HOME > 書籍詳細

書籍詳細

脳血管内治療の進歩 2014診断と治療社 | 書籍詳細:脳血管内治療の進歩 2014
もう一段上の治療を目指して-血管撮影装置を使いこなす~脳血管内ブラッシュアップセミナー2013~

神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科部長

坂井 信幸 (さかい のぶゆき) 編集

国立病院機構仙台医療センター脳神経外科医長

江面 正幸 (えづら まさゆき) 編集

虎の門病院脳神経血管内治療科部長

松丸 祐司 (まつまる ゆうじ) 編集

名古屋大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学准教授

宮地 茂 (みやじ しげる) 編集

兵庫医科大学脳神経外科学講座教授

吉村 紳一(よしむら しんいち) 編集

初版 B5判 並製 196頁 2013年12月10日発行

ISBN9784787820624

定価:本体4,800円+税
  

ご覧になるためにはAdobe Flash Player® が必要です  


脳血管内治療の普及とレベルアップを目的に開催される「脳血管内治療ブラッシュアップセミナー」の演題をまとめたイヤーブックの第4号.エキスパートの基本技術から応用テクニック満載のセミナー演題に加え,実臨床に山積する課題をテーマにをとりあげ,緊急ラウンドテーブルディスカッションも収載した充実の内容.

