2134皮膚科研修ノート
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308E 膠原病と類症【アトラス】その他の膠原病6図1  環状紅斑右頰部に認めた,遠心性に拡大する浸潤を伴う環状紅斑.皮疹の拡大に伴い,中央部は退色し,辺縁は堤防状に隆起して輪状・馬蹄形を呈するようになる.鱗屑は伴わないか,軽度のことが多い.図2  環状紅斑の病理組織像真皮血管周囲および汗腺などの付属器へリンパ球を中心とした炎症細胞の浸潤を認める.表皮の変化は軽度のことが多く,表皮基底層の液状変性は軽度あるいは認められないことも多い(×40).♦Sjögren症候群図5  リウマトイド血管炎に伴う皮膚潰瘍リウマチ患者に合併したリウマトイド血管炎による下腿潰瘍.深い潰瘍底を持つ打ち抜き様の潰瘍が認められる.図4  リウマトイド結節の病理組織像おもに皮下組織を中心として,フィブリノイド壊死(※) とよばれるフィブリン様の好酸性無構造物の沈着を取り囲むように類上皮細胞や組織球が柵状に配列(矢印)し,その周囲にはリンパ球などの浸潤を伴うpalisading granulomaのパターンが認められる(×100).♦関節リウマチ図3  リウマトイド結節関節リウマチ患者の手背(a)と膝(b)に認められたリウマトイド結節.約20%のリウマチ患者に認められ,活動性が高く,間接破壊の強い症例に多い.数cm大までの弾性硬の常色の皮下結節で,機械的な圧迫を受けやすい手指関節部,膝,肘,耳介や仙骨部などに生じる.ba

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