2120気になる子どもの保育の基本 あい・あい保育向上プログラム
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172-B個別の対応 はじめにクラスの中で対象児を決めます。対象児が決まれば,次のような流れで取り組みます。この流れはステップ1,2のいずれも同様です。プログラムの基本(図1)は次の通りです。行動観察について1 対象児の行動を観察して,それに基づいて基本シート1(p.28)(子どもの状態)を作成します。これは子どもの現在の状態を把握するためのものです。家族状況など,すぐにわからない点は,後日,わかった時点で記載します。こうして,まず子どもの全体像を把握していきます。保育環境はクラスの人数や保育士の人数,クラスの雰囲気を記載します。 ところで,行動観察には次の2つが考えられます。 ①客観的な行動観察,②関与的な行動観察 基本シート1への記載は客観的な行動観察で,具体的な保育場面では関与的な行動観察になり,これが観察記録になります。 ①客観的な行動観察は,少し離れたところから子どもの行動や様子を見ます。一方,②関与的な行動観察は,具体的な場面で子どもに関わりながら観察する場合で個別の対応B行動観察①(客観的)行動観察②(関与的)日々の記録3つの援助の設定関わり(実践)評 価•援助場面•援助目標•援助方法修正・追加図1 プログラムの基本的な流れ

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