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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2020年 Vol.87 No.9 2020-08-18

もう胎児付属物とはいわせない!−胎盤,臍帯,羊水−

定価:本体2,900円+税

冊 

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掲載論文

企画 田中 守

1.前置胎盤 / 遠藤豊英・他
2.癒着胎盤 / 近藤英治
3.前置血管 / 佐々木貴充・他
4.胎児付属器の病理診断 / 松岡健太郎
5.単一臍帯動脈 / 瀧田寛子・他
6.常位胎盤早期剝離 / 日高庸博
7.絨毛膜下血腫 / 山本祐華
8.CAOS / 村田 晋
9.絨毛膜羊膜炎 / 塩﨑有宏
10.羊水量 / 山下有加・他
11.前期破水 / 笹原 淳・他
12.臍帯動(静)脈血液ガス / 新垣達也・他
13.臍帯血バンク / 渡邊理子・他
14.臍帯血幹細胞治療 / 藤枝幹也・他
15.羊水幹細胞治療 / 阿部雄志・他

連載
医療裁判の現場から 第22回 医療裁判に関するQ&A
帝王切開による分娩中に夫の代諾により子宮を全摘されたことにつき,説明義務違反に基づく損害賠償責任が認められた事案 / 山田隆史・他

若手の最新研究紹介コーナー
卵巣明細胞癌および婦人科難治癌の原因遺伝子のcDNAライブラリーによる探索 / 樋口正太郎

来たれ! 私たちの産婦人科 第45回
順天堂大学医学部附属順天堂医院 産科婦人科学教室 / 藤野一成

症例
腟原発末梢性T細胞リンパ腫分類不能型(PTCL—NOS)の1例 / 岩見州一郎・他
CA19—9高値から発見に至った子宮頸部最小偏倚型粘液性腺癌の1例 / 茂木 真

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ねらい

 胎盤,臍帯,羊水は胎児付属物とよばれ,古典的な産科学においてはあまり注目されない存在であった.日常診療に超音波診断装置が導入されるとともに子宮内での胎盤,臍帯,羊水の状態が確認されるようになり,前置胎盤や常位胎盤早期剝離の診断が可能となってきて,産科管理における胎児付属物関連疾患の重要性が次第に認識されてきた.妊娠中に緊急手術が必要となる可能性が高い前置胎盤および常位胎盤早期剝離の診断の重要性については,医学生教育においても最重要ポイントの1つである.両疾患ともに,母体に突然産科危機的出血が発症するリスクがあり,なおかつ,分娩が必須で,早産児の管理能力が必要となる代表的な疾患である.したがって,発症リスクが高い症例では早期診断を行い,早めに周産期センターへ紹介,転院したうえで母児ともに安全を図る管理が常識になってきている.また,近年では羊水量の問題,CAOS(chronic abruption—oligohydramnios sequence),臍帯付着部,前置血管などは,超音波診断装置の能力向上とともに診断が可能になった一連の疾患であり,その疾患概念とともに管理法に注目が集まってきている.
 さて,胎児付属物はその名の通り基本的には胎児由来の組織を指している.宿主である母体の中で生きていくために異物である胎児の細胞は,免疫学的寛容性を有していることが知られている.この胎児由来の臍帯血を利用した臍帯血バンクの有用性が指摘され,日本赤十字社を中心とした公的バンク制度が定着している.さらにこの臍帯血に含まれる幹細胞によって,新生児の周産期虚血性脳障害が改善することが報告され,日本でも臨床試験が開始されている.さらに羊水より作製された羊水由来間葉系幹細胞による周産期虚血性脳障害の治療への検討も開始されており,最初は胎児の付属物であったものが,現代の周産期医学では主役となりつつある.
 本特集号では,各分野のエキスパートに依頼して最先端の知識を解説していただき,胎児付属物とはいわせない重要な臓器と認識していただく道標になれば幸いである.

(慶應義塾大学医学部産婦人科 田中 守)

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2020年 Vol.87
No.10 特集/分子標的薬を極める−基礎から臨床まで−最新号
No.9 特集/もう胎児付属物とはいわせない!−胎盤,臍帯,羊水−
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?
No.7 特集/異所性妊娠の最新診療
No.6 特集/婦人科がん臨床研究のトレンドを知る
No.5 特集/妊娠糖尿病の理解を深めよう
No.増刊号 特集/やさしくわかる 産科婦人科検査マスターブック
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい旅行医学関連の諸問題
No.3 特集/婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル
No.2 特集/一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
No.1 特集/早産!
2019年 Vol.86
No.12 特集/オフィスギネコロジーにおける脂質管理
No.11 特集/新時代の子宮鏡診療
No.10 特集/どうする 再発婦人科がん
No.9 特集/エキスパートに聞く 産婦人科超音波ABC
No.8 特集/漢方の今,これから
No.7 特集/広がる子宮内膜症の世界
No.6 特集/腹式広汎子宮全摘術のすべて
No.5 特集/無痛分娩・産科麻酔Update
No.増刊号 特集/新時代のホルモン療法マニュアル
No.4 特集/新時代に入ったがん・生殖医療
No.3 特集/どうする?妊娠合併婦人科腫瘍の管理
No.2 特集/妊娠高血圧症候群_PIHからHDFへ
No.1 特集/産婦人科医が押さえておくべき法・指針・医療体制
2018年 Vol.85
No.12 特集/思春期にまつわる最近の話題
No.11 特集/月経を診る―患者満足の外来診療のために
No.10 特集/よくわかる腫瘍随伴症候群
No.9 特集/ここまで進んだ胎児治療
No.8 特集/感染症に強くなる
No.7 特集/産婦人科関連ホルモンの基礎を学びなおす
No.6 特集/婦人科医が注意すべき悪性腫瘍関連疾患
No.5 特集/エキスパートに聞く合併症妊娠のすべて
No.増刊号 特集/産婦人科関連 専門医・認定医ガイド
No.4 特集/女性アスリートのヘルスケア
No.3 特集/生殖医療−知っておきたい最新トピックス
No.2 特集/臨床スキルアップのために−画像診断・病理診断・麻酔
No.1 特集/胎児心臓をみる−診断から治療へ
2017年 Vol.84
No.12 特集/HRTガイドライン2017年度版 改訂の要点と最近の話題
No.11 特集/子宮腺筋症と稀少部位子宮内膜症の最新の取り扱い
No.10 特集/次世代への予防医療―DOHaDを活かす
No.9 特集/今日からできる最新の産婦人科ケア
No.8 特集/女性の将来の健康のために―疾患・病態相互の関連
No.7 特集/産婦人科領域における難病を考える
No.6 特集/他科エキスパートが教える婦人科医のための合併症管理
No.5 特集/産科出血に立ち向かう
No.増刊号 特集/知らなきゃ困る 産婦人科小手術
No.4 特集/骨粗鬆症ベストプラクティス
No.3 特集/Non-ARTの不妊症診療
No.2 特集/ここが知りたい 産婦人科周術期管理
No.1 特集/産科領域における遺伝診療の最前線
2016年 Vol.83
No.増刊号 特集/産婦人科処方実践マニュアル
2015年 Vol.82
No.増刊号 特集/よくわかる検査と診断
2014年 Vol.81
No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date