1849内分泌代謝臨床研究マニュアル
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170●●●第8章 結果解析の実践 実際のソフトを使って■解析結果のまとめ項OR(オッズ比)95%CI(95%信頼区間)性別女性1.000(reference)男性5.1801.671⊖18.496*年齢(歳)1.1211.053⊖1.206*高血圧罹病期間(年)1.0510.959⊖1.165PAC(pg⊘mL)1.0051.001⊖1.010* APA摘出術1年後のCKDのリスクは,男性はOR=5.180(95%CI:1.671⊖18.496),年齢はOR=1.121(95%CI:1.053⊖1.206),PACはOR=1.005(95%CI:1.001⊖1.010)であった.男性,年齢,PACは有意にCKDのリスクが増すことが示された.女性と比較して男性はOR=5.180,年齢が1歳増すとOR=1.121,PACが1 pg⊘mL増すとOR=1.005である.年齢が10歳増した時のORはこの値の10乗である.一方,高血圧罹病期間については,有意な関連を示さなかった.推定値からオッズ比の求め方(参考)ロジスティック回帰は下記の式で表される.Ln{Pr(y=1)⊘Pr(y=0)}=Ln{p⊘(1⊖p)}=a+b1X1+b2X2+b3X3+・・・・・・Lnは自然対数,eは指数関数.・Pr(y=1)はアウトカムy=1の確率.たとえば,生死であれば,死亡の確率となる.・pは発症する確率.(1⊖p)は発症しない確率.・Xはたとえば合併症の有(1)無(0)や性別(男または女)などの説明変数となる.・aはパラメータ推定値の「切片」,bは各変数の「推定値」となる.オッズ比は下記式で表される.オッズ比=eb推定値からオッズ比を求めた結果は下記となり,JMPで求めたオッズ比と一致する.

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