2134皮膚科研修ノート
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第1章 皮膚科医をめざすために勉強方法B33東京大学医学部皮膚科 浅野善英  主旨が不明確になるので,勉強したことをすべて記載することは避ける.  論文全体を通して主旨に一貫性がなくならないように注意する.DON’Ts3投 稿a 体裁の確認…………………………… 投稿規程を再度確認する.雑誌によっては投稿規程のチェックリストが準備されているので,利用するとよい(チェックリストの提出を求められる場合もある).投稿規程を遵守していない論文は原則として受け付けられず,そのまま著者に返送される.投稿前に共著者全員に論文の内容を確認してもらい,論文提出の同意を得る.b 査読後の対応………………………… 査読後に再投稿を許可された場合は,査読者の個々のコメントに対して忠実に論文を修正する.投稿した論文が初稿のまま採択されることはまれであり,査読者のコメントに沿って修正を要求されるのが普通である.個々のコメントをどのように解釈し,初稿のどこをどのように修正したのかを別紙にまとめ,さらに再投稿論文中に下線や色でハイライトするなど,修正個所をわかりやすく明示する.査読者のコメントが間違っていると考えられる場合は,その理由を詳細に説明し,そのコメントには応じられない旨を回答する.理不尽なコメントにも誠実に回答する姿勢が重要である.査読者のコメントに対して適切に回答されていない場合は,そのまま不採用となる場合があるので注意する.受理されなかった場合でも,査読者のコメントに基づいて修正してから別の雑誌に再投稿するようにするとよい(再び同じ査読者にあたる場合もしばしばある).c 受理後の対応………………………… 共著者全員に受理の連絡をし,お礼を言う.Publishされたら,論文の別刷あるいはPDFファイルを送る.

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