関連書籍

ページの先頭へ戻る

目次

序 文 /坂井信幸・他
執筆者一覧

脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2013 
I CAS,Proximal Protectionは必須か?
①MOMA Ultraって,どんなデバイス? /小林英一
 1 はじめに
 2 血流停滞によるembolic protectionの原理
 3 MOMAの構造と実際の使用法
 4 MOMAの臨床成績
②高齢者のCEA/CAS,何に気をつけるか  /飯原弘二,丸山大輔,長久 功
 1 はじめに
 2 高齢者におけるCEA,CASのエビデンス 
 3 CREST(Carotid Revascularization Endarterectomy Versus Stenting Trial)
 4 2011年AHA(American Heart Association)ガイドライン 
 5 SAPPHIRE worldwide study
 6 まとめ
③鎖骨下動脈狭窄・閉塞症に対する血管内治療のポイント /津本智幸
 1 疫学,診断
 2 適応
 3 術前
 4 手技
 5 術後
II 脳動脈瘤塞栓術の基本は変わらない
①前交通動脈瘤塞栓術のコツとピットフォール /石井 暁
 1 はじめに-前交通動脈瘤塞栓術はなぜ難しいか?
 2 動脈瘤の発育方向とA1の軸位方向
 3 ネックの位置
 4 内頚動脈C1-前大脳動脈A1の屈曲度
 5 Working angleの選択
 6 Assist techniqueの選択
②動脈瘤塞栓術におけるカテーテルシェイピングのコツ /泉 孝嗣
 1 はじめに
 2 シェイピングの作業 
 3 シェイプの設定
 4 最後に
③術中破裂が生じたときはこうする  /片岡丈人
 1 総論
 2 各論 
 3 クリッピングの選択について
 4 予後,再出血に関して
 5 頭蓋内圧の管理
 6 まとめ
III バルーンアシストはもう基本手技だ
①Stent assistとBalloon assist,どう使い分ける?  /佐藤 徹
 1 はじめに
 2 BATとSACについて:それぞれのpros and cons
 3 症例
 4 最後に
②Balloon assist,何に気をつけるか?  /東 登志夫,福田健治,大川将和
 1 適応(ステントアシストとの使い分け)
 2 使用されるバルーン
 3 Preparationの留意点
 4 周術期管理,術前評価
 5 実際のテクニック
 6 トラブルシューティング
③ダブルカテーテルテクニックを勧めるのはこんな症例 /キッティポン スイーワッタナクン
 1 ダブルカテーテルテクニックの適応,その種類
 2 ダブルカテーテルテクニックが有効である可能性のある動脈瘤
 3 ダブルカテーテルテクニックの利点・欠点
 4 ダブルカテーテルテクニックにおける注意点
IV 脳動脈瘤塞栓術,よりよい結果を求めて
①ステントアシストと虚血性イベント update /早川幹人
 1 はじめに
 2 ステント併用コイル塞栓術における虚血性イベントの発生率と実態 
 3 虚血性イベントに関与する要因・危険因子
 4 虚血性イベントの発症率はステントによって異なるのか?
 5 おわりに
②NeuroformとEnterprise assist,どこが違う? /近藤竜史,松本康史
 1 はじめに
 2 構造上の相違点
 3 臨床使用時の相違点
 4 長期成績
 5 まとめ
③Flow Diverter:欧米の現状 /立嶋 智
 1 はじめに
 2 整流効果を利用した脳動脈瘤治療の歴史
 3 整流ステントによる脳動脈瘤治療の現状
 4 整流ステントの治療効果を証明したPUFs Trialをひもとく
 5 整流ステント留置後の出血性合併症
 6 当院でのPipeline留置に伴う出血性合併症
 7 整流ステント留置後の動脈瘤破裂:どうやって防ぐか?
 8 最後に
V 血管撮影装置を使いこなす
①I.I.とFPD,何がどう違うのか? /佐藤和彦
 1 はじめに
 2 I.I.とFPDの原理
 3 I.I.とFPDのおもな違い
 4 撮影方法の変化
 5 I.I.からFPDに変わったことによる当施設での変化
 6 まとめ
 7 最後に
②Biplane Flat panel時代における血管撮影装置の基本操作 /伊藤 靖
 1 はじめに
 2 Biplane FPD systemの利点と欠点
 3 Biplane FPD systemの基本操作
 4 おわりに
③回転血管撮影,きれいに撮影するコツ,脳動脈瘤治療への活用 /近藤竜史,松本康史
 1 はじめに
 2 各種回転血管撮影画像の特徴 
 3 きれいに撮影するコツ
 4 動脈瘤治療への応用
 5 まとめ
④ロードマップはこう作る,こう使う /石井 暁
 1 様々なロードマップ透視
 2 ロードマップ透視作成時の画像処理
 3 ロードマップ透視を使うべきシーンと避けるべきシーン
 4 ロードマップ透視の注意点
 5 ロードマップ透視に関連する便利な機能
⑤neck bridge stentのCT imageはここまできた /今村博敏,坂井信幸,坂井千秋,栗山 巧
 1 はじめに
 2 撮影条件
 3 cone beam CTの画像作成
 4 ステント留置直後のcone beam CT
 5 コイル留置後のcone beam CT
 6 おわりに
⑥脳動脈瘤血行動態の評価へのチャレンジ  /石橋敏寛,高尾洋之
 1 脳動脈瘤血行動態の評価:目的 
 2 脳動脈瘤血行動態の評価:方法
 3 流入条件
 4 新たな手法を用いた血行動態の解析 syngo iFlowの活用
 5 まとめ
⑦脳循環評価へのチャレンジ /吉村 良,寺田友昭
 1 頚動脈ステント留置術(CAS)における脳循環動態評価 
 2 脳循環動態評価に用いられるトレーサーと問題点
 3 脳血管撮影装置を用いた脳循環動態評価の試み
 4 2D perfusion color mappingの問題点
 5 過灌流症候群ハイリスク例の周術期管理
 6 おわりに
⑧AVM/dAVFの診断にはこう使う /田中美千裕
 1 はじめに
 2 AVMの診断・治療における脳血管撮影(3D-RA,CBCT)の役割
 3 dural AVFにおける3D-RAおよびCBCTの有用性
 4 シャントポイントの同定(identification of shunt point)
 5 まとめ
⑨被曝低減の重要性と工夫  /橋本将彦
 1 放射線防護
 2 放射線における障害
 3 放射線防護の3原則
 4 患者被曝低減・装置の幾何学的配置
 5 術者被曝低減
VI 急性再開通療法の今後
①4.5時間に延びたrt-PA静注療法,その次に目指すもの /豊田一則
 1「4.5時間」への治療開始可能時間延長
 2「6時間」への延長を目指せるか
 3「6時間」への延長に必要な鍵は何か
 4 単純な時間延長では解決しない問題:発症時刻不明脳梗塞への治療
②RESCUE-Japanからみたわが国の現状とこの研究の意義 /吉村紳一
 1 はじめに
 2 対象と方法
 3 結果と解釈
 4 考察
 5おわりに
③IMS Ⅲ,SYNTHESIS,MR-RESCUEから学ぶこと /山上 宏
 1 はじめに
 2 IMS Ⅲ
 3 SYNTHESIS Expansion
 4 MR-RESCUE
 5 考察
 6 おわりに
④ステントリトリーバーがある米国の現状 /立嶋 智
 1 デバイス適応外使用がもたらした大変革
 2 ステントリトリーバーの米国承認試験
 3 当院におけるステントリトリーバーを用いた急性期再開通治療
 4 小さい術者間格差,単独デバイスで高い再開通率.その次へ
 5 ADAPTという新しい治療法の流れ
 6 最後に
⑤血管内再開通療法の弱点はどこにあり,有用性を示すために何をすべきか /松丸祐司 
 1 急性脳虚血と急性冠動脈虚血
 2 脳梗塞に対する急性再開通療法 
 3 血管内再開通療法の弱点はどこにあるか? 
 4 血管内再開通療法の有用性を示すには何をすべきか?
 5 まとめ
緊急ラウンドテーブルディスカッション-急性再開通療法の今後
 モデレータ:江面正幸,坂井信幸,宮地 茂,峰松一夫
 パネリスト:豊田一則,吉村紳一,佐々木真理,山上 宏,立嶋 智,松丸祐司

