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てんかん学用語事典 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:てんかん学用語事典 改訂第2版

日本てんかん学会 編集

改訂第2版 B5判 並製 176頁 2017年12月20日発行

ISBN9784787823410

定価:本体4,500円+税
  

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日本てんかん学会分類・用語委員会編集によるてんかん学に関する用語事典の改訂版.厳選された191の用語をそれぞれ詳しく解説している.用語の概念を100字以内で記述し,診断基準や検査所見,治療や予後などもわかりやすく解説,さらにその項目に関するおもな文献を紹介している.文献を読むうえで必要な旧名も記載され,若い医師の理解や深い学びにも役立つ医療者必携の一冊となっている.

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目次

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序文

改訂第2版序文

 昨年,本学会の第50回の学術集会が静岡てんかん・神経医療センター井上有史会長のもとに開催され,次の半世紀に向けて歩み始めた.てんかんとともに歩む方々,その御家族にとり,その医療やケア,生活の実践の在り方が非常に重要である.病気や患者さんへの理解を周囲の方に広く求める必要がある.そのためには,医学的用語の理解が十分であること,同じ語を使用するにあたっては医療者を含み皆が共通の概念を有することが非常に有用である.言葉は生きており,時代とともに,科学の進歩とともに変化しうる.日本てんかん学会分類・用語委員会(委員長:須貝研司理事)の御尽力により,2010年以降の国際抗てんかん連盟(ILAE)の発作型分類,また,文献を読むのに必要な古い用語も含む191項目について,アルファベット順に(和文も併記),100文字の要約解説から文献も掲載されるという読者の求めるレベルに応じたてんかん学用語事典の改訂版が完成された.
 今回,一般社団法人日本てんかん学会の理事,評議員などの役員は任期を終え,一部は次世代への交代をはかる.ILAEの理事長などの役員もこの9月のバルセロナの国際学会で一部交代した.交代前の役員たちの指導により2017年4月にILAEの分類・用語委員会からILAEのてんかん発作型の操作的分類,同使用指針,ILAEのてんかんの分類が出された.この間public commentsも募集され,日本の会員からも意見が提出されていた.ある意味では完璧な分類はない.本分類では,まず,発作型を焦点性か全般性かあるいは不明かを分け,次にてんかん分類として,焦点性か,全般性か,両者の混在か,あるいは不明に分け,次に,原因として構造的,遺伝的,感染性,代謝性,免疫性,不明と関連づけ(例えば結節性硬化症では構造と遺伝の両者を,Glut−1欠損症なら代謝と遺伝の両者を挙げることとなる),それと同時に合併症の有無を診断に入れることになる.また次にてんかん症候群分類に当てはまれば,それに当てはめることとなる.今後はこれらをILAEとして活用していくこととなるが,最終的に発表された時期やその十分な理解のための説明には紙面を要することになるので,別の形で諸氏の手元にその情報をお届けすることとなる.
 日本てんかん学会分類・用語委員会各位のご尽力に深謝するとともに,この用語集が諸氏のお役に立ち,患者さんおよびご家族の幸福のために役立つことを念じてやまない.

