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書籍詳細

CKD診療ガイド2012 Q&A診断と治療社 | 書籍詳細:CKD診療ガイド2012 Q&A

中山寺いまいクリニック院長

今井 圓裕(いまい えんゆう) 編集

初版 B5判 並製 192頁 2013年01月10日発行

ISBN9784787819963

定価:本体3,500円+税
  

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重症度分類が再評価により改訂されたKDIGOに対応し全面改訂された『CKD診療ガイド2012』のポイントを,Q&A形式を用いて,診療ガイドの作成メンバーを中心に踏み込んで解説.概念,疫学,病態と原因,患者へのアプローチ,治療に関する71項目をとりあげた.よりCKD診療への理解を深め,実地診療に役立てるための1冊.

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目次

「CKD診療ガイド2012Q&A」発行にあたって  /今井圓裕
執筆者一覧

第1章 CKDの概念
Q1 CKDの疾患概念は変わったのでしょうか?  /今井圓裕
Q2 新しいCKD重症度分類はどう変わったのでしょうか?  /今井圓裕
Q3 CKDで使用される腎機能評価法について教えてください.  /堀尾 勝
Q4 シスタチンCはどのように使用すればいいでしょうか?  /堀尾 勝
Q5 小児の腎機能はどのように評価すべきでしょうか?  /上村 治
Q6 CKDにおいて尿蛋白はどのように評価するのでしょうか?  /今田恒夫
Q7 糖尿病性腎症病期分類とCKD重症度分類はどのように使い分けるのがいいのでしょうか?  /清水美保,和田隆志
Q8 多発性胞腎はCKDなのでしょうか?   /武藤 智,堀江重郎
Q9 慢性腎臓病対策協議会とはどのような組織でしょうか?  /安田宜成
Q10 小児科におけるCKDはどのように捉えるといいのでしょうか?  /上村 治
Q11 KDIGOはどんな団体でしょうか?  /塚本雄介

第2章 CKDの疫学
Q12 世界の末期腎不全患者数はどのようになっていますか?   /井関邦敏
Q13 世界のCKD患者数はどうなっていますか?  /塚本雄介
Q14 わが国の末期腎不全患者数は増加し続けるのでしょうか?   /臼井俊明,山縣邦弘
Q15 わが国のCKD患者数は増加しているのでしょうか?  /井関邦敏
Q16 CKD患者のCVD発症は原疾患によって差があるのでしょうか?  /中山昌明
Q17 わが国の蛋白尿を有する人口はどの程度でしょうか?  /堀尾 勝
Q18 蛋白尿はESKD,CVDのリスクでしょうか?  /井関邦敏
Q19 血尿はESKDの原因となるでしょうか?  /井関邦敏
Q20 小児のCKD患者の動向はどのようになっていますか?  /上村 治
Q21 CKDおよびESRDが医療経済に及ぼす影響はどのようなものでしょうか?
   /大久保麗子,山縣邦弘

第3章 CKDの病態と原因
Q22 CKDのリスクは何でしょうか?   /河村哲也,山縣邦弘
Q23 尿蛋白はなぜ腎機能低下のリスクになるのでしょうか?  /伊藤貞嘉
Q24 CKDの原因として高血圧は重要でしょうか?  /末木志奈,木村健二郎
Q25 心腎連関について教えてください.  /伊藤貞嘉
Q26 腎硬化・腎虚血はどうして起こるのでしょうか?  /伊藤貞嘉
Q27 CKD患者は脳血管障害が多いのでしょうか?  /春山直樹,鶴屋和彦
Q28 心不全にCKDが合併するのはなぜでしょうか?  /林 睦晴
Q29 尿酸はCKDの発症・進展に影響を与えますか?  /大野岩男
Q30 腎性貧血の原因について教えてください.  /秋葉 隆
Q31 CKD患者の骨ミネラル障害について教えてください.  /金山典子,深川雅史
Q32 高齢者にCKDがなぜ多いのでしょうか?  /猪阪善隆
Q33 小児のCKDの原疾患にはどのようなものがありますか?  /松山 健

