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書籍詳細

日常業務とICTラウンドに活かせる
千葉大学病院 病院感染予防対策パーフェクト・マニュアル 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:千葉大学病院 病院感染予防対策パーフェクト・マニュアル 改訂第2版

千葉大学医学部附属病院感染制御部 部長

猪狩 英俊(いがり ひでとし) 編集代表

改訂第2版 B5判  144頁 2020年03月06日発行

ISBN9784787824349

定価:本体2,800円+税
  

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千葉大学病院内で実際に使用されている病院感染予防対策マニュアルの内容をすべて盛り込み再編集された改訂第2版.最新情報にアップデートしさらに現場で役立つ内容に!標準予防策,感染経路別予防策,病原体別対応,処置やケア,抗菌薬適正使用から医療器具・機器の取り扱いまで網羅し,かつ各項を簡潔にまとめ,ICTスタッフが実際にマニュアル作成する際にも活用いただけるなど,医療現場で幅広く役立つ1冊となっています.

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目次

刊行にあたって
執筆者一覧

A 標準予防策
 1 標準予防策とは
 2 手指衛生
 3 個人防護具(PPE)
  ・職業感染防止のためのPPEの使用基準  
  ・手袋  
  ・サージカルマスク  
  ・N95マスク  
  ・エプロン,ガウン  
  ・フェイスシールド,アイシールド  
  ・キャップ,シューズカバー  
 4 洗浄・消毒・滅菌
  ・機器・器材の処理方法  
  ・滅菌物の管理  
 5 病院環境整備
  ・リネン類の管理  
  ・使用済みリネン類の分別・回収方法  
  ・ベッド,マットレス,車いす,ストレッチャーの衛生管理  
  ・空調管理  
 6 呼吸器衛生/咳エチケット
 7 災害発生時の感染管理

B 職業感染対策
 1 針刺し・切創,皮膚・粘膜曝露直後の対応
 2 針刺し・切創,皮膚・粘膜曝露の予防と対策
 3 リキャップ禁止と安全器具の使用
 4 職員の抗体検査と予防接種

C 感染経路別予防策
 1 感染経路別予防策とは
 2 接触感染予防策
 3 飛沫感染予防策
 4 空気感染予防策

D 病原体別対応
 1 流行性角結膜炎
 2 インフルエンザ
  ・入院患者のインフルエンザ発生時の対応  
  ・職員のインフルエンザ発生時の対応  
 3 水痘・帯状疱疹
 4 麻疹
 5 風疹
 6 流行性耳下腺炎(ムンプス)
 7 ウイルス性胃腸炎
 8 RSウイルス感染症
 9 腸管出血性大腸菌感染症
 10 結核
  ・結核(疑い含む)発生時の対応  
 11 疥癬
 12 クロストリディオイデス・ディフィシル(CD)関連下痢症
 13 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
 14 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症
 15 基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生菌感染症
 16 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症
 17 多剤耐性緑膿菌(MDRP)感染症
 18 多剤耐性アシネトバクター(MDRAB)感染症
 19 バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症

E 感染症患者発生報告
 1 法的届出の方法と連絡体制
 2 感染症法対象疾患と届出(結核を含む)
 3 学校保健安全法
 4 食中毒発生時の報告・連絡体制
  ・病院食提供による食中毒(疑いを含む)が発生した場合  
  ・職員間での食中毒(疑いを含む)が発生した場合  

F アウトブレイク
 1 アウトブレイク時の対応
 2 アウトブレイク時の周知手順

G 検体の取り扱い
 1 細菌検体採取方法と検体の取り扱い方
 2 検体別採取方法

H 処置・ケア関連
 1 血液培養採取時の注意点
 2 血流感染(BSI)予防
  ・中心静脈カテーテル管理  
  ・末梢静脈カテーテル管理  
  ・注射薬調製時の管理  
 3 尿路感染(UTI)予防
  ・尿道カテーテル管理  
 4 人工呼吸器関連肺炎(VAP)予防
 5 口腔ケア
 6 手術部位感染(SSI)防止
  ・手術部位感染管理  
 7 予防接種(ワクチン)接種前後の手術可能期間
 8 ドレナージ感染予防
  ・閉鎖式ドレーン管理  
 9 嘔吐物処理時の感染対策
 10 軟性内視鏡に関する感染対策
 11 ICU/CCUの感染対策
 12 NICU/GCUの感染対策

I 抗菌薬適正使用
 1 抗菌薬適正使用とは
 2 抗菌薬の許可制と届出制
 3 抗菌薬投与指針

J 廃棄物取り扱い
 1 感染性廃棄物

付録
略語一覧
参考文献

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序文

刊行にあたって

 このたび,『千葉大学病院 病院感染予防対策パーフェクト・マニュアル 改訂第2版』を刊行することができました.2015年に発刊した初版は,多くの医療機関の感染対策担当者からの支持をいただくことができました.そして,たくさんのご意見を頂戴することができました.改めて感謝申し上げます.
 初版を発刊後5年が経過し,病院感染対策をめぐる環境にも変化がありました.2012年に診療報酬で認められた「感染防止対策加算」が定着し,医療機関での感染対策の活動基盤が整ってきました.そして,2018年からは「抗菌薬適正使用加算」(いわゆるAST加算)も認められました.
 CRE(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌)など,生命を脅かす耐性菌への備え(AMR対策)が強調されるようになってきました.AMR対策は,2016年に日本で開催されたG7伊勢志摩サミットの首脳宣言にも盛り込まれ,グローバルな課題です.日本政府もAMRアクションプランを公表しました.
 日本土着の麻疹は根絶されたものの,海外からの輸入感染症としての麻疹流行が散発しています.風疹の流行も起こっています.新型インフルエンザ,MERSなどへの備えも必要です.
 千葉大学医学部附属病院では,感染対策のマニュアルを定期的に見直し,改訂を行ってきました.『千葉大学病院 病院感染予防対策パーフェクト・マニュアル 改訂第2版』は,これらすべて盛り込んだものです.
 マニュアルは,①それぞれの医療機関の事情に合わせて作らなければならない,②100%実行されるものでなければならない,ものです.いかがでしょうか.
 本書は,私たちにとってはマニュアルです.しかし,いま手に取られた皆様にとっては「(マニュアル)素材集」です.ぜひ,ご自分の医療機関の事情に合わせて,作り変えてください (魂を吹き込んでください) .
 マニュアルは,100%実行するものです.「随分きついですね」という声が聞こえそうです.「実行できるマニュアルを作る」,「できない目標設定をしない」ことが大事です.ご自身の医療機関の事情を考慮し,初級→中級→上級とレベルアップすることを期待します.
 今回の改訂版の刊行にあたり,診断と治療社 編集部の坂上昭子様からは多くのご助言とご支援をいただきました.この場をかりて御礼申し上げます.千葉大学病院マニュアルは,これからも改訂・リニューアルし続けます.皆様からのご意見やご批判をいただければ,貴重なアドバイズになります.本書が,皆様の医療機関の感染対策にお役に立ち,患者さんが安心して療養できる環境が整備されることを祈念して,巻頭の挨拶にかえさせていただきます.

2020年2月

千葉大学医学部附属病院感染制御部部長
猪狩英俊