬
 2.脳梁離断術 臼井直敬
 3.迷走神経刺激療法 近藤聡彦
Q 遺伝カウンセリング 高橋幸利

第2部 各 論

A 中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(BECT)
   森 達夫・高橋幸利
B 内側側頭葉てんかん 芳村勝城
C 症候性前頭葉てんかん 下村次郎
D Panayiotopoulos症候群,後頭部に突発波をもつ小児てんかん(Gastaut型)
   池田浩子
E 症候性後頭葉てんかん 福島克之
F 小児欠神てんかん 二階堂弘輝
G 若年ミオクロニーてんかん 田中正樹
H West症候群 大谷英之
I  Lennox-Gastaut症候群 久保田裕子
J ミオクロニー失立発作てんかん 渡邊早苗
K Dravet症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん) 山口解冬・高橋幸利
L 睡眠時持続性棘徐波(CSWS)を示すてんかん 白石秀明
M 進行性ミオクローヌスてんかん 江川 潔
N 病因からみたてんかん分類
 1.代謝異常によるてんかん 美根 潤・高橋幸利
 2.構造異常によるてんかん 木村暢佑・高橋幸利
 3.脳炎後てんかん 高橋幸利
O 心因性発作(非てんかん発作)の診断と治療 西田拓司

第3部 社会とのかかわり

A 薬をいやがる子どもに薬を飲ませる方法 三島信行・加藤浩充
B 家庭でできるリハビリテーション 平松文仁・園田安希・楠川敏章
C 家庭でできる療育 藤森潮美・高橋幸利
D 患者家族への指導 家庭生活 久保田裕子
E 保育者や教師への指導 保育園・幼稚園や学校での生活 杉山 修
F 神経発達症の診断 専門医に相談する前に 木村記子
G 自閉スペクトラム症を併存するてんかんをもつ子どもへの接し方
   -家庭・学校生活 杉山 修
H 専門病院(専門医)との連携,紹介のタイミング 久保田英幹
I  医療福祉相談室からの提言 知っておくと便利な制度 堀 友輔
J 診療報酬に関するアドバイス 重松秀夫
K てんかんと自動車運転免許 西田拓司
L てんかん患者の妊娠 山崎悦子

付 録
てんかんのある小児のための装具・日常生活用具一覧 橋本睦美・園田安希

索 引
Column一覧

てんかんの診断治療の流れ 高橋幸利
てんかん治療に用いられる主な薬剤一覧 高橋幸利
小児てんかんの抗てんかん薬治療における教訓 高橋幸利
小児の抗てんかん薬開始量,血中濃度,有効性 高橋幸利

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序文

新版の序

 『小児てんかん診療マニュアル』は2006年10月に初版を出版し,多くの読者に支えられて,2010年に改訂第2版,2012年に改訂第2版増補版を出版させていただき,少しずつ新しい知識を取り入れてまいりました.
 てんかんの診療はてんかん発作の分類に基づいて行われ,発作の分類は極めて重要な意義をもちます.国際抗てんかん連盟(ILAE)は,1981年に初めててんかん発作分類を発表し,永らく用いられてきていましたが,色々な問題が指摘され,検討が重ねられて来ました.2017年になって,ほぼ完成型と思われるてんかん発作分類提案が発表されました.2017年の新しいILAEてんかん発作分類提案に基づく小児てんかん診療を可能にするために,てんかん学の進歩,新しい抗てんかん薬の情報なども取り入れ『新 小児てんかん診療マニュアル』を出版させていただきました.
 本書では,わかりやすいてんかん診療マニュアルを目指して図表をなるべく多く用いた記述にし,抗てんかん薬略号表や診断フローチャートを独立して載せています.ILAEの新分類で重視されている病因についても,脳炎,構造異常,代謝異常などの病因ごとのてんかんの特徴について新しく掲載し,心因性非てんかん発作,遺伝子検査,MRSなどの新しい画像検査,抗てんかん薬の副作用についても取り上げました.
 静岡てんかん・神経医療センターの治療方針の一部を後ろ見開きに掲載させていただきました.合わせてご批評いただければ幸いです.

2019年4月 桜の小枝に鶯の声聞く漆山にて
静岡てんかん・神経医療センター院長・小児科
高橋幸利