第4章 CKD患者へのアプローチ
Q34 肉眼的血尿があるCKD患者の原疾患として何を考えればいいでしょうか?
   /新田孝作
Q35 健診で尿異常を指摘された患者に対するアプローチを教えてください.
   /福田顕弘,藤元昭一
Q36 尿蛋白の多いCKD患者の原疾患として何を考えればいいでしょうか?
   /横山 仁
Q37 急速に腎機能が低下する患者の原疾患として何を考えればいいでしょうか?
   /藤元昭一
Q38 CKD患者をどのようにフォローアップすればよいでしょうか?  /新田孝作
Q39 CKD患者の専門医への紹介の時期について教えてください.
   /加勢田幸司,山縣邦弘
Q40 冊子“学校検尿のすすめ”に基づく専門医への紹介はどのようになっていますか?
   /松山 健
Q41 CKD患者に対して透析導入はいつ,どのように説明すればいいでしょうか?
   /富樫 周,山縣邦弘
Q42 糖尿病合併CKD患者のフォローはどうしたらよいでしょうか?
   /北田宗弘,古家大祐
Q43 CKD患者に造影剤検査をする時の注意点について教えてください.  /今井圓裕
Q44 CKD患者に腎排泄性の薬剤を投与する時の注意点について教えてください.
   /堀尾 勝
Q45 高齢者のCKD診療での注意点を教えてください.  /横山 仁
Q46 喫煙がCKD患者に及ぼす影響を教えてください.  /山本陵平

第5章 CKDの治療
Q47 CKD患者の治療を集学的に進めるにはどのようにするのがいいでしょうか?
   /松井勝臣,木村健二郎
Q48 CKD患者の生活指導について教えてください.  /守山敏樹
Q49 CKD患者の食事指導について教えてください.  /守山敏樹
Q50 糖尿病を合併するCKD患者の食事指導について教えてください.
   /金崎啓造,古家大祐
Q51 なぜCKD患者の血圧管理目標は130/80 mmHg以下なのでしょうか?
   /今井圓裕
Q52 高齢CKD患者の血圧はどのように管理すればいいでしょうか?
   /田村功一,大澤正人,小豆島健護
Q53 CKD患者の高血圧治療にはどのような薬剤を使用するのがいいのでしょうか?
   /田村功一,前田晃延,金岡知彦
Q54 糖尿病を合併するCKD患者の降圧治療について教えてください.
   /田村功一,小林 竜,畝田一司
Q55 CKD患者の無症候性高尿酸血症はどのように治療するのでしょうか?
  /守山敏樹
Q56 CKDを合併する糖尿病患者の血糖管理について教えてください.  /羽田勝計
Q57 CKD患者の糖尿病治療薬はCKDステージG4では減量または中止すべきで
しょうか?  /北田宗弘,古家大祐
Q58 CKD患者の血清脂質管理について教えてください.  /北島信治,和田隆志
Q59 腎性貧血の治療について教えてください.  /秋葉 隆
Q60 CKD患者の鉄欠乏をどのように診断し,治療するのでしょうか?  /秋葉 隆
Q61 CKD患者の高P血症はどのように対応したらよいでしょうか?
   /金山典子,深川雅史
Q62 副甲状腺ホルモンが上昇したCKDの患者はどのように治療するべきでしょうか?
   /金山典子,深川雅史
Q63 CKD患者の骨粗鬆症はどのように治療するのでしょうか?
  /金山典子,深川雅史
Q64 痛風発作があるCKD患者はどのように治療するのでしょうか?  /守山敏樹
Q65 高K血症があるCKD患者はどのように治療するのでしょうか?
   /佐藤祐二,藤元昭一
Q66 代謝性アシドーシスがあるCKD患者はどのように治療するのでしょうか?
  /今田恒夫
Q67 尿毒症毒素の管理はどのようにするべきでしょうか?
   /田村功一,涌井広道,小井手裕一
Q68 CKD患者の疼痛治療はどのようにするべきでしょうか?  /今井圓裕
Q69 小児CKD患者の生活管理はどのようにするべきでしょうか?  /濱崎祐子
Q70 小児CKD患者に食事制限は行うべきでしょうか?  /濱崎祐子
Q71 高血圧を合併する小児CKD患者はどのように治療するのでしょうか?
  /濱崎祐子
略語一覧
索引

