1825Dr.森の腹部超音波診断パーフェクト
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73I臓器別解剖と走査法①心窩部縦走査    プローブを剣状突起下の正中線にあてると,腹部大動脈の縦断像が描出され,その腹側に肝左葉の縦断面が得られる.本走査は肝表面や肝縁の性状および左葉の大きさの評価に適している. 描出される臓器および脈管:肝左葉,膵体部,腹部食道,胃,腹部大動脈,腹腔動脈,上腸間膜動脈, 脾静脈.図9図10 門脈左枝の外側上枝(P2枝)と外側下枝(P3枝)の輪切り像がみられ,この2本の門脈枝の間を走行する左肝静脈が描出される.描出される臓器および脈管:肝左葉,門脈左枝,左肝静脈.図11 プローブを正中線からやや右方に移動すると門脈左枝臍部と連続した肝円索が高エコーの索状構造として描出される.描出される臓器および脈管:肝左葉,門脈左枝臍部,肝円索,下大静脈.肝腹部食道腹腔動脈腹部大動脈膵胃脾静脈上腸間膜動脈肝左肝静脈P2枝P3枝肝門脈左枝臍部下大静脈肝円索

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