ページの先頭へ戻る

序文

序 文
 脳血管内治療ブラッシュアップセミナー(Brushup Seminar of Neuroendovascular Therapy:BSNET)は,脳血管内治療技術と機器研究会が運営する脳血管内治療の最新情報の提供と教育を目的としたセミナーで,2010年にそれまで代表幹事が運営してきた3つのセミナーをまとめて発足しました.2013年は,日中韓の3カ国持ち回りで開催しているEACoN(East Asian Conference of Neurointervention)を併催しました.多くの参会者を得て盛会裏に終えることが出来ましたが,これまで同様,BSNETで行われたレクチャーの内容に加筆訂正した原稿を中心として「脳血管内治療の進歩」としてお届けすることになりました.まず,執筆者各位に厚く御礼申し上げます.
 この「脳血管内治療の進歩2014」には,BSNET2013で取り上げたテーマ「もう一段上の治療を目指して-血管撮影装置を使いこなす」に沿って行われた講演が収められています.第I部はCASにおけるProximal Protection,第II部は脳動脈瘤塞栓術の基本,第III部はバルーンアシストをとりあげ,治療技術の基本と最新動向を紹介,第IV部では脳動脈瘤塞栓術のよりよい結果を求めて取り組んでいる治療の実際を解説,第V部ではさらに上を目指した脳血管内治療のために血管撮影装置をどう使いこなすか,そのノウハウをあますところなく開示いただきました.第VI部では今年2月のホノルルショックを受けて急性再開通療法の今後について,それぞれの立場から現状を紹介いただき,最後にわれわれが直面している喫緊の問題点と対策について熱く討論されたラウンドテーブルディスカッションの一部始終を収録しました.
 これから脳血管内治療に積極的に取り組もうとされる先生はもちろんのこと,すでに経験を積んだ先生方にも大いに参考になる企画となりました.このイヤーブックが脳血管内治療の発展に少しでも貢献できることを願っています.すべての関係各位に厚く御礼を申し上げます.

2013年11月
脳血管内治療ブラッシュアップセミナー 代表幹事
坂井信幸,江面正幸,宮地 茂