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PT・OT・ST・ナースを目指す人のための
リハビリテーション総論 改訂第3版診断と治療社 | 書籍詳細:リハビリテーション総論 改訂第3版
要点整理と用語解説

川崎医療福祉大学 学長

椿原 彰夫(つばはら あきお) 編著

改訂第3版 AB判 2色 372頁 2017年12月28日発行

ISBN9784787823458

定価:本体3,600円+税
  

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用語解説・ポイント付きで初学者にやさしい好評のテキスト改訂3版.全項目についての内容のアップデートはもちろん,復習用としての国家試験過去問題の全面刷新,リハビリ用ロボットに関する「リハビリテーションロボティクス」やがんリハビリに関する「悪性腫瘍」などの新項目を追加.PT・OT・ST・ナースを目指す人には必携のテキスト.

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目次

執筆者一覧
第3版の序
初版の序

Aリハビリテーション概論
 1リハビリテーションと機能訓練の違いを知っていますか? 椿原彰夫
  1.誤解されやすい「リハビリテーション」  2.リハビリテーションの理念
  3.リハビリテーションの発展に寄与した歴史的事項
 2医療・保健・社会福祉とリハビリテーションの関わり方 椿原彰夫
  1.リハビリテーションの領域  2.医学的リハビリテーション
  3.職業的リハビリテーション  4.社会的リハビリテーション
  5.教育的リハビリテーション  6.保健とリハビリテーション
  7.医療と保健・社会福祉の連携
 3リハビリテーション・マインドをしっかりもって! 椿原彰夫
  1.リハビリテーション・マインドの重要性  2.障害を診る心をもつ
  3.障害者の社会復帰・社会参加を目指す  4.チームを大事にする
  5.安心・安全な医療の提供
 4廃用症候群はとっても怖い! 平岡 崇
  1.廃用症候群とは  2.二次的合併症としての廃用症候群
  3.廃用症候群の予防  4.廃用の臨床症状
 5リハビリテーションの中核─回復期リハビリテーション病棟 平岡 崇
  1.回復期リハビリテーション病棟の導入  2.回復期リハビリテーション病棟とは
  3.回復期リハビリテーション病棟のあり方
 6生活期リハビリテーションは介護予防に役立つ! 青柳陽一郎
  1.高齢者人口増加と介護問題  2.介護保険の概要
  3.介護予防の施策  4.仮の要介護状態とは
 7疾患と障害の関係─国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF) 青柳陽一郎
  1.疾病構造の歴史と障害の扱い  2.国際障害分類
  3.国際生活機能分類の意義と概要  4.国際生活機能分類の構成と使い方と問題点
 8チームの要,リハビリテーション科医 阿部泰昌
  1.リハビリテーション科医の役割  2.訓練処方箋
  3.チーム医療とチームリーダー
 9理学療法と理学療法士 竹中 晋
  1.理学療法とは  2.理学療法士の養成
  3.理学療法士の役割  4.運動療法とは
  5.物理療法とは
 10作業療法と作業療法士 目谷浩通
  1.作業療法士の役割  2.作業療法の実際 
  3.作業療法士と理学療法士の違い 
 11言語聴覚療法と言語聴覚士 目谷浩通 
  1.言語聴覚士とは  2.言語聴覚療法 
 12必要不可欠なリハビリテーション看護 阿部泰昌
  1.看護師が主役!  2.生活の場としてのリハビリテーション病棟の役割
  3.リハビリテーション看護の具体的な役割
 13わたし達の大切な医療チーム 嘉村雄飛
  1.大切な仲間達  2.「義肢装具士」とは
  3.「社会福祉士」とは  4.「公認心理師」とは
  5.「介護支援専門員(ケアマネジャー)」とは  6.「介護福祉士(ケアワーカー)」とは
  7.「生活相談員」,「生活指導員」とは  8.「作業指導員」とは
  9.「職業指導員」とは  10.「児童指導員」とは