 2017年10月吉日

日本てんかん学会理事長
大澤眞木子


てんかん学用語事典の改訂にあたって

 日本てんかん学会では,2006年9月に,学会員の利用を目的とした,てんかん学用語事典(編集委員長,八木和一先生)を作成いたしました.
 その内容は,国際抗てんかん連盟(ILAE)の1981年発作分類,1989年てんかんおよびてんかん症候群分類に基づくもので,すでに10年経ち,内容がてんかん学の進歩にそぐわなくなっております.そのため2014年秋に改訂が発議され,理事会・評議員会の指示により,分類・用語委員会が担当することになり,改訂てんかん学用語事典編集委員会が組織されました.また,今回から,より多くのてんかん診療に関わる方たちに本書をお届けするため,診断と治療社より刊行し,一般販売も行うことにいたしました.
 改訂のポイントは以下の通りです.会員・非会員を問わず医療関係者,特に若い医師が用語の概念を端的に理解できるように簡潔に解説することを目的とし,Epilepsia誌にも投稿できるように2010年以降のILAEのてんかん発作分類,てんかん分類をもとにするとともに,前回の用語辞典の中で現在にそぐわない事項は削除するが文献を読むうえで必要と思われる古い用語も残すこととしました.編集委員会で検討し,191項目を選択し,専門性を鑑み,評議員および評議員が推薦する会員の皆様に1項目ずつご担当いただきました.
 使いやすいように英語でアルファベット順に並べ,英文用語の下に和文用語を記載,索引は和文,英文ともに作成しました.また,忙しい読者の便宜のため,原則として,文頭に概念を100字以内で簡潔に記述いただき,そのあとに1,000字以内で解説していただきました.さらに深めたい方のために,その項目に対し比較的まとまった文献を3編以内でつけていただきました.
 本書は日本てんかん学会の会員の皆様と事務局の絶大なるご協力により,依頼から8カ月ですべての原稿が提出され,編集委員による査読が終了しました.そして著者校正,編集委員会再校正を経て,ここに発刊となりました.
 なお,この事典改訂中の2017年4月に,ILAEから分類・用語委員会の公式声明(position paper)として,「ILAEによるてんかん発作型の実用的分類(operational classification)」,「ILAE 2017年版てんかん発作型実用的分類の使用指針」,「ILAEてんかん分類」,の3編が発表されましたが,すでにこの事典の原稿が大部分集まったあとなので,今回の改訂には取り入れておらず,のちほど日本てんかん学会で公式に和訳して発表することになりましたことをご了承ください.
 この事典をご活用いただき,ご意見をいただいて,今後のよりよい事典の改訂につながれば幸いに存じます.

 2017年10月吉日

改訂てんかん学用語事典編集委員会(担当:日本てんかん学会分類・用語委員会)
委員長 須貝研司
委 員 植田勇人,加藤昌明,木下真幸子,齋藤伸治,重藤寛史,杉浦嘉泰,
高橋幸利,戸田啓介,夏目 淳,浜野晋一郎,森野道晴,吉野相英
(五十音順)


初版序文

 日本てんかん学会用語集は,てんかん学関係の用語を検討統一することを目的に,1983年稲永和豊理事を委員長とする用語委員会が発足し,WHOてんかん用語辞典,神経学用語集,精神医学用語集,脳波筋電図用語集などを参考に用語集案が作成された.その後意見を検討して1987年「てんかん学用語」として「てんかん研究」5巻2号に掲載された.その後,単行本として出すべく1989年のてんかん症候群分類なども含めて検討され, 1994年全員に意見を求めて,改訂版「てんかん学用語集」が渡邊一功理事を委員長とする委員会のもとで完成し,1995年に発刊された.
 以来10年後の2004年,てんかん学用語辞典の刊行が理事会で提案され,評議員会の承認を受け,総会の決議のもとにてんかん学用語辞典編集委員会が発足した.用語辞典編集委員会は,分類・用語委員会と共同して,「てんかん学用語集」から主要な用語を選択し,さらに最近のてんかん学の進歩の中で良く使用される用語を一部選択し,総数152語を選び,これを各評議員(2001年から2005年任期152名)に1語ずつ担当して執筆してもらうことを提案し,2004年の評議員会で承認された.2005年9月までに原稿を全て収集することを目標に努力したが成功しなかった.しかし,ほぼ9割の原稿が集まったため2005年の総会にてんかん学用語辞典編集のための予算を計上したところ承認され,2006年度に完成することになった.旧評議員152名の内3名の方が辞退されたため3名の新評議委員(2005年から2009年)に依頼した.原稿を検討した結果,用語辞典より用語事典の方がよりふさわしいという委員会の決定に基づき「てんかん学用語事典」とした.152語についての原稿は,事典編集委員会の各委員が分担して校正を受けもった.
 この用語事典が完璧なものであるとは思はないが,各執筆者が最大の努力をして書かれたものと思う.ある一面では,日本てんかん学会の現在の力量を示しているとも考えられる.この用語事典は初版であり,今後さらに検討され何年か後に改訂され,完成したものになることを期待する.

 2006年8月吉日

日本てんかん学会用語事典編集委員会
委員長 八木和一
委 員 飯沼一宇,加藤元博,真柳佳昭,三原忠紘,三浦寿男,
岡 鍈次,佐藤光源,渡邊一功,山内俊雄
(アルファベット順)