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診断と治療社 | 雑誌詳細:小児科診療

小児科診療

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2020年 Vol.83 No.12 2020-11-12

医療安全とともに学ぶ「小児の鎮静」

定価:本体2,800円+税

冊 
次号予告

2021年 Vol.84 No.1 2020年12月発売予定
特集/学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ


今後の特集(予定)

Vol.84 No.2 特集/新ガイドラインの理解を深める 新生児マススクリーニング

Vol.84 No.3 特集/災害時の小児医療〜災害の経験を今後に生かす〜

Vol.84 No.4 特集/小児科医の疑問に答える!子どもと新型コロナウイルス

Vol.84 No.増刊号 特集/〜エキスパートの経験に学ぶ〜小児科Decision Making

Vol.84 No.5 特集/乳幼児健診実践ガイド

Vol.84 No.6 特集/統計的分析手法と研究デザイン

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掲載論文

序 文  /草川 功

Ⅰ.鎮静と医療安全
日本の医療安全制度と病院認証制度の発展  /小松康宏
「MRI 検査時の鎮静に関する共同提言」ができるまで  /阪井裕一
「MRI 検査時の鎮静に関する共同提言」公表後に何が変わったか?:放射線科の立場から  /相田典子
麻酔科医から見た「MRI 検査時の鎮静に関する共同提言」  /大嶽浩司
「Sedation Essence in Children under restricted Environment:SECURE講習会」について  /久我修二

Ⅱ.鎮静の基礎
薬物動態の基礎  /小原崇一郎
小児に使用する鎮静薬の特徴と注意点  /糟谷周吾
鎮静薬の管理上の問題点  /後藤一美

Ⅲ.医療現場における鎮静の実際
救急外来での鎮静・鎮痛  /林 卓郎・他
腎臓領域の鎮静  /平本龍吾
血液・腫瘍領域の鎮静  /平林真介
循環器領域の鎮静  /三浦 大
神経領域の鎮静  /山中 岳
呼吸器領域の鎮静:気管支鏡検査時の鎮静  /池田健太・他
消化器内視鏡検査の鎮静・麻酔  /櫻井ともえ・他
小児集中治療領域の鎮静  /西村奈穂
新生児領域での鎮静  /久枝義也・他

Ⅳ.鎮静の今後
薬に頼らない子どものMRI検査への挑戦―子ども中心の視点から―  /平田美佳
小児鎮静にかかわる医療事故の過去・現在・未来  /中下裕子
患者安全のために:最高質安全責任者(CQSO)養成プロジェクトについて  /長尾能雅
「小児の鎮静」の将来  /山田紗也子・他 1802

原 著
福岡県におけるRSウイルス流行期間の検討  /岡田賢司・他

症例報告
非侵襲的陽圧換気療法が有効であった先天性両側声帯麻痺の1例  /今西梨菜・他


小児科診療/第83巻(2020年)総目次

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ねらい

草川 功  /聖路加国際病院小児科

 わが国の小児医療において,鎮静は,何らかの処置・検査を行うための補助的な医療行為であり,あくまでも検査・処置という目的を遂行するための手段の1つと考えられていた.一方,欧米においては,鎮静は麻酔科医,あるいは,専任の担当医の仕事となり,鎮静は,補助的医療から1つの医療となってきた.特に米国では医療の質と安全を保つため,鎮静に関するガイドラインが数多く作成されるようになり,すでに何度も改定が行われている.このような世界の流れは,日本にも押し寄せ,小児医療現場で,検査のための鎮静が原因で子どもの生命にかかわる事例が出てくるようになった現状とあわせ,鎮静が子どもにとって大きなリスクであることが認識されるようになってきた.
 そこで,日本小児科学会医療安全委員会では,まず,MRI検査時という特殊状況のなかでの鎮静に対して,医療者の意識改革をもたらすべく,「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」を2013年5月に公表した.この提言では,鎮静に対する考え方の基本である,①鎮静は自然睡眠と全く異なる,②鎮静の深さは「一連のもの」である,③どの鎮静薬も危険である,の3つを忘れることなく,子どもたちの安全を守るためにはどのように行動すべきかが述べられている.この提言には,具体的な薬剤の種類や使用量,処置の実際の方法などの記載はないが,逆に,MRI検査時だけではなく,あらゆる処置や検査時の鎮静に通ずる基本的な考え方がしっかりと述べられている.そして,この提言公表後に同委員会では,この基本的な考え方を全国に普及させるべく,医師,看護師,放射線技師が1チームとして参加することを基本としたSedation Essence in Children Under Restricted Environment(SECURE)コースという小児鎮静を理解するための講習会を11回開催してきた.
 この提言は2020年2月に改訂されたが,その基本的な考え方は全く変わっていない.より安全な鎮静のために『推奨度が上がった部分』があること,過剰な鎮静を避けるためにも必要な『薬に頼らない鎮静』についての項目,科学的理解を深めるために『薬剤投与経路の特徴』の項目,そして,『Q&A』の項目の3項目が新たに追加されたことが相違点である(詳細は日本小児科学会HP『MRI 検査時の鎮静に関する共同提言』改訂版を参照).
 提言が公表されてから7年がたち,医療界全体の医療安全に対する意識が高まるとともに,小児の鎮静に関してもいろいろな領域でガイドライン作成などの変化がみられている.
 今回は,医療安全全体に対する考え方の変化,活動状況,そして,そのなかでも特に小児における鎮静に関する理解を深めるために,提言作成の歴史,提言公表による変化,そして,現在の小児領域での鎮静の実際,をそれぞれの第一線で活躍されている先生方にお願いした.この特集号を読むことで,小児の鎮静のすべてがわかるといっても過言ではない.この特集号の読者によって,子どもたちの安全がより守られることを信じている.