  11.「母子指導員」とは
 14機能評価なしには機能訓練を始められない 嘉村雄飛
  1.機能評価の重要性  2.診断・評価法に求められるもの
  3.診断・評価の進め方  4.機能障害・能力低下の評価の重要性
  5.障害の帰結予測
 15機能障害にはどんな評価方法があるの? 目谷浩通
  1.障害モデル  2.障害評価の重要性
  3.機能障害の評価方法
 16能力低下(能力障害)の評価方法を習得しよう 目谷浩通
  1.能力低下の評価の意義  2.日常生活活動の評価方法
  3.手段的日常生活活動(生活関連動作)の評価  4.歩行障害の評価
 17歩 行 塚本芳久
  1.人間はバランスを崩しながら歩く  2.歩行分析
  3.歩行パターンは変化する
 18装具は障害者の必需品 塚本芳久
  1.装具の目的  2.装具の命名法
  3.三点固定の原則  4.下肢装具
  5.上肢装具  6.体幹装具
  7.治療用装具と更生用装具  8.補装具の支給体系
 19義足でも走れる 塚本芳久
  1.義肢とは  2.義足の構造とその役割
  3.義手の分類
 20様々な種類の車椅子 関 聰介
  1.車椅子の選択  2.手動車椅子
  3.電動車椅子  4.スポーツ用車椅子
  5.車椅子のデザイン
 21リハビリテーションロボティクス 椿原彰夫
  1.リハビリテーションとロボット  2.訓練用ロボット
  3.自立支援型ロボット  4.介護支援型ロボット
  5.コミュニケーション・セキュリティ型ロボット
 22医療・社会福祉と法律 関 聰介
  1.医療者に関する規則  2.医療保険制度
  3.高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)  4.公的年金保険
  5.身体障害者福祉法  6.児童福祉法
  7.老人福祉法  8.介護保険法
  9.障害者福祉制度
 23地域リハビリテーションと地域包括ケアシステム 椿原彰夫
  1.地域リハビリテーション  2.地域包括ケアシステム
B障害別リハビリテーションの実際
 1関節拘縮と関節可動域訓練 竹中 晋
  1.関節の構造  2.関節可動域とは
  3.関節可動域の制限  4.関節可動域の種類
  5.関節可動域の測定  6.関節可動域訓練
 2筋力低下と筋力増強訓練 田中芳幸
  1.筋力低下とは  2.筋力の定義
  3.筋力の生理機構  4.筋力低下の種類
  5.筋力低下の評価  6.筋力増強訓練の実際
  7.持久力訓練
 3運動麻痺とニューロリハビリテーション 田中芳幸
  1.運動麻痺とは  2.運動麻痺に対するリハビリテーション
  3.中枢神経疾患における運動麻痺の発生機序  4.中枢性麻痺回復の原理
  5.古典的な神経筋再教育  6.新しいニューロリハビリテーション
 4運動学習の理論 椿原彰夫
  1.運動学習とは  2.運動療法の基本的概念
  3.効果的な運動学習の計画  4.運動学習の技術
 5異常歩行と歩行訓練 塚本芳久
  1.歩行の観察  2.主な異常歩行
  3.歩行の基本訓練  4. 歩行動作訓練
 6失語症と言語聴覚療法 大沢愛子
  1.失語症とは  2.失語症の診断
  3.失語症の評価バッテリー  4.失語症の分類
  5.言語聴覚療法
 7失認と失行 大沢愛子
  1.失認とは  2.失認の症状とその評価
  3.対応とリハビリテーション  4.失行とは
  5.失行の診察と評価  6.対応とリハビリテーション
 8高次脳機能障害 椿原彰夫
  1.障害についての理解  2.主な高次脳機能障害
  3.高次脳機能障害の原因疾患
 9摂食嚥下障害 大杉敦彦
  1.摂食嚥下障害とは  2.解剖と食べ物の流れ
  3.原 因  4.症 状
  5.評価(診断)  6.治療のストラテジー
  7.具体的な治療法  8.摂食嚥下障害とQOL
 10排泄障害 椿原彰夫
  1.障害についての理解  2.急性期における治療
  3.慢性期における治療の流れ  4.よくみられる合併症
 11痙縮のコントロール 大杉敦彦
  1.筋緊張異常の概念  2.痙縮とは,固縮とは
  3.痙縮の評価  4.痙縮への対応
