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書籍詳細

育児考現学診断と治療社 | 書籍詳細:育児考現学

社団法人 母子保健推進会議会長/社会福祉法人 日本保育協会理事

巷野 悟郎(こうの ごろう) 著

初版 A5判 並製 176頁 2013年01月07日発行

ISBN9784787819789

定価:本体2,200円+税
  

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小児医療・母子保健の月刊誌「チャイルドヘルス」に連載中のエッセイ「育児考現学」が1冊の本になって登場.臨床現場で長年子どもやそのお母さん方を見てきた著者が,独自の目線で日本の育児について語った.日常生活の中での子育てや数値に現れる子どもの育ちについてなど,さまざまなジャンル別に「チャイルドヘルス」に掲載されたエッセイをまとめて紹介している.

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目次

目次

序文

1 日常生活のなかでの子育て

 日本の夜泣きその1
 日本の夜泣きその2
 日本の夜泣きその3
 日本の夜泣きその4
 日本の夜泣きその5
*   *   *
 いびつ頭
 続・いびつ頭
 昼 寝
 赤ちゃんの機嫌
 ぐずる
 かゆくても 
 人見知り
 抱き癖
 泣く子は育つ
 誤解・夜泣き
 食べない
 「あぶない」の線引き
 おむつはずれ
*   *   *
 ベビーケア
 いただきます
 自律授乳
 再自律授乳
 乾布摩擦
 ハワイ旅行
 おんぶとベビーカー
 道
 へそのごま
 目と耳
*   *   *
 こんにちは赤ちゃん
 囁 き
 子育て
 はじめての一歩
 日暮れどき
 猫と犬と人と
*   *   *
 産 声
 母と子
 赤ちゃんの誕生
 自律神経の働き
 症 状
 昼と夜―早寝・早起き
 再母と子
 乳 首
 母子健康手帳
 1カ月健診で

2 年齢でみたとき

 子どもの区分―年齢
 育児の区分―赤ちゃんから子どもへ
 子どもの時間と空間
 3歳は夜明けのとき
 3歳児神話とは
 3 歳
 4 歳
 乳児死亡率(栄養方法別)
 年齢の数え方
 3・4・5歳

3 子どもの睡眠・呼吸と乳幼児突然死症候群(SIDS)

 自律授乳の1例
 うつ伏せ寝
 仰向け寝
 続仰向け寝
 SIDS(乳幼児突然死症候群)
 続SIDS考
 続々SIDS考
 続続々SIDS考―うつ伏せ寝との関係
 SIDSの統計的観察
 SIDS―終章

4 日本の事情・日本の子育て

 日本の季節
 日本の四季
 日本の子育て
 日本の育児
 早生まれの入園児
 秋
 はーるよ来い
 空っ風
 寝冷え
 箸
 もったいない
 高層住宅
 離乳食
 くる病

5 子育て・子どもの世界とそれを取り巻く環境

 早期教育のこと
 生物としての人間
 考現学
 胎児の世界
 新生児の世界―原始反射
 自立期
 育児書
 チャイルドケア 
 
6 子どもの成長―数値でみる

 体重が少なくても 
 発育がおそいとき
 体重増加の不思議
 体温を測る

7 お母さんの集まり・さまざまなイベント

 赤ちゃんサロンにて 
 続赤ちゃんサロンにて・などなど
 附赤ちゃんサロンにて・裸
 マタニティコンサート


本書は,2004年10月号から2012年8月号まで,月刊「チャイルドヘルス」に連載された「育児考現学」をまとめたものです.各稿の最後に,掲載号を記しています.雑誌に掲載された時の文章を出来る限りそのまま生かしている箇所があります.

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序文

序 文


 今のお母さんのなかには,自分が親になって初めて赤ちゃんを抱っこしたという人が多いようです.わが国の少子化や住居環境,そして保育所保育などが,赤ちゃんのいる生活を「遠く」してしまっているためかもしれません.
 親子の集いや育児相談の折の何げない会話で,「何を質問してよいかわからない」「戸惑ってしまう」の本音を耳にすることがあります.一方では普段の生活で「育児」や「子育て」という文字が目につくから,「どう育てたらよいか」が本音のようです.
 この「育」の文字は江戸時代には「育児」書として,本となっていているし,明治・大正・昭和の時代にも刊行されていましたが,それほどの数でなく,戦争が終わって新時代を迎えた昭和20年代・30年代から,多くなりました.
(育児書,143頁参照)
 昔は環境もよくなかったし,病気も多かったから,何もわからない赤ちゃんを丈夫に育てるためには,何かと手をかけなければなりませんでした.それが「育児」「育てる」となって,それまでの経験を積み重ねて,何かと手を差し伸べて育てていたのでしょう.それで解決できないときは,神様や仏様にお願いしたり,おまじないで乗り切ったりしていたといいます.
 今の時代は生活の環境はよくなったし,赤ちゃんの育ちもわかってきたので,「どう育てるか」でなく,「育ちを見守る」「赤ちゃんに手を貸してあげる」「何かできたら褒めてあげる」「遊んであげる」で,育っていく赤ちゃんと楽しんでしまおうという時代です.
 ということで,この本は明るく楽しく,それでも真面目に「考現学」という表題を借りて,育っていく赤ちゃんを応援したいという思いで,身近なことをまとめてみました.
 誰にもそういう頃があったけれど,誰も覚えていない0・1・2歳あたりの「育ち」を追ってみました.

2012年12月
巷野悟郎