2120気になる子どもの保育の基本 あい・あい保育向上プログラム
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50実際にやってみよう3第章障がい名:自閉症スペクトラム障がい子どもの特徴:人懐っこいところはありますが,よく動き回ってしばしば保育所から外に出てしまうことがあり,目が離せない状態でした。興味や関心,遊びも次々と変わり,一か所でじっと遊んでいることはありません。クラスの状況:男児10名,女児13名,計23名で,障がい児は本児を含めて3名,クラス担任1名,加配保育士1名,計2名で保育しています。年少クラスなのでまだクラス全体が落ち着かず騒々しいクラスです。ステップ1 ①自分でコップを鞄に入れる,②自分でコップとタオルを鞄から出して掛ける着目すべき発達状態 身支度観察開始時点と観察終了時点での子どもの状態あい・あい保育プログラムの3つのステップ年少事例①―3歳・男児 りくちゃんー身の回りのことを楽しみながら身につけた例B項目平成X年6月時点の状態平成X+1年1月時点の状態発達状態食事好きな物は落ちている物でも拾うほどよく食べる。食事の挨拶が待てず,先に食べ始める。途中で席を立つ。「いただきます」をしてから食べ始め,最後まで座わって食べる。「お代わりください」といい,落ちている物は食べない。排泄排尿をぎりぎりまで我慢するので週に1~2回失敗する。排尿排便は自立し失敗はない。着脱ほとんど自分でできるが保育士にやってもらいたがる。必要なときは自分でする。言語会話で困ることはない。「何で?」の疑問文が多い。過去,現在,未来を使い分けて話ができる。対人関係いつも保育士と一緒に過ごしており,子ども同士の関わりは見られない。短時間なら同じクラスの子どもと遊べる。年長女児に遊んでもらうことを好む。集団集まりは保育士がそばにいれば参加できるが,興味のないときや時間が長くなると走り回る。保育士の話を最後まで集中して聞け,集まりは保育士がそばにいなくても落ち着いて参加できる。好きな遊びプラレール,水遊び,ブランコ,滑り台。砂場でままごと,三輪車に乗る,ブロック遊び,園庭で木や小石を拾い集める。

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