  5.具体的な治療法
 12老化と介護予防 大杉敦彦
  1.老化と加齢  2.老化の種類
  3.老年症候群  4.フレイル
  5.サルコペニア  6.運動器不安定症とロコモティブシンドローム
  7.低栄養状態 PEM  8.各臓器の老化
  9.老化の悪循環  10.高齢化への対策
C疾患別リハビリテーションの実際
 1脳卒中(急性期) 岸田芳幸
  1.疾患についての理解  2.リハビリテーションは何をするのか
  3.急性期リハビリテーションの目的
  4.急性期リハビリテーションは誰がどのように行うか  5.具体的治療内容
  6.チームの重要性
 2脳卒中(回復期) 岸田芳幸
  1.急性期から回復期へ  2.回復期リハビリテーションの目的は
  3.回復期リハビリテーションはどのように行われるか  4.具体的なアプローチ
  5.社会復帰への地域連携  6.将来への期待
 3パーキンソン症候群 山田裕子
  1.疾患についての理解  2.パーキンソン病とは
  3.臨床症状  4.障害評価
  5.治療とリハビリテーション
 4脊髄小脳変性症 椿原彰夫
  1.疾患についての理解  2.障害の把握と評価
  3.一般的治療法と薬物療法  4.リハビリテーション治療の概要
 5多発性硬化症 山田裕子
  1.疾患についての理解  2.臨床症状
  3.経過・予後  4.障害評価
  5.治療とリハビリテーション
 6神経・筋疾患 大根祐子
  1.疾患についての理解  2.進行性筋ジストロフィー
  3.多発性筋炎  4.ギラン・バレー症候群
  5.筋萎縮性側索硬化症  6.脊髄性筋萎縮症
 7脊髄損傷 大根祐子
  1.疾患についての理解  2.症 状
  3.機能障害の評価  4.治療の大まかな流れ
  5.具体的なリハビリテーションプログラム
 8外傷性脳損傷 椿原彰夫
  1.疾患についての理解  2.リハビリテーションにおける特徴
  3.外傷性脳損傷に特徴的な高次脳機能障害  4.治療のポイント
 9四肢切断 杉山岳史
  1.疾患についての理解  2.切断の分類
  3.切断部位の選択  4.義 肢
  5.切断者の機能評価  6.上肢切断のリハビリテーション
  7.下肢切断のリハビリテーション
 10運動器疾患 椿原彰夫
  1.疾患についての理解  2.運動器疾患に特徴的な障害
  3.一般的治療の流れ  4.リハビリテーション治療の要点
 11関節リウマチ 椿原彰夫
  1.疾患についての理解  2.一般的治療の流れ
  3.リハビリテーション治療の要点  4.よくみられる合併症
 12慢性疼痛 杉山岳史
  1.感覚・痛みの概念  2.体性感覚の受容器
  3.体性感覚の伝導路  4.リハビリテーションにおける評価
  5.慢性疼痛に対するアプローチ
 13脳性麻痺 文野喬太
  1.疾患の定義  2.疾患の分類
  3.疾患の原因  4.リハビリテーション治療
  5.二次的合併症とその治療
 14心筋梗塞と虚血性心疾患 文野喬太
  1.疾患についての理解  2.検 査
  3.救命救急医療  4.急性期リハビリテーション
  5.回復期リハビリテーション  6.生活期リハビリテーション
 15呼吸器疾患 横山光洋
  1.呼吸器リハビリテーションの概念  2.呼吸器リハビリテーションにおける評価
  3.呼吸器リハビリテーションにおける治療手技
  4.その他の各種疾患・状態に対するアプローチ
 16悪性腫瘍 椿原彰夫
  1.疾患についての理解  2.悪性腫瘍の疫学
  3.悪性腫瘍の治療原則  4.進行がんの治療方針
  5.がんリハビリテーションの基本的な考え方  6.がん患者の身体機能の評価
  7.周術期のリハビリテーション  8.化学療法・放射線治療とリハビリテーション
  9.女性がんとリハビリテーション  10.頭頚部がんに対する嚥下リハビリと言語訓練
  11.転移性骨腫瘍に対するリハビリ  12.骨髄移植後のリハビリテーション
 17生活習慣病 横山光洋
  1.生活習慣病についての理解  2.糖尿病と運動療法
  3.脂質代謝と運動療法  4.高血圧と運動療法
  5.虚血性心疾患と運動療法