コラム目次
わが国のESKD患者数  /臼井俊明,山縣邦弘
高血圧と腎障害  /末木志奈,木村健二郎
腎動脈狭窄のタイプと病態生理  /伊藤貞嘉
CKD患者における脳梗塞の特徴
   /春山直樹,鶴屋和彦
尿検査試験紙の話題  /松山 健
IDEAL研究について  /富樫 周,山縣邦弘
シスタチンC(Cys-C)  /北田宗弘,古家大祐
禁煙ガイドライン  /山本陵平
CGM(continuous glucose monitoring)による
薬剤の選択と評価  /北田宗弘,古家大祐
ESAによる腎性貧血治療のターゲット
   /秋葉 隆
KDIGOガイドラインでの鉄使用法
   /秋葉 隆
糖尿病患者におけるビタミンD作動薬投与
   /金山典子,深川雅史

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序文

「CKD診療ガイド2012Q&A」発行にあたって

 慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は2002年に造られた概念であり,CKDを啓発することにより末期腎不全(end stage kidney disease:ESKD)に至る患者を減らすとともにCKD患者に合併しやすい心血管病を防ぐことを目的とした.このため,医師,看護師,薬剤師,栄養士などの医療関係者だけでなく,一般住民にもCKDの重要性とリスクを説明できるように診断も蛋白尿に代表される腎障害の存在,または糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)60 mL/分/1.73 m2未満と単純なものに決められた.また,CKDの重症度は,GFRだけで決定されていた.このCKDの概念は医療関係者と患者の距離を確実に縮め,腎臓病を広報する上では大いに役立った.
 しかしながら,CKDの診断基準と重症度分類の再評価が2012年に行われ,診断基準は変わらないものの,重症度分類は,原因(C:cause),GFR(G),アルブミン尿(A)よりなるCGA分類となり,GFRとアルブミン尿(蛋白尿)による2次元での評価となった.これは,もともと腎臓専門医の間では危惧されていた問題が解決されたことにはなる.尿蛋白量はESKDや心血管疾患発症のリスクファクターであり,糖尿病はESKDの最大の原因であることより,今回の改訂は当然の結果であったともいえる.
 これを受けてわが国でもCKD診療ガイドの改訂が行われ,2012年6月に「CKD診療ガイド2012」として発行された.結果として,世界でもっとも早くKDIGOのCKDガイドラインに対応でき,わが国での使用に向けた修正が可能となった.今のCKD診療に関するすべての項目についてエビデンスに基づいた評価を行い,ステートメントの形でまとめたものが「CKD診療ガイド2012」である.詳細な引用論文の解説は,2013年に発行予定のCKD診療ガイドラインに掲載予定である.しかしながら,「CKD診療ガイド2012」の読者の中には,もう少し踏み込んだ解説を期待する方も多いと思われる.
 そこで,「CKD診療ガイド2012」の改訂委員を中心に,Q&Aの形で,各項目のポイントを解説いただいたのが本書である.本書に目を通していただくとCKD診療ガイド作成の過程での100時間にも及ぶ熱い議論を感じ取っていただけるのではないだろうか.最後に,本書の作成に協力いただいた診断と治療社,編集をお手伝いいただいた荻上文夫氏に深謝する.

 2012年12月
中山寺いまいクリニック院長
CKD診療ガイド改訂委員長
今井 圓裕