1909不随意運動の診断と治療 改訂第2版
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199第13章 筋痙攣(けいれん)持続する,電気的に不活発な(electrically silent)筋の収縮を指し,多くの場合激しい痛みを伴う.この状態は糖原病をはじめとする代謝性疾患にみられる. いずれの場合にしても,筋電図で筋痙攣(けいれん)とは容易に鑑別可能である.ミオトニア(DVD 10-19)c ミオトニアは筋細胞膜の異常のために起こる反復性の筋細胞膜の脱分極である.筋緊張性ジストロフィーや一部の周期性四肢麻痺などで認められる. 筋電図で特徴的なwaxing and waning放電を認める. 臨床的には筋弛緩が遅れるのが特徴的で(slow relaxation),叩打性ミオトニア(percussion myoto-nia),把握性ミオトニア(grip myotonia)があれば鑑別は容易である.(myotonia),④ミオキミア(myokymia),⑤ニューロミオトニア(neuromyotonia),⑥筋固縮(stiffness),⑦テタニー(tetany)などがあり,以下に主たる鑑別点を述べる.スパズムa スパズム(攣縮)とは,ある持続時間をもった,断続的に起こる異常な筋収縮状態である.詳細は「第12章 スパズム」を参照されたい. 表面的に両者が非常に似ていることがあるが,筋痙攣(けいれん)での激しい疼痛,筋伸展で症状が軽快することから鑑別可能である.拘 縮b 拘縮は,多くの神経筋疾患により筋の線維化が起こった結果,筋の短縮が起こり,受動的に筋の本来の長さまで伸展することが不可能な状態を指す.また,電気生理学的な意味でいう拘縮とは,-+1 mV1 sec200~300 Hzの短時間かつ周期的な運動単位放電を特徴とする筋痙攣(けいれん)放電(cramp discharge)を認める.筋痙攣(けいれん)の筋電図所見図1
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