  付 録
1.大脳の機能と障害  2.関節可動域表示ならびに測定法
3.皮膚分節(dermatome)  4.徒手筋力テスト(Manual Muscle Testing:MMT)

Challenge!! 理学療法士・作業療法士国家試験問題 解答と解説

Coffee Break 椿原彰夫

  出典一覧
  索 引

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序文

第3版の序

 本書の初版が発刊されてから10年もの歳月が過ぎましたが,この間にリハビリテーション医学とリハビリテーション医療は,大きな発展を遂げました.新しいニューロリハビリテーションやロボットリハビリテーションが現実のものとなり,がんリハビリテーションをはじめとする疾患別リハビリテーションも明確に区分されるようになりました.国民の誰もがリハビリテーションという言葉を知るようになり,在宅医療・介護連携も促進され,地域包括ケアシステムも深化の時代を迎えました.これらの新しい内容を正確に伝えるために,第3版の改訂では伝えるべき知識と情報を大幅に見直し,修正と加筆を行いました.
 現在では,理学療法士は15万人,作業療法士は8万人,言語聴覚士は3万人を超え,医療福祉の重要な職種として確固たる地位を獲得することができました.療法士となって,超高齢社会を支えたいと期待に胸を膨らませている若い方々もますます増えています.また,回復期リハビリテーション病棟は約8万床となり,その病棟では多くのリハビリテーション看護師が患者さんを支えています.しかし,リハビリテーション医療に関する言葉は聞き慣れないという初学者にとって,何から手をつければよいかと悩む方は,決して少なくはないでしょう.そんな方々にとって,本書は最良の宝物であると自負しております.本書では,難しい言い回しは極力避け,文献的考察によって読者に複雑な思いを感じさせるようなことも排除いたしました.推理小説でも読むような感じで読み進めて頂くと,知らず知らずのうちに知識が身についていくことと思います.知識を深めるためには専門用語を避けて通ることはできませんが,それを理解するために別の辞書を用意するのは億劫なものです.本書の熟読にはその必要はなく,用語の解説は同じ頁の右側の欄に記すようにいたしました.より短時間で理解し,専門的な技術の習得に移行しやすいよう配慮いたしました.知識を確実なものとするためには試験問題を解くことも重要ですが,本書では最新の国家試験問題を各章の最後に載せており,その解説も巻末に記しました.
 団塊の世代が全てが後期高齢者となる2025年問題を目前に,本書を読まれた皆様が障害をもつ全ての方々に高いQOLを与えてくださり,それによって明るい社会を築き上げて頂くことを祈念して,第3版の序といたします.

平成29年12月吉日
椿原彰夫


初版の序

 高齢化社会を迎えた現在,リハビリテーション医療と保健・福祉サービスの充足が強く求められています.その需要に応えるべく,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の養成校が急増し,多くの療法士の卵が育っていきます.私の知っている新入生達は皆,障害者や高齢者の機能回復と社会復帰のために貢献できるようしっかりと勉学に励み,療法士として立派に成長したいと願うひた向きな情熱と優しい心の持ち主ばかりです.
 新入生が最初に教えられる医学関係の科目は,「リハビリテーション総論」や「リハビリテーション医学」という名称の講義です.もちろん,医学の知識は同時期に始まる解剖学や生理学の内容以外には,ほとんど皆無です.リハビリテーションの導入を教えるに当たっては,医学と医療の知識についても少しずつ説明しなければなりません.しかしながら,わかりやすく,かつ内容のしっかりしたリハビリテーションの入門書は,これまで見当たりませんでした.そのために,私の講義では単元ごとにスライドを作り,パソコンを使って説明してきました.学生のなかには,良い教科書を紹介して欲しいと願い出る人も少なくはありませんが,その都度,関連する雑誌を紹介していました.そんな折に「診断と治療社」編集室から,初心者のためのリハビリテーションに関する教科書出版のお話をいただきました.リハビリテーション医療を志す学生にとっては,リハビリテーションの概略とその考え方を1年目に知っていることは必須の条件です.そこで,皆さんが辛い気持ちを持つことなく,簡単に勉強できる入門書を書こうと決心しました.共著者の先生方には,頑張って覚えるような内容は極力省略し,聞きなれないような用語については欄外に説明してくださるよう伝えました.この本は,リハビリテーションのことをまったく知らない初心者のためのものですので,推理小説を読むくらいの気楽な気持ちで読んでいただければ幸いです.
 理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,看護師,介護福祉士などのコメディカルを目指している学生の方々,医学生,あるいは,これから高齢者・障害者の医療と保健・福祉に関わっていこうとされる医師や専門職の皆様に読んでいただき,多くの障害者・高齢者に大きな幸せを与えられる社会を築き上げてくださるようお願い申し上げます.

平成19年3月吉日
椿原彰夫