2169日常診療における子どもの睡眠障害
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3パルスオキシメトリを用いたスクリーニングa.酸素飽和度低下指数(OxgenDesatura-tionIndex:ODI)2%ODI,3%ODI,4%ODIなどがある.3%ODIは1時間あたりのSpO2がベースラインから3%以上低下した回数を示す.米国睡眠医学会のマニュアル3)では,子どもの呼吸イベント(無呼吸,低呼吸)判定基準において,閉塞性無呼吸の定義には酸素飽和度低下を含まないが,呼吸が浅くなる低呼吸の定義では,3%以上の酸素飽和度低下あるいは覚醒反応が伴うことを定めており,3%ODIはある程度,睡眠時無呼吸の重症度と相関するものと考えられる.b.酸素飽和度分布,平均酸素飽和度プローブ装着不良や体動によりデータ上は数値が低下を示すことがあるため,鑑別に注意を要する.重症の睡眠時無呼吸では平均酸素飽和度が90%未満となるケースもある.c.平均脈拍数脈拍もプローブ装着不良によりデータ上は数値の低下を示す.重症の睡眠時無呼吸では,覚醒時よりも睡眠時のほうがより脈拍が高い場合がある.1)検査の実施問診にて睡眠時無呼吸を疑う場合に,パルスオキシメトリ検査を実施する.a.プローブの選択と装着子どもの指に適したプローブを選択する.プローブにはクリップタイプや指にかぶせるタイプなど様々なものがあるが,乳幼児では巻き付け,または貼り付けタイプを選択し,利き手でない方の手の指(第1指または第2指)にテープで固定し,プローブのコードのたわみが引っ掛からない図1睡眠時無呼吸スクリーニング用の終夜パルスオキシメトリ機器と記録データ(piii,口絵2)写真はクリップタイプのプローブを使用.重症閉塞性睡眠時無呼吸患児の酸素飽和度(SpO2)と脈拍データの詳細表示(1時間1行).脈拍の増加を伴う酸素飽和度の低下が繰り返し出現している.2ホームモニタリング①パルスオキシメトリの使い方・見方179

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