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当社発行の雑誌は発行から1年後に論文単位でPDFファイルの
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2020年 Vol.83
No.12 特集/医療安全とともに学ぶ「小児の鎮静」最新号
No.11 特集/予防接種パーフェクトガイド
No.10 特集/小児の学際的な睡眠医療 基礎から臨床をつなぐ
No.9 特集/NICU卒業生の予後と診療のポイント
No.8 特集/小児科医の将来を考える
No.7 特集/研修医と指導医に贈る 小児科学研究・論文のススメ
No.6 特集/たかが便秘,されど便秘−小児の便秘を科学する
No.5 特集/研修医必携!心電図判読のコツ
No.増刊号 特集/症候・疾患からみる小児の検査
No.4 特集/小児血液・腫瘍疾患の最前線
No.3 特集/変わりつつある免疫不全症
No.2 特集/知っていますか?小児科領域のスポーツ障害
No.1 特集/神経筋疾患,新たな治療の時代へ
2019年 Vol.82
No.12 特集/子どもの性を多角的に理解しよう
No.11 特集/知っておくべき・知っておきたい小児の皮膚疾患/症状
No.10 特集/子どものこころ診療エッセンス
No.9 特集/小児の食中毒
No.8 特集/子どものあたま、かお、くびの病気〜コンサルのタイミング
No.7 特集/小児循環器領域の生涯包括遺伝医療
No.6 特集/小児感染症のいまを読み解く
No.5 特集/研修医の「そこが知りたい!」小児アレルギーの疑問
No.増刊号 特集/小児の診療手技
No.4 特集/小児科医に知ってほしいミトコンドリア病UPDATE
No.3 特集/小児のインバウンド医療:国境を越えて移動する子ども
No.2 特集/症例からみた小児集中治療
No.1 特集/小児呼吸器疾患のファーストタッチから専門診療へ
2018年 Vol.81
No.12 特集/難しくない 小児腎領域の難病診療
No.11 特集/今さら聞けない? 小児救急の総復習
No.10 特集/生活習慣病と子ども−DOHaDと健康のカギ
No.9 特集/小児感染症の専門医を目指そう!
No.8 特集/小児の中枢神経画像update
No.7 特集/おさえたい診療ガイドラインのツボ
No.6 特集/日常診療にひそむ小児リウマチ性疾患
No.5 特集/研修医必携!これだけは知ってほしい薬の使い方
No.増刊号 特集/小児の治療指針
No.4 特集/注目すべき国際感染症
No.3 特集/退院から生後1か月までの保護者の不安に答える
No.2 特集/実践!小児漢方 はじめの一手,次の一手
No.1 特集/ここまできた小児神経・筋疾患の診断・治療
2017年 Vol.80
No.12 特集/アレルギー疾患FAQ
No.11 特集/小児科エコー活用術
No.10 特集/日常生活にひそむ小児血液,腫瘍性疾患
No.9 特集/症例から学ぶ感染症診療のコツ
No.8 特集/新しいガイドラインに基づいた最新の夜尿症診療
No.7 特集/新・発達障害支援〜小児科医へのメッセージ
No.6 特集/そうだったのか!今すぐ役立つ小児内分泌のコツ
No.5 特集/研修医が知っておくべき境界領域疾患
No.増刊号 特集/小児科ケースカンファレンス
No.4 特集/今ここでステロイドを再考する
No.3 特集/乳幼児期発症神経疾患のファーストタッチから専門診療
No.2 特集/抗菌薬療法UP-TO-DATE
No.1 特集/小児循環器のファーストタッチから専門診療へ
2016年 Vol.79
No.11 特集/学校保健パーフェクトガイド−新しい小児科専門医
No.増刊号 特集/小児の症候群
2015年 Vol.78
No.増刊号 特集/疾患からみる画像診断の進め方・読み方