2180小児救急治療ガイドライン 改訂第3版
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B呼吸器疾患8.頸部感染症203BBおもな救急疾患呼吸器疾患8.頸部感染症北九州市立八幡病院救命救急センター・小児救急センター市川光太郎12診断チャート頸部感染症は,リンパ装置の感染,および組織間隙を主体とした蜂窩織炎,唾液腺や甲状腺,乳様突起洞,扁桃腺,咽頭後間隙などの所属器官自体の感染,および周囲への波及感染,そして胎生期遺残胞性疾患の感染などに分けられる.これら多彩な組織背景に基づいた感染症(単独,そして混合感染含めて)を鑑別診断していく必要がある.さらに鑑別するためにも,常に浅表性,深部性感染症かを念頭に置いて対応する必要があり,よく遭遇するおもな疾患を認識しておくべきである(表1).ポイントとピットフォールaアプローチのポイント1)局所の解剖学的形態の特徴…………………頸部にはリンパ流や血流,神経などが複雑に入り組んでいるため,その形態の解剖学的特徴や位置関係の理解が必要である.さらには先天表1頸部感染症の診断チャート部位別臓器別浅表性浅表~深部性深部性耳介・中耳耳介前瘻孔炎乳様突起炎皮下組織蜂窩織炎皮下膿瘍リンパ節化膿性リンパ節炎ウイルス性リンパ節炎伝染性単核球症川崎病唾液腺ムンプス反復性耳下腺炎顎下腺炎唾液腺石咽頭・喉頭咽後膿瘍咽頭後間隙炎扁桃周囲膿瘍胎生期遺残胞正中頸胞側頸胞先天異常リンパ管血管腫(Hygroma)甲状腺化膿性甲状腺炎

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